トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

快適な入院生活を目指して・・その3

2019-11-27 17:03:33 | 日記
今日のパムッカレ

去年の手術はレアだったらしく、
連日のように関係する科の研修医、学生が入れ替わり立ち代わりやってきた。
同じ質問をされるので、既往歴を年代ごとに箇条書きしたものを
予め用意しておいた。
きっと公開手術だったんだろうなあ・・

今年も質問攻め対策でトルコ語の既往歴を用意したが、誰も来なかった。
看護科の学生さんが出入りしていたくらい。
ちょっと寂しく感じました

でも、去年の入院時にいた看護師さんが私を覚えてくれていたっけ。

去年の病棟担当研修医は、一日数回の回診をスタンプラリーのごとく、
各病室に無言で入って、カルテにチェックして
走り去って行った。

今年の病棟担当研修医はちょっと違った。
ちゃんと、挨拶をしてくれた。
以下アシスタント君と呼ぶ。
彼はフレンドリーで私が外国人ということもあり
珍しかったのかやたらと話しかけて来た。
暇暇星人の私はおかげで、入院生活を快適に過ごせましたよ。

ときどき、オレ、全然寝てないんだよと愚痴をこぼしたり、
疲れたを連発するんで、日本の研修医も大変なのよと
言ってあげた。
慰めになったかどうか知らないけれど。

憧れの先輩ドクターを目指して日々鍛錬の身なのでしょうが、
その超先輩ドクター(私の主治医で教授)、自分も
同じ苦い研修医時代を忘れたのか?ちょっと研修医をこき使い過ぎだと
思うのは、部外者だからで
しょうか・・・。

私が手術への不安を訴えると、あのドクターなら絶対に大丈夫だと
励ましてくれたりした。(睡眠不足のせいか、私に対しての
ケアレスミスがかなりあった。違う病名の入った手術同意書を持ってきたり・・
おーい、大丈夫か?)

他の研修医も先輩ドクターについて回診しているとき、
ワンセンテンス毎に、はい、先生、はい、先生と
言っているのが、まるで軍隊かのようで
おかしかった。失礼

それだけ先輩ドクターには忠実で、
絶対に逆らえない存在なんでしょうね。

私の一番の不安は、手術後の震え(シバリング)
そのための備えとして、電気毛布を持参した。
アシスタント君からは、もしも、背中に穴を開けた手術を行った場合、
傷口に良くないから使用禁止と言われたけれど、
電気毛布を弱にすればいいと許可をもらった。

実際、電気毛布でも、あの寒気はすぐには収まらなかった。
で、気づいた。寒いのは、肩とつま先だということを。
なので、次回は部分的に暖めるためにホッカイロを
用意することにするのだ!
って、また、手術するんかい?

もうトルコでの7回目の入院ともなれば、
何が必要なのか、ばっちりである。
デニズリの病院には洗濯機は無いので
着替えやタオルを入院日数+アルファ用意した。
私の場合、毎回、入院が延びるから。
冬でも体調、空調によっては、暑かったり、寒かったり
するので、半そでも必要。

パソコン、本、スドク、そして、電気ポット、
寝袋(病院の毛布は使いたくなかった)
カップラーメン、延長コード、フック、カテーテルを隠す袋。




10日間も入院していれば、病院食は飽きる。(日本だったら飽きないわ)
しかも、昼と夜が同じメニュー。
大学病院は各部屋に冷蔵庫があったので、助かった。
大学病院の周辺にはたくさんレストランがあるし、病院内のカフェからも調達できた。
入院で食事制限がないということは最高である。



私が主治医に取り出した石を見たいとお願いしたら、
レーザーで破壊するから無理だと言われたけど、
ちゃんと覚えてくれて細かく破壊された石を袋に入れて、
私の胸元に張り付けてくれた。




左右の腎結石は全部は除去出来なかったらしい。
とりあえず、2cm大の石を砕いたけれど、小さくなってまだ残っているので
自然排石を待つか、また、尿路感染症にかかったら、体外衝撃波砕石術になるかだそうな。

