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むらすずめのおやど

毎日の暮らしの中で気づいたこと,感じたこと,読んだ本や見た映画の感想など何でもおしゃべりします。

45年前の映画

2024-10-30 20:54:25 | Weblog

45年前の映画「チャイナ・シンドローム」を見ました。当時は話題になっていましたが見るチャンスがありませんでした。

今 見て、原発はやはり、おそろしい、油断が一時もできないものだと痛感しました。電気を作るのには便利ですが、管理が大変です。維持するのにも廃棄物を処理するのにも莫大なお金がかかります。老朽化するとさらに危険です。

ジェーン・フォンダが地方テレビ局のリポーターのキンバリー・ウエルズ、マイケル・ダグラスがフリーのカメラマン リチャード・アダムズ、ジャック・レモンが原発のコントロールルームの責任者ゴデルです。

この映画の制作はマイケルダグラスです。

この映画が公開されたのは1979年3月16日でしたがそれからわずか12日後の3月28日にスリーマイル島原子力発電所事故が起きたそうです。

地方テレビ局リポーターキンバリーはカメラマンのアダムズと一緒にベンタナ原子力発電所の取材に行きます。コントロールルームを見学中、原発は何らかのトラブルを起こしたようでした。そこは撮影禁止の場所だったにもかかわらず、アダムズはひそかにその時のコントロールルームの様子を撮影していました。アダムズはそのフィルムを原子力の専門家に見せると専門家はこれは重大な事故が起きる寸前だったと言いました。チャイナ・シンドロームといって、このまま原子炉が制御を失っていたなら、核燃料は溶解して地面を溶かしながら地球の裏の中国に向かって沈んでいき、途中で地下水と反応して水蒸気爆発を起こし放射性物質を広範囲にまき散らす結果になっていたと言います。しかし、原発からはトラブルに関するなんの発表もありませんでした。

コントロールルームの責任者ゴデルが計器の表示間違いに気づき、危ういところで大惨事を免れたのでしたが、ゴデルはトラブルの原因の個所を発見します。その個所の検査を行なうように管理者に訴えますが 莫大な経費がかかると言って管理者は聞き入れません。そこで、ゴデルはキンバリーに頼んで、検査に不正が行われているとマスコミを通じて世間に告発しようとしますが・・・

久しぶりにぞくぞくするサスペンスの映画を見た気分です。まさかの結末でした。

原発の管理者側は事故があったのに調べもせずに、次の日に原発の操業の再開を決めてしまいます。ゴデルがコントロールルームに行ってみると 誰もゴデルの言うことを聞かずに再開してしまいます。そこでゴデルは作業員たちを銃で脅して一人、コントロールルームに立てこもります。キンバリーを呼んでテレビ中継で原発事故につながるトラブルを世間に告発しようとしますが、管理会社側はテレビ中継を中断させようと電力供給を絶ちますが、そうすると原発事故が発生するのです。そして・・・

45年も経っているので管理者側の考えも変わって少しの破損でも見落とさないようになったでしょう。

この時代から原発反対運動はあって健康被害や廃棄物の処置が問題になっていました。事故が起こるともっと大変だということも分かったでしょう。

 


秋の夜長は読書

2024-10-27 20:46:39 | Weblog

秋の夜長は読書に最適です。

夕食を済ませて洗い物を片づけると、読書タイムです。

といってもネットでヤフーを見たり、ユーチューブを見ることもありますが、寝る時間までは本を読みます。

新刊書を買うことはあまりないし、図書館で本を借りることもないので家にある本を取り出して読むくらいです。

上橋菜穂子さんの本はほとんどそろえているので「守り人」シリーズ、「獣の奏者」シリーズ、「鹿の王」シリーズを繰り返して読んでいます。畑中恵さんの「しゃばけ」シリーズもあります。

②「闇の守り人」は3日で読み終わりました。もう3回目なのでストーリーはよくわかりました。でも何年か経つとほどよく忘れていることでしょう。

「女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。己の人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのはーーー。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇をめざませる。」

