年寄りの冷や水

定年退職者が感じることを書き残す

退職男が1年間で自己総括ーーー頑張るぞ!!

2005-06-29 22:16:10 | Weblog
・退職してから早くも1年間が過ぎた。この1年間今までの自分の人生を総括してきた。自分では頑張っていたと思っていたし、それなりの成果もあったものと思っていたが、今となってみると特に何も残っていなかった。まだまだ大きな顔をして退職男、退職男と言っている資格はなさそうである。その分、今から頑張らなくてはいけないと決意新たにしている。

・香川県で薬局を開いて頑張っている友人もいる。大学に残って今では総長として頑張っている友人もいる。脱サラして大阪で雑貨店を開店したり司法書士事務所を開店したりしている友人もいる。退職後に多種分野の友と集まってコンサルタント会社を始めた友人もいる。同じ化学系ながら退職後に司法試験を受ける為に大学に入学した友人もいる。もちろん会社に残って役員としてあるいは関係会社に転籍後そのまま役員として頑張っている友人も多くいる。大きな成果をあげた友人達、更に頑張っている友人達に比較すると自分には何も無い。

・自分は会社人間だと自負していた。しかし、特に大きな成果をあげて会社業績に貢献出来たようでもない。部下の育成に大きな成果を揚げたようでもない。職場の活性化に貢献出来たようでもない。そのために当然ながら会社での高い評価も処遇も無い。能力主義、成果主義と言ってもそれらは誰かの評価によるものであり、いわば評価主義であり、十分に自分を評価されなかったのだろうと負け惜しみを言って慰めているようでは進歩は無いだろう。

・社会に大きな貢献が出来たわけでもない。もちろん、地域社会の人々に喜ばれるような貢献が出来たわけでもない。両親は既にこの世にいないが、9人兄弟の8番目の兄弟として、お世話になった兄、姉達に恩返しが出来たわけでもない。大きな財産を妻や子供達に残せたわけでもない。妻や子供達に特に裕福で楽しい人生生活をさせてやれたわけでもなく、苦労ばかりかけただけである。

・「悪い事はしていなかった」事くらいが自分なのだろうか。こんな事を考えると、今の自分は、大きな顔をして「退職男だ」と言うにはまだまだ早すぎる、その資格が無いようである。この退職男の1年間を思い出しても会社以外の新しい友人が多く出来た位である。このまま過ごしてしまうのは無念である。5年間、10年間、20年間の余生かも知れないが、自分なりに満足できる人生を生きなければならないと決意新たにしている。頑張るぞ!!。




サイパン島慰霊の天皇・皇后両陛下の人間性に心より敬意を表します。

2005-06-29 06:49:52 | Weblog
・天皇・皇后両陛下のサイパン島慰霊については、日本国の象徴と言えども両陛下には全く関係ないことだのにと思って、毎日のニュースを聞いていた。しかし、サイパン島での日本人の戦争犠牲者の碑を慰霊されるだけでなく、生存している旧日本兵とのご挨拶、海に身を投げた断崖での慰霊、韓国・中国そして米国の犠牲者の碑で慰霊されている姿を見て、これは、象徴としての姿ではないし、政府の行事でもなく、天皇・皇后両陛下の真に人間としての姿であると心より敬意を表するものです。

・日頃より天皇・皇后両陛下につきましては、失礼ながら普通の人間として、ご両親として、時には科学者として外交官としてご苦労・ご心労を感じながら敬意を強く感じていたが、今回には更に両陛下に対する尊敬の気持ちを強くするものです。今後もますます楽しくご健康な生活を過ごされる事を祈念するものです。


一瞬の油断で急増大!!迷惑メール対策に良い方法はないものか。

2005-06-29 05:18:43 | Weblog
・迷惑メールは以前から時々届いていたが、ちょっとした一瞬の油断から最近急増大してしまった。「送信者禁止」処置や「迷惑メール拒否登録」を毎日繰り返しても違った送信者名で迷惑メールが届く。まったく良い方法はないものだろうかと一瞬の油断を後悔している。

・迷惑メールらしきものは全て開封せずに削除するのが私の方針であった。大切なメールであれば別途電話連絡があるか、または再度送信してくれるものと考えての処置であった。しかし、興味半分で4月に1件の不信なメールを開封した。やはり、「どこかでお待ちしています。---」とか言った誘惑メールであったので途中で削除した。その日以来同様な送信者名のメールとか、よく似た送信者名とかからのメールが急に増大してしまった。多分、「このアドレスの人はメールを開封した」とのリストが情報として売買されて色々な商売人が不特定送信先として私のアドレスを登録したものかと思われる。

