goo blog サービス終了のお知らせ 

la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

ジェーン・バーキン「冬の子供たち」

2009-09-22 02:27:37 | diario (にっき)

先週末、ジェーン・バーキンのコンサートへ。

女優、歌手、映画監督、脚本家、そして人権擁護活動家である彼女に
ずっと会いたいと思っていた。

セルジュ・ゲンズブール、エルメスのバーキン、そのか細く壊れそうな
歌声。

彼女を語るうえで有名なキーワードはたくさんある。

けれど、彼女はその枠を超え、ばっさりと切った
ショートヘアに男性用のパンツにシャツ、ネクタイで
幼い日のノスタルジーを語る。

そして、今まで歌い続けてきたセルジュの曲を
一つずつ紹介しながら思い出すように歌う。

どこか、記憶の奥に残るそのシャンソン。
セルジュ・ゲンズブールが今も彼女の中に
生きているのがよくわかる。

そしてステージには、現在、軟禁状態にあるミャンマーの
民主化運動指導者、アウン・サン・スーチーさんの写真。

ジェーン・バーキンは静かに歌う。
「スーチーさんは死に、彼女の絵柄のTシャツが売れる」。

そんな状況は想像したくないけれど、スーチーさんを
取り囲む状況を切々と、しかし力強く語る。

自然な生き方が、日本でも新たな人気を得ているジェーン・バーキンが、
今、人権の大切さを守るという新たな炎に燃えている。

暖かく柔らかな歌声ながら、その深い力を感じ、
勇気をもらうことができた、ある週末の夕べ。

「阿修羅」の真の姿

2009-05-04 00:51:53 | diario (にっき)

上野国立博物館で開催されている「阿修羅展」へ。

以前、奈良・興福寺に見に行った時も、
その少年とも少女ともつかない危うい表情に
惹かれた記憶はあるけれど、
今回、国立博物館で展示されるということで、
NHKなどマスコミでも大きく取り上げられ、
本当の阿修羅の姿を解き明かしているのか、
それとも、それぞれ勝手な想像から
阿修羅という姿を創り上げているのか、
自分で確かめてみたい気持ちになり、
上野へ足を運んでみることにする。

30分ほどの待ち時間を経て、
国宝「阿修羅展」が行われている
国立博物館平成館に入る。

はじめは、阿修羅さえ見れば、と思っていたけれど、
展示されている興福寺の遺物をじっくり見ていくと、
奈良時代の華やかな文化、そして遺物に込められた
深い祈りの念を感じることができ、
この時代の思いが伝わってくるような
不思議な気持ちにとらわれてくる。

そしてようやく出会った阿修羅像。
薄暗い照明の中で、六本の細い腕を突き上げ、
合掌し、そして三つの悩める顔でじっと虚空を見つめている。

観る人によってその解釈は違うとは思うけれど、
悩める人間という生を表しているこの阿修羅の三つの顔。
何かを探し求める人をひきつけるこのきゃしゃな姿に、
自分を、そして捜し求める何かを映し出してみたくなる
そんな美しい立ち姿の像である。

スペインに魅せられた夜

2009-05-02 00:12:41 | diario (にっき)

今年のゴールデンウィーク、あの新型ウィルスの問題などもあり、
計画していたヨーロッパへの渡航を見送ることに…。

突然、ぽっかりと空いてしまったこの一週間、
さてどうしようかと考えて、まず行ってみようと思ったのが
久しぶりの「エル・フラメンコ」。

あの熱い踊りと心を揺さぶるカンタオール/カンタオールの
歌声が聞きたくなり、予約を入れて店に出向く。

連休中でもありそれほど混んでいないのでは、
と思っていたのだけれど
いつもより人がたくさん入っていて、
皆、近場でうまい楽しみ方をしているものだと納得。

4月にメンバーが入れ替わったとのことで、男性の踊り手、
バイラオールも、クールなドイツ生まれのダンサー、
ノルベルト・チャミッソに変わり、プログラムも一新して、
これまでより更に熱い舞台が繰り広げられる。

女性の踊り手、バイラオーラス達も
それぞれ個性的な熱っぽい踊りを見せてくれて、
スペインワインを片手に、じっくりと熱い夜を楽しむ。

スペインのタブラオに来ているような、情熱的な舞台に魅せられ、
また近いうちに、もう一度スペインのたぎるような
熱い血をぜひ観に来ようと思っているところ。

ベジ&フル講座

2009-04-23 02:41:19 | diario (にっき)
今、受講しているベジタブル&フルーツマイスター協会の講習会。

今回は初心者も受けられるジュニアマイスターの講義だけれど、
ミニ(フルーツ)トマトと呼ばれているものだけでも、
これだけの種類があるというのは驚き。
(今回は食べ比べということで、ミニトマトを3種類、味わってみることに。)

