La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

土に還す

2016年10月18日 | 新築

<本日の工事>

① 壁のペンキ塗り(続き)
② テラスの天井の下地第2弾
③ 2階屋根の周り縁
④ 浄化槽(続き)

 

 マヤさんが、テラスの天井のペチペチ。

 2階の屋根の周り縁。

 ・・・のために屋根に上るタラちゃん。

なんと、タラちゃんが復活していた。工期が危うくなって親方が説得したのか、「個人的な事情」からリカバーしたのか。

 

 いよいよ本格的に、浄化槽に着手。

場所の特定のためにとりあえず穴だけは掘ってあったんだが、ようやく幅などを正確に測ったりブロックを準備したり。

水道と電気に関しては、土地の名義変更や測量などすべてに時間がかかりすぎることが原因で、フツーの手続きを踏んでいては入居に間に合わないという状況だった。が、Lさんお得意の「裏から話を回す」方法で、とにかく今月末までに水も電気も通り、家の工事としてはすべて終わるらしい。

浄化槽を使う家に住んだことがないのでちょっと調べてみたら、今の日本の浄化槽とはまったく違うものだった。ここのは、文字通り「土に還す」方式。しち面倒臭い年1回の検査とかメンテとか、一切いらないという。「20年くらいしたらトイレが流れていかなくなるから、そうしたら業者を呼べ」と。その頃に生きてるかもわからないし、昔はどこでもそうだったんだろうし、もう何でもいい。

 

 2階の屋根の上から見た庭。

 と、海。


代休

2016年10月17日 | 新築

<週末の工事>

① 壁のペンキ塗り(続き)
② 外壁下地第3弾(続き)
③ 2階の床タイルと目地
④ 階段の蹴込部分のモルタル地
⑤ リビングの本棚

 

朝一でLさんから「週末働いて疲れたので、今日は休みたいと言われた」と連絡が来た。先週も感じたんだが、他の日に影響するなら無理に日曜に来なくても…と思うんだが、これまた先週感じたように、彼らのノリが重要なのでもうどっちでもいい。でも行ってみたら泊まり役のホセくんがいて、2階の床タイルの目地にまたーりと取り組んでいた。

 外壁のペンキも、第2弾に突入。かわいい。

2階の屋根の周り縁も完成していた。

 2階の床タイル。

 階段のモルタル、途中まで。

 リビングの本棚。

これは玄関側から見ると低い間仕切りで、かつリビングの床が下がっているので落下防止でもある。木やプラスタボードで作ると高いので、ブロックとコンクリで。

 

 本日の間違い探し。

引き続き、前庭。砂利を移動して、砕けた割栗石も撤去した。根っこや枯れ草なんかも混じって砂に埋まっている。猫車を使って、庭の穴に埋めたりマエバ通りの凸凹補修に使ったり。


進化する飯場

2016年10月14日 | 新築

<昨日と本日の工事>

① 壁のペンキ塗り(続き)
② 巾木(続き)
③ 外壁下地第3弾(続き)
④ 階段のタイル

 

昨日はインターネットの引き方について調べていて、現場には行かず。借家はちょっとオサレな新興住宅地にあって、大手電話会社の光ファイバーが通っている。新居は水道も電気も「我々が住むために初めて引く」ような土地なのと、チェレム村の中心からも1キロくらい離れているので、固定電話のケーブルもない(ビーチ沿いだけは来ているらしい)。

調べたところ、プログレソも、その大手電話会社の「固定電話+インターネット+ネットビデオ」パックが来て10年足らず。前に米国人おばさんが「ネットは衛星アンテナで接続している」と言っていたので、それならOKと思ってたんだが、実はメキシコ中のどこにでも見かける衛星アンテナは、テレビ受信だけらしい。

ガイジンの移民にとって、ネットは必須。チェレムに住むカナダ人たちには、衛星電話時代のアンテナや起業家が開発したアンテナを建ててる人もいる。で、まあ、そのへんのオプションを調べていたというわけ。まあ、どうにかなるっしょ。