とある医師の研究によると、ディズニーランドのビックサンダーマウンテンに乗車すると
排石効果があるんだそうな・・・。でも、途中で急な激痛が起きたらどうするんだろう・・・











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快適な入院生活を目指して・・その2

2019-11-25 11:48:19 | 日記
今日のパムッカレ

昨年度、私立病院婦人科での医療ミスで、数パーセントの確率の合併症になり、
私立病院では手に負えないからと、大学病院を紹介され、罪悪感があったのか
病院の専用車で直々に送り届けられた。



そもそも、その私立病院での婦人科手術を大学病院で行うつもりが、
主治医(婦人科)への不信感から、私立病院へと転院したわけだけれど
それが裏目に出てしまった。実は周囲は大学病院での手術を薦めていたから。

その数パーセントの確率で起きる合併症の手術が難易度が高く、
手術が出来るドクターは日本でもトルコでも限られていた。
パムッカレ大学病院では手術例があり、成功していた。

日本やイスタンブールでの手術も考えたけれど、
やはり住居があるパムッカレに近いことが優先され、
パムッカレ大学で受けることを決断した。

そんな高度な手術と腎結石、どちらが難しいですか?と
主治医に聞いたら、うーん、と首を傾げ返事は無かった。

私は腎結石のほうが簡単だという答えを期待していた。
たかが、腎結石、ネットサーフィンすると
手術は簡単そうだけど?

主治医は
去年の手術のときもそうで、こっちがビビるくらいに
合併症を説明するのだ。いわゆるインフォームドコンセント。
ミスした婦人科の執刀医は私に何も告げなかったぞ。

ゆっくりと丁寧にそして、常に理解したか確認してくるので
こっちも真剣である。
で必ず質問は?と聞いてくる。

主治医からは、腎結石の手術方法について
なぜか私から説明しろと促され、私はネットでばっちり予習(検索)していたので
答えることが出来た。(まあ、普通、自分の手術を調べて、
頭に入れておくことは当然ですから、自慢にはならないけど。)

尿道から内視鏡レーザーを使って腎臓の石を破壊する、
それで失敗したら、背中に小さな穴を開けて、直接腎臓の石を
砕くという手術方法に同意した。

去年は私のために英語の手術同意書を用意してくれた。
今回はアシスタントドクターの仕事を増やしたら
申し訳ないと思い、トルコ語だけの同意書で
いいからと伝えた。

事細かくに合併症について書かれてあり、
同意書が無いと手術が出来ないわけで、
拒否したら、じゃ他へ行けとなる。
選択肢はない。











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快適な入院生活を目指して・・その1

2019-11-23 15:05:55 | 日記
今日のパムッカレ

トルコで7回目の入院、そして6回目の手術(全身麻酔)を
して来ました。

このブログを長らく御覧の皆様は、またか?と思われたことでしょう。
それは、私の周囲も同じで、なので、内密に入退院を繰り返すのですが、
既に村中に知れ渡っているという現実。



えー、今回はずばり腎結石です。
去年の手術でたまたま撮ったCTに大きな石があると判明していたけれど、
痛くも痒くもなかったので放置していたら、
尿路感染症が続き、その原因が石にあるとのこと。

去年、嘔吐、悪寒、発熱という地獄を見たのだ。
とくに悪寒は生まれて初めてで、あれだけは勘弁だわ。

私の場合、腎臓に石がくっついてしまい、落ちてくる気配は
無さそうなので、いわゆる3大激痛である尿管結石の苦しみは無いが、
ケント、独り暮らし、食堂のことを熟慮したら
計画的に手術が行えたほうがいいし、特に11月は一番の閑散期だから、
手術をすることに決めた。