・その時以来、変なメールは開封せずに全て「送信者禁止」処置し、更に、送信者を「迷惑メール拒否登録」しているのだが、同じ人、会社が送信者名を変えて送信しているのか、別の人、会社なのか不明だが
全く減少しない。全く迷惑な事だ。時には、友人アドレスが間違って「送信者禁止」に入ってしまう間違いをやってしまって、それに気がつくまで他の友人を介してのメール送信受信をしたこともあった。全く迷惑なことだが、ちょっとした油断を後悔しているものだ。油断大敵は迷惑メールだけではないものと気を引き締めている。


15歳の息子に殺害された父親と母親???

2005-06-27 05:20:11 | Weblog
・15歳の息子が父親と母親を殺害し、更に部屋にガスを充満させて時限発火装置を用いて爆発させ、本人は温泉に旅行していた。父親の仕事を手伝っていたが徐々に仕事量が増えるのに「お前は俺より頭が悪いのだ」と父親に言われた事が直接の殺害事件の発端とのことである。親子関係の中で何故こんな悲しい事件が発生したのか、それも計画的な殺人事件が発生したのか。息子の心理状態、行動も心配だが、それよりも父親と母親の親としての尊厳というものが現代には存在しないものかと、親のあり方について考えさせられてしまうものだ。

・しかられた事もよくあるし、殴られた事もある。母親に罰として灸を据えられた事もある。庭の柱に一晩中縛り付けられた事もある。もちろん反発もしたものが手を出した記憶は無い。親子はあくまでも親子であり、町の通りすがりの人ではないし、学校の友達でもなければ、近所の遊び友達でもない。どんな事があっても、それは親としての子供に対する愛情、子供を育てるための方策であると信じていたし、それだけの親としての尊厳と愛情が感じられ、子供としては親を信じる気持ちと敬意の気持ちがあったと思われるものだ。もちろん自分だけではなくごく普通のことであったと思われる。

・「子供は親の背中を見て育つ」とよく言われたものだ。背中は何も言わない、ほめ言葉も愛想よい言葉もないし、怒る言葉も無い。苦しい事があっても、嬉しい事があっても表情一つ変える事も無い。それだけに背中はうそも言わなければ人をだます事も無い。それでも、親の背中は何か安心できるような、頼りになるような、ついていけば大丈夫と言うようなものである。今の親達にその様な背中があるのだろうか。幼児虐待、幼児殺害事件も多く発生しているし、その様な環境で育った子供が現在では親達になって来ているのだ。誰から親としてのあるべき姿の教えを受けて来ているのだろうか。

・これは、私達熟年者、おじいちゃん、おばあちゃんの仕事かも知れない。孫達が可愛いかわいいと言っているだけでは駄目なのかも知れないと思う今日この頃である。自分の若い親達に、近所の若い親達に気をつけていて何かあればアドバイス出来るように、聞いて貰えるように、信頼されるように、常日頃から自分に厳しい生活をしていかなければならないと思う。


またも官庁で不祥事発覚--何故自己管理・統制が出来ないのか??

2005-06-25 07:24:43 | Weblog
・またまた、経済産業省と国土交通省での不祥事が発覚した。「考えられない事、悲しい事である。厳しく調査していく」と何時もの弁明であるが、多くの官庁や企業での同様な不祥事が発覚されているのに、何時まで経ってもそんな弁明ばかりを聞かされる事が「悲しい事であり、怒りを感じる事である」。何故、自分達で内部調査や内部統制が出来ないのだろうか。

・経済産業省では裏金をつくり、それを経済産業省で分る情報を活用して株式投資して儲けていたとのことである。税金で裏金を作って目的外に利用していた事、さらに、内部情報を不法使用した事、裏金を個人目的に使用した事等を考えると、特に経済産業省の室長クラスのすることかと信じられない。

・国土交通省では、6地方整備局で税金を使用項目を変えて自分達のスポーツ用具、ユニフォーム購入していた。納入先に対しては名目を変えるように指示していたとのこと。これでは、誰も政府官庁の指示や指導を聞くわけが無い。私も何か言われると「地方整備局よりは良質だよ」と言ってやりたいような腹だたしい感じがする。

・しかし、不思議な事は、こんなに中央官庁、地方自治体、企業で多くの不祥事が発覚、暴露されている時期なのに、何故にコーポレートガバナンス「法律遵守」と口では言いながらも、自己管理、自己統制が取ろうとされていない事だ。昔からの習慣で何も感じなくなっているのかも知れない、誰でも何処でもやっていた事なのかも知れない、国民やユーザーを馬鹿にしているのかも知れない。

・国民やユーザーを大切にしなければならない。馬鹿にしてはならない。軽く見てはいけない。その様な政府官庁、地方自治体も企業も何時かは洗礼を受けて消滅して行くものと思われる。


党と考え方が違うとして共産党員作家を除籍???

