米作り奮闘記 高齢舎(田中ファーム)

還暦を迎え、ラストチャレンジは米作りです。孤軍奮闘、手探りの米作りは、どうなるでしょうか。

天下御免の向こう傷

2015年01月30日 | 風景
人影のないJR鹿児島本線の重富駅、後方の尾根に鋭い切れ目が見えます。

旗本退屈男の主人公・早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)のトレードマーク、額に受けた三日月型の「天下御免の向こう傷」のような、崖崩れの様子です。

姶良カルデラの急傾斜が崩壊して、このような生々しい傷跡を見せています。

現在は修復工事が行われていますが、美観的に違和感が有る風景です。

法面の草刈り作業

2015年01月28日 | 稲作
河東地区の休耕田で、法面の草刈りをしました。

あれこれ手を着けてしまって、農作業の優先順位がめちゃくちゃになっていました。

今朝、「川東の田んぼが先だよって」栫さんからアドバイスされました。

朝から4時過ぎまでかかったけど、急傾斜の法面を全て刈りました。

残る問題は田んぼの中、湧き水でぬかるんでいるのでトラクターを入れられません。

帰り道、散髪を終えた川島さんとタイミング良く出会いました。

3月になったら整地をしてくれるそうです。

最後の休耕田

2015年01月27日 | 稲作
住吉地区の野焼きでも、川東地区の野焼きでも、手付かずだった休耕田が気がかりでした。

住吉池の扇状地では最下部に位置しているので、この田んぼが再生されないと景観も台無しです。

持ち主さんによると、ここも湿田のため機械での耕作が出来ず荒らしてしまったそうです。

10R超えの広さですが、手始めに畦周りの草刈りを始めました。

刈り取った雑草は、少しずつ火を入れて燃やすつもりです。


手打ちそば ほたる

2015年01月27日 | グルメ
三叉の交差点近くにある『ほたる』で、昼食をとりました。

営業時間は午前11時から午後2時までと、とても短いお店です。

お勧めは『手打ちそばとあわめし』で、そばと粟の混じったご飯のセット。

女主人が朝から打ったそばは、つなぎを使わないこだわりの十割そばです。


排水管の埋め込み

2015年01月27日 | 稲作
ホームセンターNAFCOで『VU管』4mを、2本購入して田んぼに出かけました。

以前、栫さんと一緒に掘った排水溝を、更に10センチ深く掘り進めます。

深さが十分になったので、総延長を計ってみたら10mでした。

NAFCOに行くのは手間がかかるので、足りない部分は古いVU管を継ぎ足しました。

溝掘りでヘトヘトになったけど、排水口から水が出て来たのを確認して安堵しました。

久々に雨

2015年01月26日 | ゴルフ
何日も雨が続くと憂鬱な気分になるけど、雨はお昼過ぎに止んでしまいました。

ほこりっぽさを洗い流してくれる恵みの雨です。

連日、田んぼに出ていたので農作業は完全休養日にしました。

ところが、暇になると何故か落ち着かないのです。

雨の中、バッグを担いで重富のウエルネスパークに出かけることにしました。

体力不足からゴルフの練習は嫌いなのですが、ひさしぶりに300球程打ち込みに興じました。

筋力アップになればと始めた農作業、どうやら少しばかり結果が出てきたようです。

今日は疲れもなく、スッキリ気分で練習場を後にしました。

近くのニシムタで草刈り機の替え刃を購入して、休養日は終わりました。

野焼き 川東地区

2015年01月25日 | 稲作
蒲生の川東地区でも、野焼きが行われました。

耕作する田んぼを増やしたので、今回が初参加でした。

集合場所の公民館に出かけると、消防車もスタンバイして万全の体制です。

初めてなので名前や住所などを登録していたら、自治会長さんから「頑張っていますね」と励まされました。

野焼きの手順は住吉地区と同じで、農業委員の川島さんが員数を振り分けます。

少し遅れてきた栫さんと合流、池下集落に近い棚田の野焼きに取りかかりました。

見晴らしの良い池上さんの田んぼから眺めると、あちこちで煙が上がっていました。

割り当てられた区域が終わった人たちは、別な場所へ軽トラで移動して助け合います。

消防車はいつでも駆けつけられるように、移動しやすい場所で待機していました。

風が弱く、燃やすのに手間取ったけど無事故で終わりました。

集団で作業を行うときは、進捗具合よりも無事故が一番の成果です。

休憩中に池上さんの休眠農地を、栫さんが借り受ける話がまとまりました。

やけに張り切っているので、みて見ぬ振りもできません。

比良さんからは、池下集落の耕作放棄地を再生させる為に蕎麦栽培の提案が有りました。

蕎麦栽培は手間要らずなので、水捌けに留意すれば可能性が有ります。

実行あるのみ、夏蕎麦栽培にチャレンジします。


守る

2015年01月24日 | 稲作
稲作の最終章は、籾を乾燥させること。

籾を適当な水分量に乾燥させると、長期保存が効くのです。

現在では、乾燥機に籾を入れて乾燥するのが主流です。

導入当初は、天日掛け干しの米に比べて、美味しくないと揶揄されたことも有りました。

人手も省力化できて、均等な乾燥状態になります。

更に、低温貯蔵する事で旨味も担保されます。

便利じゃなかった昔、池下集落では独特の掛け干しが行われていました。