 

 2階の南面屋根の周り縁が、ほぼ終わっていた。

 ペンキは北面外壁の第1弾が終わっていた。本日は内部の続き。

 親方が階段にタイルを張る。

 2階の壁のペチペチ第3弾。

 飯場が進化していた。

昨日、フェイスブックで「工事現場の飯は最高」という動画が流れてきたが、ホントにそのとおり。しかも、うちの現場には料理のプロまでいる。最初はただの焚き火だったのが、ブロックと鉄筋のかまどになり、なんか今日は網まであった。

 

 我々は、玄関前の作業を。

工事が始まって以来、資材の搬入があったので道路の木の伐採くらいしかできなかったが、もう大物の搬入はないので着手。おおきな海のブドウが植わっていたのを親方たちが切り倒し、7月か8月に切り株を退治してあったところ。とはいえ他にも根っこがたくさんあるので、まずはそれを掘り出す。砂利や砂など残った資材も動かさなれば。そのあと、造成。


ウォッシュレット(付けない)

2016年10月12日 | 新築

<本日の工事>

① 電気配線(続き)
② 細い部分のパッチ(続き)
③ 外壁下地第3弾(続き)
④ 屋根のコンクリ第2弾

 

 キッチンに分電盤がついた。

 取り付けの確認のために、電灯カバーを持っていった。

素材はここユカタン産の石で、結構重い。借家から6キロほどのツィティヤという村に、石製品の小さい工場や店がいっぱいある。小さいものは灰皿から、大きいものは噴水装置付きの水場まで。ツィティヤでは毎年8月にユカタン民芸品フェアもやっていて、そのときに目星をつけておいた。2週間ほど前に発注し、昨日受け取りにいった。工場のおっさんは、研磨カスで真っ白になっていた。商品のほうも「今、磨き終わりました」といった感じで、もちろん包装などない。我々も運ぶだけで真っ白。

 

 2階では、親方が壁の細い部分のモルタル。

 マヤさんが、南面のペチペチ。

 4時ごろ、屋根のコンクリ打ちの準備が始まる。

屋根はコンクリ2枚で、最初に打ったのはスラブ。今回は、強度はそれほどないがもう少し滑らかなコンクリで、表面を整えて、傾斜も排水口に合わせてつけるという。ところどころ混ぜた砂利が顔を出していたり、なんと曲がっていた部分の鉄筋が飛び出ていたりしてたので、少々ホッとした。このあと、防水塗料。

 アイガー北壁を頂上手前から。

2階の屋根に上がったついでに撮ったんですが、実際はもっと怖い。

 

それから、今日はLさんとコビーさんと一緒に、プログレソまで電気のスイッチ類などを買いに行った。そこで、洗面台やシャワーや便器、台所のシンクも選ぶ。台所のシンクは、概算時の「一番手頃でベイシック」から「大きめ」に変える予定。借家にはそのベイシックなシンクにベイシックな蛇口が付いていて、各々のサイズの関係で使いづらいことこの上ない。ここでは高級住宅でない限り、キッチンカウンターはブロックとタイル製。ただでさえ食器を割る不安がつきまとうのだから、洗いづらいのだけは避けたい。

あと、便器が安い。世界最新の日本のトイレは高くて当然なんだが、ここは取付費を考慮しても安い(ブツだけだと1万円くらい)。下水システムは浄化槽で、紙のほうも流せるクオリティでないとなると、ウォッシュレットはすごく魅力的。さらに、ゲストに「日本人の家」として自慢したい気もする。が、予算との兼ね合いもあるし(輸入したらどんだけかかるか!)、まあ、間取り以外はメキシコらしい家にする。


中野の御輿くらい

2016年10月11日 | 新築

<本日の工事>

① 電気配線(続き)
② 床タイル目地と巾木(続き)
③ 外壁下地第3弾(続き)

 