それぞれの糖度を比べてみると、少しながら違いがわかる。

できれば品種ごとの特徴を生かしたレシピを考えて、
ぜひ更に美味しいトマトを味わってみたいもの。

ブラジルの味?おつまみに

2009-04-20 01:51:05 | diario (にっき)

本場ブラジルでは、タピオカの粉で作る
もちもちのチーズパン、ポン・デ・ケージョ。

専用のミックス粉なども出ているようだけれど、
手軽に出来るようにと、ゆでたじゃがいと
パルミジャーノを練り込んで焼いてみる。

ワインに合わせるように、カリカリベーコンとバジルも入れて、
あまり焼き色をつけずに仕上げる。

ジャガイモのホクホクさがもちもちの食感になって、
これはワインと一緒にいくらでも食べられそう・・・。

また今度は別の素材も入れて、いくつかバリエーションを
考えてみようと思っているところ。

銀座の八重桜

2009-04-14 16:21:23 | diario (にっき)

ソメイヨシノがすっかり葉桜になり、
若葉の緑が鮮やかになってくる頃、
ようやくつぼみを開くのが八重桜。

ここ数日つづいた初夏のような暖かい陽気で、
一気にそのピンク色の花を咲かせている。

これは銀座一丁目の「桜通り」に咲いていた八重桜。
色も咲き姿も、堂々と存在感があり、
枝がたわむほどに咲き誇っている。

白く可憐ではかないソメイヨシノも
たおやかで美しいけれど、
この牡丹のように華やかで、
気品と色香を漂わせる八重桜も魅力がある。

せっかく銀座に花を開いたこの八重桜の並木、
ぜひたくさんの人にめでてもらいたいものである。

こちらは満開!

2009-03-30 12:56:32 | diario (にっき)

このところの寒気で、開きかけたソメイヨシノのつぼみも
なかなか開かないようで、週末の花見も延期にしようかと
思っていたところ、新宿御苑ならば桜の種類もたくさんあるし、
きっとどれか咲いているだろうと出かけてみることにする。

ゆっくり起きて、遅めのランチを楽しんだ後、
食後の運動も兼ねて、四谷の駅から御苑まで歩いていくことにする。

少し風は冷たいけれど、春の日はあたたかく、
久しぶりに気持ちのいい日曜日。

途中で店を見たり、知らない道を通ってみたり、と
寄り道をしているうちに、だんだん日が傾いてくる。

ようやく御苑に着くと、既に4時をまわっていて
入園時間は終了してしまっていた。

仕方がないので、まだ開いている園内の事務所に入って
園内の桜の開花状況をチェックすると、
シダレザクラは満開ながら、ソメイヨシノは
まだ3分咲き程度で見ごろは今度の週末ごろとのこと。

できれば来週もまた来よう、と決めて、御苑周辺を少し歩く。

ふと見ると御苑脇の1本の桜が、今まさに満開になっている。
そばにある立て札にある名は「高遠小彼岸桜」。
小彼岸桜の変種で、あの桜で有名な高遠の固有の種とのこと。

青空と高層ビルを背景に咲き誇る桜の花は、
見ているだけで元気がでるよう。

ソメイヨシノに東京中が白く染まる頃を楽しみに、
それまではこの桜を楽しんでいよう。

Divaとの夢の夜

2009-03-06 03:15:30 | diario (にっき)

楽しみにしていたサラ・ブライトマンの武道館コンサートへ。
発売と同時にチケットがあっという間に完売し、
追加公演が決まってようやく取れたプラチナチケット。
遅れないように会場へと急ぐ。

沿道ではチケットを買えなかった人々が
「チケットゆずってください」と書かれたボードをかかげて並んでいる。

会場に入ると、最上階まで観客でいっぱいに埋まっていて
改めてその人気の高さに驚く。

そして淡いブルーのライトに照らされたステージは
コンサートの始まる時を静かに待っている。

やがて、定刻を少し過ぎていよいよコンサートが開演。
いくつもの光の帯の中、ベールに包まれたサラがゆっくりと登場する。

そして、そのあとは彼女の独壇場。
8人のダンサーとステージいっぱいに歌い、そして踊る歌姫は
その魔力で観客の目、そして耳をとりこにする。

休憩をはさんでの約2時間。
一夜の夢は静かに幕を下ろす。

終わった後も耳に残る彼女のあの鋭く耳に響く歌声は
しばらく夢の続きを見させてくれそうである。

会場を出る際に会場に落ちていたいくつもの銀の星は
歌っているサラの周りをきらきら輝きながら舞っていた星吹雪。

また会える日を楽しみに、次の来日公演がもう待ち遠しい気分である。

明治神宮とブルゴーニュワイン

2009-02-11 02:32:02 | diario (にっき)

明治神宮の参道は緑の森に囲まれて、吸う空気さえも気持ちよい。
しばらく訪れていなかったこの道を久しぶりに歩いて見つけたのが
参道脇に並んだワイン樽の数々。

かなりの数のワイン樽には、ルロワ、ルフレーヴ、ポンソなど
名だたるブルゴーニュワインのドメーヌが名前を連ねており、
見ていくと何とあのDRCの名前も!