ジグロの兄と弟はジグロが王の槍の金の輪を盗んで逃げた卑怯な裏切り者だと思い込んでいて、ジグロを憎んでいました。

バルサは死んだと思われていました。バルサは父カルナの妹であるユーカという女性に会って、ジグロの本当の行いを伝えます。この叔母にあたる女性は 兄カルナとジグロが親友であることをよく知っていて3人とも仲良しでした。

彼女は施療院を営む医術師なのです。

「守り人」ではバルサはよくケガをします。だから、治療をしてくれる人が必要なのです。バルサの幼馴染のタンダという男性も薬草師で、バルサが傷を負うたびに縫ってくれたり、薬を煎じてくれます。

バルサは皇子チャグムを守っていた間 幸せだったそうです。せっかくジグロにもらった命だから楽しんで生きなきゃと思ったそうです。


アラン・ドロンがすてき。

2024-10-24 11:35:13 | Weblog

アラン・ドロン主演の「黒いチューリップ」を見ました。1963年制作の ドロンが20代の時の作品で原作はアレクサンドル・デュマ(父)だそうですが、かなりストーリーは変わっているそうです。「三銃士」や「鉄仮面」が活躍した時代の話で、冒険活劇です。とにかくアラン・ドロンがかっこいいのです。黒いマスクに、黒装束で白馬に乗って走る義賊で剣の達人です。「ゾロ」の時も同じでしたが、黒いマスクから青い目が見えるのが素敵です。

1789年のフランス革命前夜、スペインの国境に近いフランスの村で「黒いチューリップ」と名乗る怪盗が 暴動を恐れて村から逃亡する貴族たちを襲っては宝石類を奪っていました。その男の正体が伯爵ギヨーム・ド・サンプルーだと気づいた憲兵隊長のラ・ムーシュはある日、黒いチューリップを罠にかけて決闘し、黒いチューリップの左頬に刀傷をつけてしまいます。ギヨームはほかの貴族たちに正体がばれるのを恐れて弟のジュリアンを呼び寄せます。このジュリアンはギヨームとうり二つの双子の兄弟なのです。ふたりとも剣の達人ですが性格は正反対で、内気なジュリアンは勇猛な兄を慕っていました。ジュリアンは兄が庶民の味方の「黒いチューリップ」だったと知って喜んで身代わりを引き受けます。

貴族たちの集まっている館へ行って傷のない顔を見せてラ・ムーシュたちを驚かせるのです。

この兄弟をアランドロンが一人二役で演じていました。兄の方では顔の色を少し黒くし、頬に傷をつけていました。

二人が一緒にいて会話する場面もあるのですがどうやって撮影したのが不思議でした。

この時代の決闘はフェンシングです。素敵な部屋の中でフェンシングを始めて調度品や彫像や壁にかけている絵画が壊れはしないかハラハラします。対戦しながら、次第に部屋から出て 階段を上ったり下りたりしながら、決闘をする場面も多いです。

フェンシングといえば西洋のスポーツで日本人は出番がないかと思いましたが、今年のオリンピックで優勝しましたから、日本人はすごいと思いました。

ジュリアンは結局はつかまってしまい、牢獄へ投獄され次の日処刑されることになりました。それを知った兄ギヨームが助けに行くのですが・・・

「ゾロ」は1970年代の映画ですが、「黒いチューリップ」と同じように黒いマスクに黒装束です。

同じように馬に乗って正義の味方として戦います。

アラン・ドロンの映画は友達と一緒によく見に行きました。

当時のドロンは圧倒的に人気があってどの映画も素敵でした。

「シシリアン」「冒険者たち」「あの胸にもう一度」「友よさらば」「ボルサリーノ」などです。

 

 

 


10月も半ばを過ぎました。

2024-10-21 16:54:17 | Weblog

10月も半ばを過ぎ、さすがに寒くなりました。今朝は18℃でした。

朝晩は寒いので冬支度をしています。衆議院の投票は期日前投票をしておきました。

上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」を読み直しました。何年か前に読んだのですが、幸い、結末を忘れていたので新しい物語として読めました。最後の方はあれよ、あれよととてもスピーディーに話が進むので途中でやめられませんでした。