 本番のケーブルを引っ張るコビーさん。

 親方は床タイルの細かいところと巾木。

あと、写真に見えるように、リビングと玄関の境目には低い棚を作る予定で、その寸法などの確認など。ここではプラスタボードが高いので、あとから自分たちで作る棚以外は全部親方に頼むことにした。つまり、ブロックとモルタル製。

 マヤさんと新マヤさんでアイガー北壁(東側外壁)。

 北面は柳沢くん。

ホセくんは粉類?を混ぜて運ぶ係りで、ここまで来ると必要なものがそれぞれ違うしタイミングも読みづらいようで苦労していた。

 本日の間違い探し。

広い庭といっても、砂/土がところによってすごく違う。畑にする予定の場所は、特に大きな落葉樹があったところで、比較的赤土に近い。ブロックで囲んで、残った細かい根っこを退治した。まだ道半ば。

右端のココナツの手前に穴があるの、見えるでしょうか?

 直径1メートル弱。

ちょっと掘ってみたらイケそうだったので掘り続けたそうです。ブロックのかけらとか、周囲の家の工事で出たであろうタイルのかけらとか、燃えきらないココナツとか、そういうものがたくさん出るので、最後にまとめて埋めてしまうつもり。

ちなみに、生ゴミは土作りに使い、役に立たない燃えるゴミは燃やすとなると、買い物の仕方によってはほとんどゴミが出ない。ビール瓶は日本と同じく酒屋に返し、プラスチック製品の質が悪くて買う気がしないので他の瓶類も使い道は山ほどある。残るは缶詰の缶くらいでしょうか。これも探せば欲しい人(収集してゴミ捨て場に売りに行く)がいると思う。

ゴミ収集車はビーチ沿いの道を通っている。あと、この辺の幹線道路である21合線沿いに、みんながゴミを持って行く場所がある。いくらか払うと何でも受け取ってくれるそうだが、正体は不明。メキシコはゴミに関しては本当に民意の低い国で、ゴミ収集車が通るときなど、各戸の前は汚らしいゴミ袋(姿はバラバラ。鳥や犬に破られても平気でそのまま)が散乱する。ゴミを家の前に出さない生活は、大正解。

 

 基礎工事で残った岩を運ぶ。

いろんなことに使えそうなので、残りの岩15個くらいはもらうことにした。玄関前に搬入されたままだったので、少しずつ庭に移動させる。日本人はひ弱と思われている(実際、そうである)ので、みんな驚いていた。が、運んだ本人曰く「うちの町会御輿より軽い。担ぎ手が多すぎないときの中野の御輿くらい」。


ココナツを取る道具

2016年10月10日 | 新築

<本日の工事>

① 床タイル目地(続き)
② 屋根の周り縁(続き)

 

 屋根の周りにブロックを1段。

 屋根の上で見るとこんな感じ。

 壁と面を揃えるためにモルタルを塗る。

 西壁と北壁、完成。

 リビングの床はスラブもタイルも終わっていて、本日は目地。

昨日日曜日も仕事をしていたので、本日はまったりムード。それなら日曜は休んでもいいんじゃないかと思うが、やる気(ノリ)の問題のようです。

 

 気になる道具が転がっていた。

棒の先に半分に切ったペットボトルを刺してある。ペットボトルは、他にも手桶にしたり釘入れにしたりするんだが、この道具は謎。

 答えはこれ!

ココナツの実を(他人の庭から)もぎってくるためのものに違いない。でなければ、「満喫したー!」と言わんばかりの食べカスがこんなに散らばっているわけがない。悪びれずに(これまた)他人の家の脇に放ってあるところもメキシコ。

ちなみに、ココナツがたくさん植わっていて誰も住んでいない土地は、だいたいココナツを商売にしている。ところがうちの斜め後ろの土地だけはそうでもなさそうで、管理もしていないし、納品(取りに来た車に実を積む)しているところなど見たこともない。放っておいて落ちたら腐るか蟻の巣になるか芽が出るだけなので、熟れ頃のをもらったって、別に何の問題もない。(が、ゴミはどうにかしろ)