検査結果、案の定、尿路感染症とのことで、
手術前の治療のために、手術予定日5日前から入院した。

泌尿器科病棟は15部屋ほどで、基本二人部屋(シャワー、トイレつき)
そのうち2部屋だけ個室となっている。

去年も希望したが、満床で入れなかった。
主治医に伝えると、何とかするから大丈夫だからと、
テキトーな返答。
で、案の定、入院当日、個室は満床だった。
とりあえず、空いたら優先的にということで、
話しはまとまった。

トルコでは、私立でも国立でも医療従事者の業務軽減として
付き添いをつけることになっている。
トルコだと、そんな制度が無くても、我こそはと
何人でも付き添い志願者がいそうだけど・・・。

というわけで、二人部屋だと、その付き添い、そして
見舞客でごった返しなのである。
特にトイレが行きにくい。
個室希望の一番の理由は私に付き添ってくれる義姉が
横になって休んで欲しいから。
個室なら、ソファベッド完備なのだ。

今回、隙あらば何度も直訴して、
入院5日目、手術日当日に個室に入れることとなった。


二人部屋は話し相手もいるし、退屈しない。
これまで、変な人と同室になったことはない。
ああ、そういえば、子宮筋腫で入院したときは
出産したばかりで、気が狂ってしまった女性と
一緒になったときは、地獄だったわ。
でも、1泊だけして、部屋を変えてもらえたから
よかったけど。

術後、痛みが酷かったので、
個室にしてもらって正解だった。

6回目の手術、段取りは承知だけれど、毎度全身麻酔の
恐怖はあった。
もちろん、初回ほどの緊張はないけれど。


シバリング(身震い等による体温調整を行う生理現象)が
一番辛い。毎度、全身麻酔から覚醒した後、
もう2度と手術は絶対にしない!と心に誓うのだが・・・。

続く


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感謝と一日一善

2019-11-01 14:10:04 | 日記
今日のパムッカレ

子どものころ、CMで日本船舶振興会の笹川会長が『一日一善』を
呼びかけていた。今でも鮮明に記憶に残っている。

とあるブログで、仏壇やら神社で、願いごとばかりしてはいけない、
感謝の気持ちを伝えるべきだと。

最近、冷え込むようになり、エアコンをつけるようになった。
そして、朝目が覚めたときには部屋は暖くなって、気持ちよく起床出来る。
そんな些細なことでも、感謝するようになった。

私の場合は亡き夫かな。
今ある風景を見させてくれるのも亡き夫のおかげ。
独りぼっちにしやがって、バカヤローという恨み節もときどき出るけど

先日、公共のバスに乗っているときに、
足の不自由なお爺さんが乗って来た。
私のシートが一番、お爺さんにとって座りやすい席だったので、
瞬時に席を移動した。

あ、これも一日一善かなと思うと清々しい気持ちになる。
一日一善を心がけると、一日優しい気持ちになれる。


少し前、私の家の入り口を塞ぐように駐車したトルコ人家族と口論となった。
私は少しだけずらしてとお願いしたにも関わらず、長居はしないからと移動してくれなかった。
他のことでイライラしていたせいか、どうしても許せなかった。
裏の家の住人たち、そこへ訪れる客が私の入り口を平気で塞ぐのだ。
自分の訪問先の前へ駐車すればいいのに、そこだけ避ける。
相手の立場になって物事を考えないのは、トルコ人特有だ。

トルコ人女性が、ここはトルコだ。あなたの国じゃないと言い出した。
自分の国じゃないけれど、ここは私の家だから、主張する権利がある、
あんたの10倍以上はこの国に税金納めているわよ!

私はここでは外国人。ふつうのトルコ人より税金を払っていると
主張しても、滞在許可証が無ければ、ここには居られない。

今思えば、私が通りにくいけれど、少し我慢すればよかったのだ。
あのとき、一日一善を心がけていたら、
腹を立てることはしなかったのかもしれない。

私はトルコに居させてもらっている身分なのだ。
そろそろ、2年の滞在許可期間が切れるころだわ。









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