ニュンガ・ロ・イムという生き物に卵を産み付けられた皇子チャグムは、父王が差し向けた追っ手(狩人)たちに襲われるし、その卵が熟したとき、食べようとするラルンガ〈卵食い〉という化け物にも襲われるのです。皇子の母親に頼まれた用心棒バルサが 幼友達の薬草師タンダと、呪術師のトロガイの助けを借りながらチャグムを助ける話です。チャグムは10歳くらいの少年でしたが、命を狙われているので 宮廷から逃亡して、バルサやタンダと暮らしているうちに背も伸び、たくましくなっていくのです。

チャグムは自分がどうして精霊の守り人に選ばれたのかずっと考えていたのですが、やっと答えを見つけたのです。

それは皇子という身分なので、大勢の人々から大切に扱ってもらえるということを 卵を産み付ける生き物が知っていたからでしょう。

シリーズ②の「闇の守り人」も読みかけていますが①よりはずっと難しそうで時間がかかりそうです。

NHKR2の「カルチャーラジオ」は10月からはあまり関心がない講座ばかりなので聞いていません。

月曜日の「昭和人物史」だけは聞いています。


孫は5年生

2024-10-17 22:02:42 | Weblog

先日 孫の運動会があったので見に行きました。今年はもう5年生になっています。

1年の時や、2年、3年の時の運動会はコロナ禍のせいで1年と3年だけとか、2年と4年だけ、高学年は午後からというように時間帯で分かれていて全学年が一緒にすることはありませんでした。しかし、昨年から全学年が参加して行うようになり、ほかの学年の競技も見ることができるようになりました。それでも、午前中で終わるので先生方や生徒たちもコロナか以前よりは負担が少なくなったと思います。

今年の運動会はよく晴れていて日差しが強かったです。観客も昨年よりずっと多くて盛り上がっていました。

吹奏楽部の演奏から始まり、行進があり、ラジオ体操がありました。ダンスや走るリレーなど面白かったです。

騎馬戦や綱引きもありました。借り物競争で、校長先生が6回も「借りられて」走っていました。「女の先生二人」とか、「眼鏡をかけた人」とか、「阪神ファン」などが借りられて生徒と一緒に走っていました。

6年生になると、みんな阿波踊りを踊るのです。観客からも踊れる人は前に出て踊っていました。さすがに皆さん上手でした。

孫は学級対抗のリレーにアンカーででました。幸い1位でバトンを引き継ぎ、そのままゴールインしました。


小説は面白い

2024-10-07 16:19:57 | Weblog

上橋菜穂子さん著の「香君 ①と②西から来た少女」 を読み終えました。

読書週間なので秋の夜長にゆっくり読もうと思ったのですが、あまり面白いので2日で読んでしまいました。

次が読みたいけれど、文庫版 「③遥かな道」の発売は11月6日、「④遥かな道」は12月4日になっているのでそれまで待たないといけません。単行本では2022年に出版されているのですが、文庫版になるのを待っていたのです。

①西から来た少女

「人並外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫の声を香りで聞く少女アイシャ。旧藩王の末裔ゆえ、命を狙われ、ウマール帝国に行くことになる。遥か昔、神郷よりもたらされたというオアレ稲によって繁栄を極めるこの国には、香りで万象を知る〈香君〉という活神がいた。アイシャは匿われた先で香君と出会い・・・」

物語の最初で、アイシャが毒殺されてしまうのでびっくりしましたが、実は・・・でした。

それからどんどん話が進んでいくので読むのをやめられなかったのです。

②西から来た少女

「アイシャは〈香君〉が抱える苦悩を知り、藩王国視察官のマシュウとともにオアレ稲の謎と向き合うことに。

だが、それはウマール帝国への謀叛行為だった。そんな中、オアレ稲に虫害が発生してしまう。民を飢えの危機から救うべく、アイシャたちは動き出すのだが…。」

オアレ稲は優れた稲で栄養価が高く、味もよく 強く収穫量も多いので、帝国中や藩王国中にどんどん増えていきますが、ほかの植物を枯らしてしまうのです。民たちは今まで植えていた麦や蕎麦をやめてこのオアレ稲だけにしました。ところが、オアレ稲に虫が発生し、どんどん虫が増えてきます。すると、虫をそれ以上広げないために、オアレ稲の収穫をあきらめて虫ごとオアレ稲を焼き払ってしまわないといけないのです。すると食料が足りなくなって、飢え死にするものが出てくるのです。それを防ごうとアイシャたちはこっそりと今までの麦や蕎麦を植えるように民たちを指導し、土を改良しようと研究していましたが、何者かに捕まってしまいました・・・

