昨日のパムッカレ
連日中国人客で賑わっている食堂ですが、ちょっとピークを過ぎた感じ。
去年も忙しかったけれど、それ以上の中国人観光客。
パムッカレのレストランはどこも中国人客でいっぱい。
今年の夏がヨーロッパからの観光客が今一つだっただけに、
嬉しい悲鳴だったわけ。だって、夏よりも忙しかったわけだから。
で、食堂もおかげさまで、連日、50組以上の客。
(伝票が50枚以上だから)
一組2人、4人以上10数名のグループが多数を占めていたわけで、
つまり、平均一組、4人で計算すると、200人以上が
食堂を利用してくれたわけだ。
でも、中には一日複数回来てくれたお客様もいたので、
まあ、一日150人として、10日間で、1,500人以上の
中国人が食堂に来てくれたことになる。
10月前後は国慶節休暇で、毎年中国人客で賑わうことは
分かっていたけれど、今年はシリア情勢やトルコ国内でのテロ、
中国政府へのデモなどあり、これほど中国人観光客がやってくるとは
誰が予想していたでしょうか???
ここは観光地でも1年中コンスタントに観光客が来てくれるわけではない。
アップダウンが激しいわけだし、更にテロなど不安要素が
あれば、たちまち繁忙期でも閑古鳥が鳴くこともある。
そんな中で、従業員を確保するのは非常に難しい。
日中ならまだしも夜に働いてくれるトルコ人女性は少ない。
その中でも更に人間性も申し分なく、意欲を持って働いてくれる人を
都市部ではないパムッカレ村のトルコ人の中から探すというのは、
至難の業なわけ。
うち男子禁制ですの。バイト君は別格。子供だしね。
また、確保したら確保したで、健康保険をつける義務がある。
トルコには日本のような非正規雇用だなんて、雇用者にとって都合のいい制度はない。
閑古鳥が鳴きっぱなしでも、健康保険を納めて、
社員に給料を払わないといけない。
そうなると、こんな急激な客の増加に対処出来るようにと
余剰従業員を確保しておくことなんてリスキーな話。
多分、犠牲祭時の5人体制で回せれば最高だったんだろうけれど、
毎日私を含む3人から4人体制。
1時間以上も待っていると怒って帰る客もおり、その夜から、
大体予想して、40分、1時間以上お待たせするかもと伝え、
引き上げる人もいれば、留まってくれた人もいた。
今年、中国のテレビで食堂が紹介されたので、みんなその動画を
見ながら、紹介されたメニューを食べようと楽しみにして来てくれたのである。
どうすれば、わざわざうちを選んで来てくださったお客様を
帰さずに済むかと考え、テレビで紹介されたメニューを中心に
短時間で用意出来る料理やカレーなど作り置きできるメニューををピックアップし、
それを中国人客に中国語で書いてもらった。
客の入りを見ながら、時間のかかるメニューはお断りし、
回転をよくしていった。
そして、厨房は他のスタッフに任せ、私は監督しながら、
ウエイトレスにキャッシャーに励んだ。
去年から混雑時には注文票をお客様に書いてもらうことにしている。
中国人の場合は、食い違いも多く、自分で書いてもらえば
確実にお客様が注文したとわかるから。
これまで、ずっとその調子でやってきて、
誰も文句も言わず、ニコニコしながら、書いてくれた。
しかし!!!!!
ここから、本題!
昨夜は20時30分に17人の予約客が入り、
準備を早々に整え、17人の客に万全の態勢で
迎えるはずだった・・・・
ところが、最初渡したボールペンがうまく書けなかったことに
腹を立て、その後、何で自分で書かなきゃいけないんだ!!
と、怒り出した。
私が、ウエイトレス一人しかいない中で、12テーブルの注文を一つ一つ書いていたら、
料理を出す時間が遅くなると説明しても、耳を貸さず、
『You are the rudest Japanese!!!』
(一番無礼な日本人)
と、怒鳴り、食堂を去った。
客に注文票を書かせるなんてバカにしているとでも思ったのでしょう。
同じグループの中国人やら他のお客様が私を庇ってくれたり、
慰めてくれたので、余計に涙が出てきた。悔しかったこともあったからかな。
確かに私ももう少し、丁寧な言い方でお願いすれば
よかったのかも知れないけれど、これまで誰一人怒り出す人が
いなかったので、それで良いと思っていた。
中には丁寧に値段、合計金額までも書いてくれ、
私に運んでくれた人も多かったし。
自分の業務を速やかに遂行したいのもあったけれど、
誤注文防止にも役立ち一石二鳥だった。
まあ、ああいう客は少しでも待たされると
怒り出すタイプだと割り切り、忘れることに
するけれど、私も反省して、今後はもうちょっと低姿勢で
お願いすることにするわ。
最初のころ、きつくてきつくて、早く中国人の休暇が終了して
欲しいと思ってしまったときもあったけれど、
ホント、社員たちがよく頑張ってくれた。
雄男(オスマン)君も一日だけ無理やり駆り出され、
働いてくれた。
私も運動会さながら、走り回り、おかげで、2キロ痩せたわ。
すぐ戻るでしょうけど。
中国人の皆さんには、色んな人が来てくれましたが、
心からありがとう!と言いたいです。
パムッカレ中の観光業者が夏の穴埋めが出来たことでしょう。
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