説明を見ると、明治天皇も葡萄酒を好んで飲まれたこともあり、
ブルゴーニュ東京事務所の佐多代表の呼びかけによって献納された
ワイン樽とのこと。

しかし、いくら献納とはいえ、この場所に雨ざらしでずっと置いておくには
あまりにもったいないワインばかり。

などと、俗っぽいことを考えてしまった、久しぶりの明治神宮参り。
もう少し暖かくなったら、またあのワイン樽を拝みに、ではなくて…、
すがすがしい空気を、そして神宮の緑を感じに行ってみたいものである。

Diplome de Boulangerie

2009-01-15 12:39:30 | diario (にっき)

去年の11月、ル・コルドン・ブルーから速達をもらった。

中を読むと
「今期よりパンコース修了者にディプロマをお渡しすることになりました。
つきましては以前にパンコースを修了されて、
今回ディプロマをご希望する方はご連絡ください」との文字が。

代官山校でパンコースを修了したのはもう数年前だから、
今、ディプロマと言われてもぴんとこないけれど、
確かに当時は「同じコルドンブルーのコースなのに、
なぜパンだけはディプロマがないのか?」と憤慨していたのだから、
とにかくもらってはおこうと返事を出しておいた。

今年に入って、ディプロマが用意できたとの連絡をもらい、
先日の、ル・コルドン・ブルー・フェスティバルの日に
代官山校へ行って受け取ってきたのが、このディプロマとメダル。

もらってみると、なかなか素敵なディプロマで嬉しい。
事務局の人によると、パンコースは、最近人気がでてきて
満席状態が続いているとのこと。パン作りに興味を持つ人が
増えているようである。

パンはコースを終えてからあまり作っていないけれど、
これを機会に当時のルセットを引っ張り出してきて
久しぶりに作ってみようかな、と思っているところ。

東京の紅葉'08

2008-12-10 01:35:57 | diario (にっき)

京都の紅葉は十分に楽しめたけれど、
せっかくだから東京の紅葉も見に行きたいと思い立ち、
日曜日の新宿御苑に出かけてみる。

さすがに12月に入って少し東京も冷え込んできており、
公園内を吹く風も肌に冷たい。

その冷え込みのおかげで、銀杏や紅葉も鮮やかに色づき、
赤や黄色に染まった木々の間を歩いていると、
ここが東京のど真ん中であるということを忘れてしまいそうになる。

実は新宿御苑に入園するのは初めてだったのだけれど、
バラ園や日本庭園など、さまざまな美しい自然をゆっくりと味わうことができ、
また他の季節にもぜひ来てみようと思う。

これで今年の紅葉もほぼ終わりだけれど、いくつか拾ってきた
真っ赤な紅葉を部屋で眺めながら、もう少し日本の晩秋を楽しみたい。

2008.1アップ再開!

2008-01-08 01:50:49 | diario (にっき)
年が明けて1週間、去年の春以来、中断していたブログのアップを再開することに。
ただ、「今年こそは」などと張り切っても、実現できなければ仕方ないので、できる範囲でゆっくりと、のアップになる予定。
とりあえずしばらくは、すっかりたまった去年からのアップデート、おいしかったワインやお料理など、少しずつ書いていくつもりなので、よろしくお付き合いのほどをm(__)m。
画像は、先日訪れた京都・建仁寺丸山の、見事なお部屋のしつらえ。描かれた「萬歳」の文字は、新年が良い年であるようにとの願いを込めた正月の伝統芸能とのこと。今年の初めにふさわしいかとアップしてみた。

米原 万理さん

2006-05-29 15:23:52 | diario (にっき)

ロシア語通訳者から作家、エッセイストになられた米原万理さんが亡くなられたとのこと。
謹んでお悔やみ申し上げます。

ロシア語はまったくわからないけれど、同時通訳者としての苦労、楽しさなど
そのエッセイからたくさんのことを教えてもらい、勇気をたくさんもらった米原さん。
通訳という仕事を世に広く知らしめたということも大きな業績といって良いと思う。

学ぶということに終わりはないけれど、ただの語学の専門家ではなく、
米原さんのように、人に明るさや楽しさを与えるようなプロを目指したいと思う。