ことしの米不足が頭に浮かびます。2年以上前にこの物語は始まり、すでに完結していたのです。


彼岸花が咲いています。

2024-10-03 16:47:36 | Weblog

ことしは彼岸花が咲くのが遅くなりました。

例年なら お彼岸の頃 9月20日ごろから咲き始めるのに今年はなかなか咲きませんでした。

毎日30℃以上の日が続き、夜になっても30℃以下にならなかったからでしょう。

ところが 10月になる前から、雨が降りだし、一気に30℃以下に下がり、ついに22℃までになって肌寒いくらいになりました。これでは、もう半袖では居られないので夏物はしまうことにしました。

我が家の庭は草が伸び放題になっていましたが 少し刈り取ってみるとやっとスペースができたのか、彼岸花が茎をのばし先端のつぼみが開き始めました。

10月も3日になると庭のあちこちで赤い花のつぼみが開いて揺れています。

近所に白い彼岸花も咲いていました。白というより薄黄色っぽく見えました。

上橋菜穂子さんの「守り人外伝」の「風と行く者」をやっと読み終わりました。ずっと前に買っておいたのに、大事にして読まずにとっておいたのです。寝る前に少しずつ読んでいましたが、さすがに半分を過ぎると最後まで待ちきれなくて一気に読んでしまいました。

「つれあいの薬草師タンダと草市を訪れた女用心棒バルサは、20年前、ともに旅した旅芸人サダン・タラムの一行と偶然再会する。魂の風をはらむ「シャタ〈流水琴〉」を奏で、異界〈森の王の谷間〉への道を開くサダン・タラムの若い女頭エオナは、何者かに命を狙われていた。再び護衛を頼まれたバルサは、養父ジゴロの娘かもしれないと気づいたエオナを守るため、父への回顧を胸にロタ王国へ旅立つが。」とありました。

時が経って初めてわかることがあるというのがテーマです。死に別れたらそれまでなのか。否、そうではないと言っています。養父ジゴロはなくなっているけれど、バルサの中にはジゴロに愛された記憶や導かれた記憶が残っている。ずっと覚えていることもある一方で、何年も経ってから「あれがそうだったのか」「そんな風に思っていたのか」と気づくこともある。生きていく中で様々なできごとに出会い、自分が変化し、成長し、初めて意味が分かることもある。そしてそれらの記憶や発見は折に触れ彼女たちの指針になっていくのだと後ろの解説にありました。

時が経つと同じ本を読んでも感じ方が違ってきます。以前は気づけなかったことに気づきます。物の見方が変わってくるのです。「守り人シリーズ」の「精霊の守り人」が1996年に出てから 28年も経っています。幸い文庫本を持っているので最初から読み返してみようと思います。


10月になりました。

2024-10-01 20:14:23 | Weblog

10月になりました。今年もあと3か月しかありません。

NHKR2の「カルチャーラジオ」は10月から新しい講座が始まりましたが、まだ前の講座の報告をします。

水曜日の「印象派その実態と魅力」は⑦ 印象派の絵の価格 ⑧ コレクターと画商 ⑨⑩ 印象派展について 

⑪ 印象派の政治性 ⑫ 批評家たちと評価史 ⑬ 印象派の最後と日本 でした。

印象派は当初はその評価は決して高いものではありませんでしたが、彼らを擁護する人が増えるにつれ評価を高めていきました。

エミール・ゾラは批判する声が多かったマネの作品の独創性を認め、マネを最初に高く評価しました。イギリスの詩人ステファン・マラルメはマネと印象派を評価しイギリスに紹介したそうです。

印象派の人気が高い理由は日常の風景を描くなど、その親しみやすさにあると言えます。日本人が印象派を好む理由はジャポニズムの要素が見られることと、日本の近代洋画に印象派の要素が取り入れられ、それらに親しんできたことがあげられます。