2005-06-25 06:49:04 | Weblog
・脱北者支援組織に参加していた共産党作家萩原遼さんが、「言動が党の立場や活動の攻撃にあたる」として6月17日除籍処分された。政党には党紀があり統制委員会がありその結果だと思われるが、考え方が違うからとか、党に対して反論したからとか言って除籍処分とは何か理解出来ないものを感じる。

・萩原作家は5月25日の朝鮮総連結成50周年記念パーティ会場近くで朝鮮総連批判のビラを配ったり、「日朝平壌宣言を白紙に戻せ」と雑誌等で主張したことが「党の立場や活動の攻撃」にあたるとして除籍処分されたらしい。作家は脱北者支援組織に参加し、在日朝鮮人らの帰還事業や在日朝鮮人総連を批判していたらしい。萩原作家は「批判している相手は共産党ではなく、北朝鮮であり、除籍は不当」と言っている。
共産党は「言動が党の立場と相容れないのでたびたび注意したが受け入れられず、党員の資格を自ら喪失したと判断する」とのことだ。

・党の名誉を損じる不祥事を起こしたとか、悪質な違法行為をして社会に迷惑をかけたたわけではないと思う。萩原遼さんの言動について詳しく分っているわけではないし、党紀・統制委員会がどういうものかも知らない。しかし、自分の党を批判したとしても、考え方が違ったとしても除籍とは理解できない者がある。

・今、私は、思い出すと30数年のサラリーマン生活で、良くぞ解雇処分にならなかったものとありがたく思っています。



耐震リフォーム相談への早い対応に感謝!!感謝!!

2005-06-22 18:13:36 | Weblog
・6月22日午前に家屋の耐震リフォームについて、枚方市と大阪ガスのホームページから調査依頼の相談メールを送付したところ、午後には、枚方市の監査室からの電話があり、大阪ガスのサービスショップからは何時もの担当者が下見に来てくれた。非常にサービスの良さに感謝しているところです。

・枚方市監査室からの電話では、市役所で相談して、大阪府に書類提出すれば、大阪府より府下の専門会社リストを渡してもらえるとのこと。そして、その中からヒヤリングして好きな工事会社を自分で選択するとのことだった。また、リフォーム詐欺の心配があれば、消費生活センターに相談するようにと電話番号を教えてもらった。

・大阪ガスからは、何時もの我が家担当のサービスショップに連絡が伝達されて、何時もの担当者が屋根裏の下見に来てくれ、早速専門家との日程調整をして調査に来てくれるとのことであった。妻にしてみれば゜何時ものサービスショップの何時もの担当者であったことから、大阪ガスの方が安心らしいので大阪が゜すに頼む事にした。

・ガス会社のリフォームと言えば、浴場や台所のリフォームの感じが強いが、家屋の何処でも検討調査し、工事も実施してくれる事を私達ガスのお客さんは余り知らなかったようだ。もっと、ガス会社やサービスショップを活用するようにしたいものだ。妻のように安心して頼めるのではないかと思う。


**6/23PM追記
   ・ガスサービスセンターリフォーム課の一級建築士の方が耐震性の診断をしてくれました。
    耐震補強の必要なしとのことでした。やはり、リフォーム詐欺だったようです。妻も自ら
    認めて納得しています。有難うございました。皆さんに感謝いたしております。
    新築事業もやっているとのことでした。立替の時はお願いしようと妻と話しています。




リフォーム詐欺??会社に引っ掛かった。--年取ったものだ。

2005-06-22 09:28:41 | Weblog
・61歳の私と57歳の妻、まだまだ若いと考えていたのだが、しっかり者の妻がリフォーム詐欺??会社らしき会社に引っ掛かってしまった。敵もさる者と思われるが、私達もなめられてしまったものだ。やはり年取ったのかと思うと同時に、老人家族特に一人暮らしを狙ったリフォーム詐欺が横行しているもの良く分り、何とか援助してあげられないものかと悩んでいる。

