年寄りの冷や水

定年退職者が感じることを書き残す

私のゴルフ友達

2013-09-25 17:37:53 | 社会

・この八月で七十を過ぎてゴルフ税も免除される年となった。しかし、体力も記憶力も気力もどんどんと弱くなってきている。
このような私ではあるが何とか楽しく毎日が過ごせているのはやはり昔からのゴルフ友達がいてくれてこそと思う。「年寄りの冷や水」の再スタートができたものゴルフ友達のおかげである。

・会社勤め、関係係会社勤めの後も昼間はゴルフとして夜は近くのデパートの警備のアルバイトをして忙しい毎日であった。それも四年前には間接リュウマチとなりアルバイトも年間約150回以上のゴルフはもちろん、散歩も出来なくなってしまった。ハレと痛みを抑えるリュウマチ薬が見つかり、間接の変形を予防するためにもリハビリを開始した。それが徐々に楽となってきてリハビリゴルフにも行けるようになっていた。ところが今年の二月から四月にかけて胸膜炎となり、ほぼ二ヶ月間ペットの上に寝たきりとなってしまい、退院してみると予測以上に足腰が動かなくなってしまっていた。リハビリゴルフどころではなかった。

・妻は母親の介護で香川県に帰っている時である。それでも2、3週間に一度と日帰りで帰ってきて世話をしてくれていた。長い間迷惑をかけ、お世話になったものだ。しかし、妻とともに私には心強いゴルフ友達がいてくれた。朝夕とパソコンCメールでの挨拶や情報連絡をもらったり交代で時々病院にお見舞いに来てくれていたのだ。そして私に必要な買い物等がないかを考えてくれたものだ。これが一人の病室での私には大きな楽しみであった。

・退院した後も車の運転ができるようになるとゴルフ練習場に行くようになった。そして、徐々にリハビリを再開したものだ。もちろんゴルフスコアは問題ではなく、仲間と一緒に練習し、河川敷でカートの乗り入れが自由なゴルフコースに行ってみるようにもなった。迷惑をかけるのがわかっているのでいつもの友達とでなければ行けないものである。暑いとき、寒いとき、雨の時は即キャンセルとなるが、天候の予測もまた楽しいものである。

・体調が良くないときは練習場でコーヒーを飲んでゴルフ話、世間話、孫の情報交換等で数時間を過ごしてしまう時もある。練習場にはコミュニケーションの場とするのを目的として来られる同年輩の友達もいる。考えてみれば楽しい友達、楽しいコミュニケーションの場である。もちろん72歳になって先月シングルとなった先輩もいるのでやはり練習場の役割も大いに発揮しているが。

・このようなこと等を考えると私は非常に幸せ者である。リハビリだけではない。年取っての毎日の生活リズムづくりだけでもない。「年寄りの冷や水」も友達のおかげで再スタートすることができたのだ。そのような気力を養いさせてくれたのだから。

・このように考えていると今の若年者、壮年者の将来はどのようになるのだろうかと心配もしてしまう。昔は会社、工場への帰属意識も強く、仲間意識、先輩・後輩意識も強かった。最近は企業の運営も変化し、若い人たちの価値観も変化し、あまりこのような話は聞こえないのだ。将来近所の人たち、近くの企業OBグループの人たちと仲の良い関係が作り上げられるのであろうかと心配する。これこそ「年寄りの冷や水」なのかな。