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la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

数年ぶりのサンフランシスコ

2012-04-28 23:00:56 | viaggio (たび)

久しぶりのhome comingでサンフランシスコへ。

アメリカ西海岸とはいいながら、寒流が流れ込み寒風が吹きすさぶ海岸線。

その昔、あのマーク・トウェインが、この場所を訪れながらも、あまりにも寒すぎると逃げ帰ったクリフハウス。

建て替えられたらしく以前の風情はないけれど、この風だけは変わらないなぁ、と思った今回のサンフランシスコ再訪。


スペインという「国」

2011-12-02 18:37:48 | viaggio (たび)

マドリッドでは、プラド美術館とソフィア王妃芸術センターの2つを訪れた。

プラドではベラスケスの傑作やゴヤの「裸のマハ」をなどを鑑賞。

そしてソフィア王妃芸術センターに移動し、スペインにおける近代絵画の巨匠、ピカソ、ダリ、ミロの作品を堪能。

中でも、やはり強烈に印象に残るのがこのゲルニカ。

前にも一度、観にきたことはあったけれど、今回はこの絵についての詳しい解説を現地のガイドさんにしてもらい、なるほどそういうことだったのか、と思いを新たにする。

ドイツ軍による、スペイン北部の小さな村ゲルニカ爆撃を批判したといわれるこの絵画。確かにその悲惨な状況が目に浮かぶようなこの絵の描写。

ただ、それだけではなくこの絵の中では闘牛の様子も垣間見ることができるという。

突然ひき出された闘牛場の中で、恐怖と興奮から暴れる雄牛。その牛に腹を突かれながらも場内を歩かされ、いななく馬。

こうして、自らの意思とは違うところで踊らされ苦しむものたち。

闘牛好きだったとされるピカソならではの視点なのかもしれない。

考えてみれば、スペインという国自体、遥か昔からローマ人、西ゴート王国、アラブ人勢力による侵略、その領土を取り戻す為のレコンキスタ、新大陸への進出と王国の衰退、世界大戦、スペイン内戦、と数え切れないほどの試練を抱えてここまできた国である。

今も財政破綻の危機、政権交代などさまざまな問題を抱えているけれどそれでもスペインの人々が明るく強いのは、このような苦しみの歴史をくぐり抜けてきたからかもしれない。

そんなことを考えさせられた、今回の「ゲルニカ」再訪。

ちなみにこの「ゲルニカ」、作品としてはかなり傷みが激しいため、決して他の美術館には貸し出されることのない作品とのこと。現物を見るにはマドリッドまで足を運ばなくてはならないそうである。

スペインのお菓子

2011-11-27 13:25:14 | viaggio (たび)

今回、旅先でいただいたいろいろなお菓子。

アマンドを使ったものが多く、やはりここにもアラブの影響があるということらしいけれど、今やスペインに根づいたこれらのお菓子は、素朴だけれど口当たりが良く、やさしい味わいが魅力。

画像はマザパン(マジパン)菓子で知られるトレドの菓子店。

アマンドをたくさん使った菓子に惹かれた今回のスペインの旅。

アラブとキリスト教の融合

2011-11-24 08:08:20 | viaggio (たび)

紀元前からのローマ帝国勢力の繁栄、8世紀からのイスラム王朝の支配、そして13世紀のレコンキスタ(国土回復運動)によるキリスト教徒の「奪還」と波乱の歴史を経験してきたコルドバ。

世界遺産にもなっているメスキータは、元々はアラブのモスクだったものを、何度も拡張し、キリスト教文化も取り入れることにより、複雑な構造を残した建造物。

人類が築いてきた様々な文化を、破壊することなく融合させた不思議な建物の雰囲気に、何やら共感を覚える長い歴史の遺産。

ドン・キホーテの世界へ

2011-11-23 06:02:17 | viaggio (たび)

アラビア語で「乾いた土地」を表すラ・マンチャ地方。

その人里離れた丘の上に立つカンポ・デ・クリプターナの風車群。

あのドン・キホーテが戦いを挑んだとされる風車の前に立ち、低く雲の垂れ込めた灰色の空を眺めていると、何とも寒々しくひと恋しくなるような、荒涼としたラ・マンチャの大地。

ジョアン・ミロの世界

2011-11-22 09:21:57 | viaggio (たび)

パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリと並んでスペインの三大巨匠と称されるジョアン(スペイン語ではホアン)・ミロ。

解説によれば、古典派の最後の巨匠がピカソで、近代の最初の巨匠がミロとのこと。

今回バルセロナのミロ美術館では、常設展に加えて世界中の美術館から集めたミロの傑作の数々が特別展として展示されていて、多くの入場者を集めている。

ミロというと、シンプルな線と図形の組み合わせで造られた抽象画を思い浮かべるけれど、たくさんの作品を年代別に観ていくと、これまで知らなかった初期の風景画や、絵の具以外の素材を使ったコラージュ、キャンバスの一部を焼いて完成させた作品など、とても興味深いものがたくさんあって、一気に「ミロ度」が上がったバルセロナのミロ美術館鑑賞。

完成までついにあと10数年?になった聖教会

2011-11-21 06:54:48 | viaggio (たび)