・「近くで工事している会社の下請け会社の者です。屋根瓦がずれています。側壁塗装が落ちそうです。床下の柱が腐敗しています。---」とか言っての飛び込み工事課医者の訪問は今までもよくあったが、その度にお断りしてきたものだ。ところが6月21日ゴルフから帰ってくると妻より、「屋根裏の耐震工事の契約をした。23日工事で、変更・中止・契約破棄は22日中にしなければならない。予算は50万円」とのことであった。今まで、何か工事が必要な時は家屋を建設してもらった信頼できる近くの工務店に頼んでいた事。耐震診断結果のコメントもなく、また、今回の契約書に工事内容も無くどのように改善されるかも無く、屋根裏面積×単価でのみの計算であった事。建築関連資格者でなかったこと。当然ながら聞いた事も無い会社であるし下請け会社と言えども何処の下請け会社かが不明であること。面積工事単価異常は要求しないと言っている事。支払いは23日工事当日の工事完了時と言われている事。契約破棄期限が当日と翌日の2日間てあると言っている事。契約書に印鑑も何も無いこと。私の家なのに妻と契約している事。このような理由から所謂リフォーム詐欺に近い会社であろうと判断して、今朝22日さっそく妻から契約解除の電話をしてもらって解約とした。

・妻の話では屋根裏のデジタルカメラを見せてもらって耐震工事が必要と説得され、屋根の瓦はずれていなくて修理は不要と言われた事等から信頼できる会社と思ったらしい。と、言うよりは思わせられたらしい。今回は、非常に言葉上手で、作戦練磨の詐欺師ではないかと思われる。このような事を考えると老人家族とか一人暮らしの老人とかであれば、そのまま工事が完了し、更に、「この際念のためにもっと補強しておきましょう」と言ってお金わ取られても老人の不注意とか何とかは言えないで、多くの被害者がでるもの理解出来るものだ。何とかしてあげられないものかと悩んでいる。

・ちなみに、私の妻には妻の顔もたてて、「枚方市にもリフォーム相談の部署もあるから相談してみよう。」と言ってメールで質問表を送付した。更に「ガス会社にもリフォーム事業もやっているので資料を請求しよう」と言ってインターネットで資料請求メールを送付し、どちらもメールのコピーを妻に渡して「質問が来るかも知れないから、その時は頼む」と頼むことにした。しかし、私達もその様な会社に狙われる老人家族になりつつあるのだと思うと、ゴルフばかりでなく妻との日頃のコミュニケーションをもっと十分にとって(何故今回に限って妻がその気になったのか心配しています)、もっとしっかりしなければと奮起しているところだ。



野茂投手に心から敬意を表します。

2005-06-17 05:43:07 | Weblog
・野茂投手が日米野球で通算200勝を達成した。200勝達成投手は他にも多いが野茂投手の挑戦意欲と努力の成果にたいして心から敬意を表します。

・私にとって野茂投手と言えば、近鉄投手と言うよりも新日鉄堺の投手としての印象が強く、また、それだけに愛着を覚える投手であった。その若い投手が一人で、日本での自分の生活保障もすてて、反対意見や一部非難を受けながらも、米国大リーグに移ったのは、まさに自分の力を試そうととの挑戦唯一つであったように思う。もちろん、大リーグでの人生も常に安泰とは言えなかったが、良くぞ此処まで頑張ってくれたものと敬意を表するものです。さらに、日本の野球にも常に恩返しするのだと言って少年野球等にも力を入れて活動している姿にも心から敬意を表します。

・それに比べて最近では、大リークで通用するどれほどの実力があるのかと思われる選手や、どれほどの苦労する覚悟が出来ているのかと思われる選手や、年を取って日本のプロ野球での人気が下がり始めたからと思われる選手や、報酬を上げられないだろうかと甘い考えを持っているような選手等が大リーグ移籍したり、希望している選手も多く感じられる。日本人として、日本のプロ野球ファンとして、大リーグファンに対して非常に恥かしい思いをするものだ。誰でも野茂選手やイチロー選手や松井ゴジラ選手のように努力して頑張れるとは思えないのだが。それでも、やはり応援はしたいと思う。



NTTドコモ関西の古墳破壊は誰の責任か???

