
先月1日、雨の奈良公園にいました。それから1か月後、ふたたび私は奈良公園にいました。今回は奥さんと一緒です。次に来るのは、秋なのか、冬なのか。とにかく、何度も奈良公園には来ています。
外国の方たちがたくさん来ているのは知っています。ご朱印集めが流行っているのも感じています。でも、熱狂は少し落ち着いたみたいです。とはいえ、大仏殿でもご朱印受付がありましたけど、制限しているみたいでした。そりゃねえ、いくら商売とはいえ、あんなに無意味に熱狂しているのはどうかと思うのです。
大仏殿にたどり着いたのは、もう夕方でしたっけ。西側トイレも落ち着いていた。外国の人たちも、少し減った感じでした。みんな何をしにこちらまで来たんでしょう。お参りですか? そうかもしれない。仏教とはいえ、誰でも受け入れる大仏さんですからね、とにかくお参りする心があれば、大仏さんは受け入れることでしょう。
いや、受け入れるというのではなくて、私たちの世界の見守りをしてくださっているんだから、その感謝を述べに来たのだなと、おおらかに認めてくださるというのが正しいのかもしれない。
私たちはムチャクチャをする。時には大仏さんそのものを焼き討ちすることだってしてしまった。けれども、何度も大仏さんは形を顕わし、私たちの前におられる。これからも、とんでもないことが起きても、また来てくださるんでしょうね。
できれば、大仏さまを焼き融かすなんていうようなムチャクチャはしてほしくないのです。まあ、人間のすることだから、どうなるか、それはわかりません。

昨日は、それはもうたくさんの修学旅行生たちがグループ行動をしていました。クラスごとの移動をする中学生もいたりしたけれど、それはもうたくさんの制服の子らがいました。
この勢いに、外国人の人たちも影がうすくなるくらい、みんなが大仏殿をめざし、みんなが奈良公園で戯れていた。もう少し山側では何かのイベントがあったみたいで、駐車場には観光バスがいっぱいで、とばっちりを受けた私たちは、いつものところには止められなかったりしました。まあ、それはいいんです。仕方がない。無計画なわたしたちがいけないんです。

大仏さんにお参りしました。夕方近くだったから、西日が入り込んでいました。一応光と影を求めている私は、早速モノクロモードにして、光と影をつかまえたつもりになりました。
そんなことをして、時間はどんどん過ぎていき、私たちは17:10に閉門する駐車場に急いだのでした。