トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

虐めは、被害者の一生を奪ってしまう

2019-07-18 13:39:54 | 日記
今日のパムッカレ

この記事は、
自死について書いてありますので、その点予めご了承ください。


ちょうど去年の今頃、ブログに、
オヤジオフィスで6年前、2年間夏休みバイトをしてくれた男の子、Fくんが
学生寮でイジメに遭い、鬱病になり、自殺未遂を起こしていたと書いた。

彼は先日、自ら命を絶ってしまった。

朝、8時にF君のお兄さん(オヤジオフィスで10年近く、夏休みバイトをしてくれた)から
メールが来た。私にWhatApp(欧米人が使っているSNS)を彼が送って来るのは
珍しいので、嫌な予感がした。

Fくんが前日家を出てから、戻って来ないので
もしも、私のところへ来たら連絡して欲しいとのことだった。

Fくんの家族は、警察に失踪届を出し、新聞、テレビにも行方不明者捜索として
報道してもらった。
私も出来る限りのことをしようと、インスタに載せたり、デニズリ、アンタリアのバスステーションを探した。

Fくんは、スマフォも持たず、財布に50リラ札一枚(1,000円ほど)だけ入れて
家族には病院へ行くと言い残し、家を出たそうだ。
その情報だけでも、Fくんは死ぬ気だとわかった。

失踪から2日後、池から水死体が発見されたと報道された。
身元確認に家族が向かったとあった。

Fくんではないことを祈りつつも
私はFくんだと確信した。
あの地域で行方不明者はただ一人だったし、
死後2日経過という水死体。
Fくんに当てはまった。

そして、その日の夜、Fくんだと判明した。
23歳という若い命が消えた。
今月誕生日だったんだよね。
大学を中退した彼は通信教育で勉学を続けていたという。

23歳になって、このままではいけないという焦りも出たのかな?
23歳なんて、まだまだやり直しがきく年なのだけれど、
本人からすれば、自分は一体何をやっているんだと
自己嫌悪に陥ったのかもしれない。
真っ暗なトンネルの中で、出口を求めて、
もがいてもがいて、苦しんでいたのだろう。

夫がいたら、絶対に彼に救いの手を差し伸べていた。
まったく肝心なときに、いないんだから、ホントにバカ野郎だ。

Fくんに虐めをした奴らは、彼の死を聞いたかな?

知らせてやりたい、お前たちの虐めで彼がどんだけ
苦しんだか、そして、彼の命を奪ったということを。
間接的に人を殺したのだと。

その虐めが無かったら、
彼は大学生活を楽しみ、そして、希望の職に就けたかもしれないのに。

彼は内向的な性格だったので、
違う形で社会に揉まれ、苦しんだかもしれない。
でも、その虐めが無かったら、命を絶つことも無かったとも言える。

3年前に急死した私の夫はFくんに何やってんだ、こっちに来るのは早すぎだろ?って
怒っているかな?

Fくんが失踪する2日前かな?
ケントとの散歩の帰りに、前から歩いてくる男の人がFくんに見えたのだ。
だんだん近づいて来るうちに、違う人だと分かった。

Fくんはパムッカレから1時間ほどのところに住んでいるので、
普段の付き合いはないし、SNSでのやりとりもない。
最後に会ったのは、去年の夏だった。
ふと、Fくんの顔に見えたのは、
もしかしたら、死ぬ決意をしたFくんの意識が
時空を超えて私のところへ来てくれたのかな?

3年間、苦しかったね。
頑張ったね。今は楽になれたかな?
Fくんが自ら命を絶ったことは
寂しいし、悲しいし、惜しいけれど、苦しみから解放されたなら、
それだけが救いかな。

助けてあげられなくて、ごめんね。
安らかに眠ってください。




パムッカレにいたときに、私はエフェスの散歩を彼にお願いしていた。
暑い夜、屋上で寝ていた彼の隣にエフェスが寝始めたというエピソードもあった。
あー、エフェスも夫もFくんもいたあの頃に戻りたいな。



今回、このような記事を書くにあたって躊躇いもありましたが、
虐めは人殺しであり、加害者には大したことがなくても、
他人の一生を狂わせてしまう行為だと
多くの人に知って欲しくて記事にしました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


コメント (9)
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可愛い子たち

2019-07-01 14:14:27 | 日記
今日のパムッカレ










題名が『可愛い子たち』なんで、お目汚しにならないように、
モザイクかけましたよ。爺さんも混ざっていますが、それは愛嬌で。
この金髪の少年達は近所のカヤッシュレストランの息子達。
可愛いんだ。礼儀正しいし、ケントに憧れて?彼らもゴールデンを
飼い始めたんよ。

私が抱いているのは、ゴルパピーに似ているけれど、
コッカースパニエルの1.5か月のパピー。
このワンちゃんの飼い主さんも近所の唐人街という中華レストランのオーナーさん♪









コメント (4)
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