JVのアミーゴ

2016年10月08日 | 新築

<本日の工事>

① ペンキ塗り(続き)
② 床タイル目地(続き)
③ 階段下のコンクリスラブの準備

 

 バスルーム。

 ダイニングとキッチン。

 階段の型枠をばらしたので、いよいよその下のコンクリスラブ。

明日の日曜日には床タイルも張ってしまうという。「階段、まだ途中なのに…」と思うが、それは我々の「建てるのも仕上も上から…」感覚のため。

そして! 本日は半ドンの土曜日。10月末竣工を目指して今ではほぼ毎日現場をやっているものの、土曜日は特別だ。大仕事の後のまたーりとか日曜出勤とか代休とかと違って、半ドンという甘い響きが健在なんです。

ちょっと豪華な昼ごはん。そして、それにありつくためだけに現場に行く施主!

 近くのチュブルナ村で今朝上がった魚。

 塩をして素揚げ。

 と、タコのセビチェ。

 元料理人の新マヤさん。

魚は最近日本でもおなじみのメロで、チリ(国)あたりのより小ぶり。保冷庫には他にもアジっぽい魚とタイがあった。メキシコ湾のタイはすごく美味しいらしい。塩はまぶすというより揉み込む感じ。とにかく、現場の限られた調理器具で作ってしまうところは、さすが元シェフ。(ちなみにスペイン語ではチェフという)

 遅れてきたのに最初に食らいつくLさん。

筆者は焼き魚と煮魚が嫌いなので、味見とか正月の義務的な「箸をつける」以外では40年ぶりくらいに「火の通った魚」を食べた。美味かった。セビチェも、今回ちゃんと見ていたので、もう作れます。ミソは、ライムとハバネロ。こっちに来てくれたときに、ご馳走します。

 手前右はロベルトさん。Lさんの友達の同業者。

このロベルト氏は、我々にとってはちょっと謎の人物。Lさんと一緒に別の大仕事を請け負って、そのために一緒に動いているので、Lさんと一緒にうちの現場にも来る。ほぼ毎日来る。Lさんには他にも似たような存在の人が何人かいて、規模は違うがJV組むようなものなんだと思う。それが、現場が終わったらさようなら…でなく、ずっとアミーゴなところがメキシコ。


こだわるな

2016年10月08日 | 新築

<昨日(金曜日)の工事>

① ペンキ塗り(続き)
② 細かい部分のパッチ(続き)
③ 床タイル目地

 

 柱の型枠を外した後のパッチ。

 階段の型枠をばらした後のパッチ。

 目地!

細かい作業が多くなってきた。けど、その1割は工程管理のまずさによる「やり直し」。親方たちのチームの作業とコビーさんの作業を、Lさんか弟くんがもう少し細かく管理すれば防げる。配線・配管のために、何度ブロックを壊して壁を塗り直したことか。親方チームの作業範囲内のことであれば、彼らなりに「ラクさと面倒さ」を考えてそうしてるんだなと納得いくが、設備との関係はどうしても気になってしまう。

Lさんもアシスタントの弟くんも、基本的に「何かあったらやり直す」というスタンス。「問題ない、問題ない」と言う。やり直しがきくんだから最終的に問題ないのはわかるが、そのやり直しを防ごうという気はまったくない。一度ならず、弟くんに「こうすればこうなのに…」などと説明したが、どうにも通じない。「防げるのはわかるが、問題ない」という感じ。つまり、細かいことを気にしながら仕事をすることのほうが、面倒で嫌なんだと思う。

 2階から南方を望む。

 同じく北方。ちょこーっと海が見えます。


本場のタコス

2016年10月06日 | 新築

<本日の工事>

① 2階内壁の下地第2弾・3弾
② 巾木(続き)
③ ペンキ塗り(続き)
④ 電気配線


 Lさんとコビーさん(水道工事)と親方で確認作業。

借家のシャワーは固定式で、水質のせいでシャワーヘッド内にミネラルがこびりついて、すぐにいくつかの穴から水が出なくなる。あと掃除のことを考えて、ホースの先にシャワーヘッドが付いているタイプにした。スペイン語で「テレフォノ」という。意味は電話。