2005-06-17 05:12:00 | Weblog
・NTTドコモ関西が池田市に基地局建設において古墳を破壊したことについて、大学教授は「NTTドコモが法律に基づいて届出をしなかったことはもってのほかだ」と酷評しているが、私にとっては「またか」という感じがしてならない。「またか」とは、タイミング送れで批判する人が多いことだ。NTTドコモが詳細に考えられる全ての項目について事前調査し、申請し、許可を受けて万全の工事をしなければならなかったことは当然である。しかし、NTTドコモの株主でも何でもない私にでも、NTTドコモだけの責任ではないように思われる。

・それほどの古墳であれば、地主がNTTドコモに使用許可あるいは売却した時にその旨を何故伝えなかったのか。大阪市や池田市が砂防法等の申請を受けた時に何故チェック出来なかったのか。工事着工前には地元説明があったはずだが、地元住民が何故アドバイスできなかったのか。大学の専門教授達が常に気を配っておいて何故もっと早くフォロー出来なかったのか。

・2本ではどんなところでも地中には何かの遺跡、古墳に近いものはあるはずだ。何処まで保護すべきかという事と、どこまで誰が責任をもって規制するかと言う事が課題であるのだ。今回についても、特になんでもない古墳だが、相手が金持ちのNTTドコモ関西だから「工事が大分進んだところで文句をつけて金でも取り上げようか」との事かとまでも疑いたくなるものだ。少なくともタイミング遅れの後で大きな声で失敗だけを追及しようとするのは、本当に遺跡や古墳を愛しているものとは思えない。


JALの「全機緊急点検」とは点検基準のミスではなかろうか。

2005-06-16 20:15:44 | Weblog
・JALにまたもトラブルが発生した。羽田空港に着陸直後に前輪のタイヤが2本とも外れたとの事である。原因は不明であり、整備不良かもしれないし、あるいは気象条件等を考慮した操縦に問題があったのかも知れない。しかし、日本航空は、「今までにこのような事故はなかった。前回の点検時には異常は無かった。全機について緊急点検を実施する」とのことである。この措置を聞けば、やはり点検基準の緩めすぎではなかろうかと疑問を持つ。

・点検とは、その時点で異常の有無を診るのではなく、次回の点検時期までに異常の発生の危険が無いか否かを診るものである。ところが良く間違われる事は、その時に異常が無ければ精度のの高い技術的根拠もなく「もう少し、もう少し」と点検期間を延期してしまう事である。そして何時の間にか危険期間に及んでしまう事が良くあるものだ。特に点検に投資する労務費の削減と、点検期間による機械稼働率低下の削減ばかりに気を取られている時には良くある事である。もちろんタイヤだけではなく、その他の機械類や計器類の点検についても同じことが良くありうる事だ。

・これは飛行機の点検だけではない。電車、自動車、原子力発電所設備、石油・ガスパイプライン、その他の工場機械設備等、特に規制緩和によって自主管理に移った設備等においてよくあるものだ。もちろん、材料の開発や製作技術の開発等で点検期間が長くなっても良い場合もあるはずだが、あくまでも技術的な信頼できる裏づけがあり、実際にそれに近い条件での繰り返し試行によって実証できた場合だけである。点検周期を延長して削減した費用の何万倍もの費用を必要となることが無いように注意しよう。





ジェンキンスさんご家族の静かな一週間をまもろう。

2005-06-15 08:53:26 | Weblog
・ジェンキンスさんご家族が91歳のお母さんに40年ぶりにお会いする為に米国に帰り、妹さんの家に泊まり、本当に幸せそうな皆さんの映像を見ることが出来て全くの感動です。出来れば静かな一週間になってほしいものだと祈ります。

・米国ではジェンキンスさんについて、英雄として見る人、脱走兵としてみる人等色々な評価がされているようだ。しかし、そんな事は関係なく母子は母子である。永年の希望がかなえられたものである。誰も母子の関係を否定できるものではない。永年のジェンキンスさんの苦労を体験でき、理解出来る者はいない。勇気のある脱走、勇気のある日本への家族との帰国、勇気ある米国軍法会議への出廷、勇気ある米国本土のお母さん訪問である。脱走やその後の北朝鮮での活動については分らないが、少なくともこれらの行動ははジェンキンスさん一人の事ではなく、ご家族のことを考えての勇気ある行動であると思われる。罪があったとしても十分に償われているものと思う。逃亡兵とか英雄とかでなく、家族のために苦労してきた一人の父親として子供として静かな一週間を過ごして欲しいものだ。


三井物産データねつ造事件ーー技術開発者までもか??