他の地域に比べて湿田が多かったので、木杭を打ち込んで柱にしていました。

倒れにくくなったのはもちろんですが、干している様子が直線的で美しく見応えがあります。

文化遺産的な手法なので、廃らせるのは惜しい気がします。

3年前に『オレ流』の農業スタイルで意気投合した栫さんと、引き継いで行くことにしました。

手始めとして、間伐材を加工した木杭100本を購入することになりました。


FOEAS

2015年01月24日 | 稲作
栫さんと二人して、排水路を深くしたり田んぼにパイプを埋めるなどの作業をしました。

まだ効果のほどは判りませんが、一般的な湿田対策として行われてきたようです。

1月23日付けの『全国農業新聞』7面に、更に進化した湿田対策技術が掲載されていました。

『FOEAS』(フォアス)という新地下水位制御システムで、輪作を可能に出来るそうです。

農業基盤整備促進事業なので短絡的に導入すれば良いという話では無いけど、活路の可能性が有ります。

暗渠排水機能の強化と地下水位制御、さらに水稲栽培時の水管理も容易に行え、低コストで整備することができる地下水位制御システム『FOEAS』(Farm-Oriented Enhancing Aquatic-System)。(独)農研機構農村工学研究所と(株)パディ研究所の共同開発で特許を取得している。

三井化学アグロからの手紙

2015年01月21日 | 稲作
昨年、初めて作付けに挑戦した『みつひかり』。

食味については申し分なく、食べていただいた方からも良い評価を頂きました。

ただ、27年も作付けするかというと、若干、迷っています。

みつひかりは、稈長が90~100cmに達し、バインダーでの刈り取りには不向きです。

掛け干しも穂先が地面に着かないよう、『ひのひかり』よりも高さが必要でした。

そのため収穫を手伝ってくれた人たちには、大変な苦労をかけてしまいました。

収穫時に何か工夫をしないと、また同じ失敗をする事になります。

課題が残る『みつひかり』ですが、開発した『三井化学アグロ(株)』より種籾の注文書を添えた手紙が届きました。




溝掘り

2015年01月20日 | 稲作
住吉池に向かう道路沿いの棚田は、湧き水で悩まされています。

昔の農家さんは、農業政策に翻弄され、少しでも沢山の米を作ろうとしました。

住吉池の傾斜地に棚田を造り、限界ギリギリまで田んぼを広げました。

ぬかるんでも、牛や馬で鋤いて、手で苗を植え、鎌で稲を刈ったので何とか収穫出来ました。

過保護な農業政策は終わり、難儀な立地での米作りは次第に敬遠されます。

池下集落では、土地改良のタイミングも逃してしまいました。

管理に手が回らず、耕作放棄地や休眠農地が顕著になってしまったのです。

大型化した現代農機具では、田んぼの改良をしないと旨く作業出来ません。

ここの田んぼでは、数十センチの深さに溜まった湧き水を排出するため、排水溝までの溝を掘りました。

播種覆土機

2015年01月19日 | 稲作
苗作りの際に使う『 播種覆土機 』を中古で購入しました。

イセキの播種覆土機(G-3K)手動式は、送料込みで1万円を切る価格でした。

どうしても必要な農機具かというと、優先順位はかなり低い機具です。

マニュアル無しなので安物買いの銭失いになりかねませんが、何とか活用出来たらと思います。

野焼き

2015年01月18日 | 稲作
米農家に春の訪れを告げる、『野焼き』が有りました。

住吉地区の農家さんが、それぞれの集落で一斉に田んぼの雑草を燃やして田植えの準備をします。

今回は栫さんと二人で、初めて参加しました。

公民館には総勢40人ほどが集まったのですが、高齢化に悩む池下集落は8人での作業です。

枯れ草が燃え上がると、人の何倍もの高さになります。

熱さや煙にまかれないよう、風向きに注意しながら作業しました。

例年だと、広大な耕作放棄地が作業を阻んでいましたが、今回は既に焼き終えた田んぼが有るので苦労せずに終了しました。

焼さばごはん

2015年01月18日 | グルメ
最近ハマっているお弁当が有ります。

野良仕事の時に度々食するようになった、セブンイレブンの『焼さばごはん』です。

洋子さんが、昼時に買ってきてくれたのがマイブームの始まりです。

食材が多数ある中で、大好きかというとそうでもなくて、記憶の片隅に追いやられていました。

幼い頃の貴重なタンパク源だったのが、夕食で食べたさばの焼魚でした。

学生時代に定食屋さんで、良く注文したのもさば定食でした。

このお弁当は、サイズも程よく、ひつまぶしのように肉が小分けされて食べやすくなっています。

昆布の佃煮とお新香が絶妙で、箸でかき込むと口の中で色んな旨味が広がってきます。

日溜まりの田んぼに良く似合う、、庶民的なお弁当です。





排水管の埋め込み

2015年01月17日 | 稲作
栫さんの田んぼに、排水管を埋め込みました。

昔の農家さんの対策は、田んぼを深く掘り貝殻を入れ竹を敷いていたそうです。

これだと、湧き水は逃げ場が無いので根本的な排水対策になりません。

確実にわき水の逃げ場を作り、できるだけ田んぼから排出したほうが良さそうです。

埋め終わった配水管からは、チョロチョロと水が流れ出していました。