 その後、親方は巾木の続き。

 マヤさんとホセ君と柳沢くんで2階の壁のペチペチ。

マヤさんが立っているのが、階段の吹き抜け部分。1階の床からだと結構な高さになる。


 昼頃のテラスの風景。

新マヤさんがいるときは、村に買いに行かずに新マヤさんが料理する。本日は、鶏肉のタコス。・・・というか、鶏肉と野菜をエスパニョールという名の調味料その他で煮込んだものがおかずで、トルティーヤで食べる。とにかく、本場のタコスは日本で出てくるものとはまったく違う。日本のは、米国経由のテックスメックス(テキサスメキシコ)と呼ばれる、なんちゃってタコス。本場のはマジで美味しいですよ、奥さん。

新マヤさんの腕もいいんだが、ブロックと鉄筋で作ったBBQ台で、我々が伐採した木を薪にするってのが大きな違いを生んでいる。お気に入りのトルタ屋もそうだし、炭火焼なんかが美味しいのと一緒ですね。

 午後、弟くんはペンキ塗りの続き。

 コビーさんは電気の配線。


 本日の間違い探し。

ようやく残っていた大きな根っこをすべて退治して凸凹になっていた地面を均したので、畑の土つくりに着手。土つくりといっても、もともとジャングルだったところなので、ちょっと掘ると腐葉土混じりの砂になる。とりあえずは混ざっている砂利を除去する程度で、今後生ゴミを捨てたりして畑らしい土にしていく。

植えるのは、シラントロ(パクチー)やメキシコパセリ、ハバネロ、ハラペーニョなど。畑の外に、アボカドとマンゴーとパパイヤの木。

 その他に、マヤさんがとっておいてくれたココナツも。

 パルマ。おそらくパームヤシ。

2枚上の写真に写っているホリデーハウスのオーナー夫婦が久しぶりに来ていて、プレゼントだと言ってくれた。これは庭ではなく、玄関側に植える予定。


モルタル仕上げ

2016年10月05日 | 新築

<昨日の工事>

① 2階内壁の下地第1弾・2弾(続き)
② 床タイルと巾木(続き)
③ ペンキ塗り(続き)


本日水曜日は、移民局その他の用があり現場には行けなかった。このレポートは昨日の分。

 2階の居室部分はほぼ完成。

 階段吹き抜け部分。

マヤさんがあちこちに残っていたペチペチをほぼ終えて、最後に残ったのがやはりこの吹き抜け部分。今まで以上に高いところに足場を組んで、ようやく着手した。どでかい吹き抜けなら覚悟を決めるんだろうが、ほんのちょっと残る(手が届かない)部分が面倒なのはよくわかりますぅ。

 ペンキ塗りも着々と。これは1階の廊下。

 親方が慎重に巾木をつけていく。

慎重なのはありがたい。というのも、今住んでいる借家の仕上げはとてもテキトーで、細かい納まりのいい加減さときたら、普通の日本人なら嫌になってしまう(もう、多少見慣れてしまったが)。メキシコ人でも、ちゃんとしたい人はいるんだなーと、一安心。これまで親方の仕事を見てきて信頼できるだろうとは思っていたが、なにしろ我々は施主ではあっても彼らに直接発注しているわけではない。「この見積もりなら、この程度のクオリティ」というレベルが存在していてもわからない。

岩やコンクリやブロックをモルタルでくっつけていく家というのは、都会の日本人には馴染みが薄かったんだなぁとつくづく思う。なんというか、マンション暮らしを続けていると、風呂場なんかもユニットバスだし、キッチンや洗面台などはユニットとしてキレイに組めるものが搬入されてくるし、プラスタボードや壁紙なんかも言葉は悪いが「ごまかしやすい」素材じゃないかと思う。モルタル仕上げは腕一つ。日本でも、左官屋の値段がピンからキリまであるのを、改めて思い出した。