2005-06-15 05:51:38 | Weblog
・三井物産開発担当者が自動車排ガス浄化装置のデータを捏造容疑で逮捕された。技術者それも新技術開発を担当する部門のデータねつ造とは全く悲しくなってしまうものだ。東京都のディーゼル車排ガス規制導入に間に合わせるためにヘッドハンティンクされた者としてはどうしても期限までに開発完了しなければならなかったのだろうか。あるいは、三井物産としては、どうしても東京都に合格認証してもらって浄化装置を納入する為に会社ぐるみでのデータねつ造となったのだろうか。いずれにしても技術開発者のモラルの欠如、倫理の欠如であり、技術開発業務の経験者としては自分達の誇りまでもなくなってしまったような気がして非常に悲しい。

・安価で高品質な炭素繊維の開発においては、我々は最適な中間原料の開発を分担した。他社との合同開発・事業化プロジェクトであったが、最初からなかなか上手く行くものではなかった。その分炭素繊維製造分野の企業に大きな迷惑・負担をかけ、事業本格化・拡大を遅らせてしまったと思う。球晶新規炭素材の開発においては、その特性を最高レベルに活用できる用途開発も平行し、ユーザー各社への売り込みも含めての開発であったために当初の開発計画を大きく遅れて、後任者に代わってからの本格事業化であった。いずれの開発にしても、共同事業会社やユーザーの評価結果がすぐに現実となるものであり、提出データ、売り込みデータを捏造する余裕も無かったのが現実であるが、それでも開発が遅れても会社の開発本部はもとより、共同事業社やユーザーに対してねつ造データを提出するような事は無かっただろうと思う。それは、技術開発者としては、開発が遅れること以上に信頼をなくしてしまう全く恥かしい事なのだ。

・三井物産の排ガス浄化装置開発においても、開発が遅れれば他社製品を代替品として充当するとか、規制者としての東京都に対して短期間延期を依頼出来なかったのだろうか。ねつ造データを提出するほどには恥かしい事ではないはずだ。ねつ造データ提出による東京都の認証取得は技術者の倫理欠如ではなく、詐欺行為である。会社がどういう方針を打ち出そうと真実を追究する技術者・記述開発者としての大きな誇りを持って欲しいものだ。最後は会社ではなく個人のモラルによるものなのだ。



「おとなしい子供」、「普通の子供」とは責任逃れか??

2005-06-14 23:57:30 | Weblog
・最近小学生、中学生、高校生の凶悪な傷害事件が続発している。そのたびに先生方、近隣の方、時には家族の方からも「あの子はおとなしい子供でしたが」とか「普通の子供でしたのに」とかの話がよく報道されるのが気になる。

・子供達が豹変するとも考えられない。インターネットやら書物やらを見ながら何か準備していた様にも思われる。それでも先生方や近隣の方が「おとなしい子供でしたのに」とか「普通の子供でしたのに」と言うのは何故なのだろうか。本当にその様に感じられていたのだろうか。不祥事を起こした子供達をかばっているのだろうか。事件を起こした子供達に後で恨みをもたれるのを怖がって、事件との関連を完全に否定する為に言っているのだろうか。あるいは、自分達の責任は何もありませんとの責任逃れのために言っているのだろうか。

・いずれにしても、周囲の人たちは、常にもっともっと子供達に関心を持ってフォローし、事件を未然に防止出来ないものかと考える。一時的には少々嫌がられる事になっても長い目で見て子供達のために何かをやってあげたいものだと思う。それが教師の、先輩の大人の責任であろうと思う。


マイケルさん無罪!!陪審員制度についての不安はないのか??。

2005-06-14 18:00:15 | Weblog
・少年に対する性的虐待等に問われていた世界的人気ホップ歌手、マイケルジャクソン被告に対する評決がカリフォルニア州サンタバーバラ郡地裁で行われ、陪審団は10の罪全てについて無罪を言い渡し、無罪が確定した。私はマイケルジャクソンさんに恨みも何もない。ただ、真実は原告と被告者とにしか分らないが、日本でも導入が検討されている陪審員制度について何か不安を感じてしまう。

・「物的証拠がない」とか「少年や母親の証言に信ぴょう性がない」等によって無罪の評決となったらしい。弁護団は「少年や親達は金を取ろうとしてでっち上げたのだ」との主張との事である。しかし、公正な陪審員団の評決が出来たのかどうかが心配である。世界中のマイケルファンがカリフォルニア州に集まって無罪のプラカード行進している中で、感情や利害に全く左右されずに評決できたのだろうか。陪審員は有名人に対する感情や、多くのファンに対する恐怖感もなく評決できたのだろうか。日本でも検討されている陪審員制度が発足した時に、私がこのような場合に本当に公正な判断と評決が出来るかどうか不安である。