今週は休暇でスペインに滞在中。

久しぶりに訪れたバルセロナで、まずはガウディのサグラダ・ファミリア(聖教会)へ。

以前来た時に比べると、だいぶ教会の建物も建築が進み、新しい部分が増えている。

でも変わらないのは正面の美しいレリーフ。

聖家族の優しい表情に心が洗われる思いで、10数年後と言われる完成を待ちわびる思いで教会をあとにする。

ところ変われば

2011-05-11 17:05:25 | viaggio (たび)

中国ネタをもう1つ。

まるでアミューズメントパークのような画像は桂林の鍾乳洞「蘆笛岩」の内部の様子。

色とりどりの照明に照らされて、人工的だけれど幻想的な美しさが楽しめる。

日本で鍾乳洞というと、白い鍾乳石が連なる世界を思い浮かべるけれど、国が違えば美的センスも変わり、鍾乳洞もきらびやかな色彩芸術に姿を変える。

なるほど、こんな楽しみ方があるのかと感心してしまう。

ところ変われば、といえば、今回の中国で他にも感じたことがある。

日本でよく言われる「ニセモノ」は中国では「コピー商品」であるし、日本ではどこでも同じような価格で売られている土産や食品なども、中国では売る方のマージンや、売り込み方、買う方の懐具合などによって価格は大幅に変わる。

「騙された」とか「損をした」と思うこともあるけれど、それがまかり通っている中国ではきっと当たり前のことなのだろう。

まぁあまり目くじらを立てず、悠久の中国をゆったり歩くのが、この地を楽しく旅するコツかもしれない。

そんなことも教えてくれた、今回の桂林の旅。

「仙人たち」の住む村から

2011-05-07 21:11:52 | viaggio (たび)

桂林からバスに数時間乗り、山を超え、吊り橋を渡り、数十分山道を登ってようやくたどり着いた少数民族の住む平安村。

山の斜面には棚田が連なり、下界とはかけ離れた別世界が広がる。

しかし来てみると、山荘風のホテルやレストランも快適で電気や電波の状態も良いようで、伝統と文明の狭間を行き来する少数民族の暮らしに、少し戸惑いも覚える。

それでも、静かで穏やかな村の風情にしばし都会を忘れてのんびりとした一日を。

アラベスクの国から戻って

2010-12-24 23:55:13 | viaggio (たび)

ヨーロッパの雪の影響もなく無事に帰国。

日本に帰ってみると、モロッコという国がいかに遠いかを改めて考えさせられる。

それは決して距離だけの問題ではなく、文化や生活習慣、宗教から考え方にいたるまで日本のそれとは違い、初めて出会った時には大きなギャップを感じることが多い。

その1つが建物のそこかしこに刻まれている幾何学模様-アラベスク。

偶像崇拝を禁じたイスラム教の元で同じ模様が規則的に繰り返されるアラベスクは、ともすれば単純化された模様に過ぎないと考えられがちだけれど、実はその統一性こそが、秩序と神の創造する最善の世界を表し、完全無比を実現しようとするイスラムの精神を表現しているのだとか。

そうやって見ると、また違って見えてくるこの幾何学模様。

じっくりその意味を考えながら鑑賞すべきかもしれない。

雑踏の街で-マラケシュ

2010-12-22 00:36:17 | viaggio (たび)

カスバ街道を抜けて大都会マラケシュへ。

今までののんびりした景色から一転して、人ごみと渋滞の世界へ。

昼間はスーク(市場)や宮殿などを見学し、日が落ちる頃からマラケシュといえばこのスポットと言われるジャマ・エル・フナ広場へ。

夕暮れからだんだん人が集まり始め、ヘビ使いや踊りなど大道芸人の芸や屋台での食事を楽しむ、この旧市街にある巨大な広場。

お決まりのシシカバブやちょっと珍しいカタツムリのスープを味わい、なかなか他では見られない羊の頭の煮込みを出す屋台などを見て、満月の下でにぎわうマラケシュの夜を満喫。

カスバ(砦) 街道を行く( 2)

2010-12-21 00:25:08 | viaggio (たび)

ベルベル人が多く住むカスバ街道の町、ワルザザードから西へ20kmのところにあるアイト・ベン・ハッドゥの頂上から見たパノラマ。

この世界遺産にも登録されている、赤土でつくられた村の周りには、ナツメヤシの生い茂るオアシスや、グランドキャニオンのように大地が削られた平原など不思議な景観が広がっており、その広大な風景の中で古くは「アラビアのロレンス」から、最近では「グラディエーター」、「ハムナプトラ」から「バベル」にいたるまで、数々の映画が撮影されている。

そんな映画の場面をひとつひとつ思い出しながら、どこまでも続く乾燥した大地を行く。

カスバ(砦) 街道を行く( 1)

2010-12-20 02:20:02 | viaggio (たび)

しばらく圏外の世界が続き、ようやく現代文明の街に戻ってきたので、久しぶりにここまでの道のりを少し紹介。

フェズを離れてアトラス山脈を越え、カスバ街道へと入っていく。

画像は絶壁のそびえるトドラ渓谷。地球の長い歴史を感じさせるようなモロッコの絶景の一つ。