木曜日の「ゴシックの扉」は ⑤吸血鬼 カーミラ ⑥吸血鬼 ドラキュラ ⑦人工生命 フランケンシュタイン

⑧人工生命 テクノロジーと倫理 ⑨分身「ジキルとハイド」⑩分身 自我と牢獄 ⑪ 戦後日本とゴシック受容 

⑫90年代以降のサブカルチャー ⑬ 21世紀VRとリアリティーの喪失 でした。

⑨⑩の分身あたりは面白かったのですが、⑪からはホラー映画やゾンビの話になってしまい、サブカルチャーにはなじめませんでした。

⑨ スティーブンソンによる「ジキル博士とハイド氏」は分身をテーマにしたゴシック文学の代表的な作品です。「ジキルとハイド」という表現は人間の中に宿る二面性や二重人格を表す言葉として使われるほどになっています。

⑩では、死と密接に結びついているゴシックのモチーフ「分身」は怪物や吸血鬼などわかりやすいモチーフとは違い私たちの内側に出現した「もう一人の私」です。近代以降自我が肥大して自意識の世界が大きくなるにしたがって不気味な怪物というのは外の世界だけでなく内側の世界にも現れるようになりました。

エドガー・アラン・ポーの「ウイリアム・ウイルソン」では、主人公が悪事をしていると同じ顔をした善人の分身が現れます。主人公が分身を殺すと自分も死ぬのです。

ル・グインの「ゲド戦記」ではゲドは自分の影と戦います。ヒチコックの映画「サイコ」では主人公のノーマン・ベイツには彼がずっと前に殺した母が彼の人格の中にあるそうです。アメリカ人の中にはカトリック教徒もいるので彼らは悪魔の存在を信じているそうです。

金曜日の「恐竜学入門」では この講座は恐竜研究に興味を持つ子供たちが聞いていたとみえ、最終回⑬は「恐竜学者になりたい君へ」というタイトルでした。

⑩ 恐竜はどのような鳴き声を出したかという話は面白かったです。恐竜の舌やのどの骨の化石から鳥のような声を出す恐竜がいたかもしれないということです。⑪ 恐竜の脳をCTスキャンで分析すると嗅覚をつかさどる嗅球(きゅうきゅう)という部位があり、その大きさから肉食か植物食か識別することができるそうです。

⑫ 超肉食恐竜のティラノサウルスは、嗅覚が発達し、鋭い歯でかむ力も強く、両目が前を向いていたため獲物との距離感が正確だったと報告されています。

恐竜がなぜ絶滅したかを研究すると人間が絶滅しないですむ方法を教えてくれるかもしれないそうです。


9月が終わります。

2024-09-30 13:56:13 | Weblog

9月がもうすぐ終わります。

お彼岸の頃、少し涼しくなったのでこれからずっと秋になると思ったのですがまた残暑が戻ってきました。

そのあと最高気温が30℃台の日が続いています。

NHKR2のカルチャーラジオの7月から9月の講座もおわりました。全部の講座を最後の回まで聞いたのは初めてです。

月曜日の「昭和人物史を語る」の 7月から9月は水泳の木原光知子さん、バレーボールの川西昌枝さん、体操の池田敬子さん、版画家の宗像志功さん、画家の片岡球子さん、小説家の平岩弓枝さんが登場しました。どの人も有意義な話を聞かせてくれました。

火曜日の「日本スポーツ文化史」では ⑩江戸庶民の相撲見物と ⑪黒船来航と江戸相撲 ⑫歩く江戸の旅人たちが特に面白かったです。

江戸庶民たちが武士をしのぐ経済力をつけてくると相撲見物を楽しむようになりました。これは平和な世の中が訪れたからです。

ところがペリーが来航して日本に開国を迫りました。2度目にペリーがやってきたとき、江戸の相撲取りたちはペリーたちに贈呈する米俵を舟まで運びました。裸にまわしを締めただけの相撲取りが重い米俵を軽々とかついて運ぶのを見たアメリカ人たちは驚いたそうです。相撲取りたちはさらに土俵入りやけいこ相撲を見せ、人気の大関の小柳はペリーに太鼓腹を殴らせ、ペリーはそれが固いのにびっくりしたそうです。小柳にアメリカ人が3人挑んだが負けたそうです。「どうしてそんなに強いのか」と聞かれて小柳は「米とうまい酒だ」と答えたそうです。

近代後期になると庶民を中心とした空前の旅ブームが起こったそうです。お伊勢参りが主な目的で、人々は長距離を歩いて各地の神社仏閣をめぐり、道中に広がる異文化世界を味わったそうです。男性は一日平均35キロを歩き、女性は平均30キロだったそうです。

岩手県の二戸の金田一村の福田福松という男性の旅日記によると奥州から日光を通って江戸に入り、そこから伊勢参りをしました。そのあと熊野、高野山、奈良、大阪へ行き、舟で四国にわたり金毘羅さんに参っています。それから岡山に帰り、京都へ行き中山道を通って善光寺へ行き、日本海沿岸を北上して自宅へ帰っています。

裕福な女性お糸は旅先で名物やグルメを楽しみ、江戸に立ち寄ると芝居見物を堪能しています。

このように庶民が旅をすることができたのは幕府が街道を整備したことや関所を作ったこと、さらに旅行案内書があったからです。

読み書きができないと、旅行案内書や街道の様々な指標は読めませんが、藩校や寺子屋などの教育機関の発達により、当時の人々の識字率は高かったから、このような旅行ができ、さらに日記に書き残すこともできたのだそうです。

 


ジョン・ウエインが若い!

2024-09-21 14:30:46 | Weblog

ジョン・フォード監督、ジョン・ウエイン主演の「駅馬車」がカラー化されているというのでユーチューブで録画しました。日本語字幕もついていました。モニュメント・バリーの中を駅馬車が行くシーンはやはりカラーだと圧巻です。

青い空と白い雲、周りの砂漠の色は赤茶色という風にカラーがわかる方が味わいがあります。

アメリカ南西部ユタ州とアリゾナ州にかけて広がるモニュメントバリーにはビュートやメサと呼ばれる丘がそびえています。この風景はのちのアメリカ映画にも時々出てくるのでおなじみでもあります。

ずっと前に500円で買ったDVDがあるのです。その時見た時には今ほど背景がわかっていなかったのであまり感銘を受けませんでしたが、何度か見ていくうちに事情が分かってくると面白いと思えました。

「1885年、アリゾナのトントからニューメキシコのローズバーグまで向かう駅馬車に乗り合わせた 酒場女、医者、妊婦、賭博師、酒商人、銀行家、保安官らの乗客と臆病な御者。駅馬車の進路はアパッチ族の反乱で非常に危険な状況下にあったため、騎兵隊の護衛に伴われ出発する。平原をさっそうと走る駅馬車を途中で止める者がいた。刑務所を脱獄したリンゴ・キッドだった。彼は自分にかけられた濡れ衣を晴らし、家族の仇を討つため、ローズバーグへ向かっているところだった。彼を乗せた駅馬車は、途中の村で一夜を明かし再び旅立ったが・・・」とDVDのケースに書いてあります。

乗客の中にはいろいろ問題のある人物がいます。酒場女ダラスは町の女性たちから蔑まれ、追い払われた女性です。

医者ブーンは 医者と言ってもいつも酒を飲んでいる人物で町から追い出されたようです。リンゴ・キッドは若き日のジョン・ウエインでほっそりしていて背が高くなかなかのイケメンでした。彼は父親と弟を殺して自分に濡れ衣を着せたプラマー兄弟と決闘するためにローズバーグに行く予定でしたが馬がケガしたために駅馬車に乗り込んだのです。保安官カーリーと医師ブーンはリンゴの父親と友達だったそうで、リンゴに好意的でした。

ダラスに対してほかの乗客たちは冷たい目をむけ、女性扱いをしませんでしたが、リンゴは、そんな彼女に優しくしていました。そのうち妊婦のマロリー夫人が産気づき、赤ちゃんを産むときにはダラスが一生懸命夜も寝ずに世話をしました。いつも酔っぱらっているブーンもこの時は必死で酔いを冷まして仕事をしました。ダラスが無事生まれた赤ちゃんを抱いてみんなに見せに出てきた時、男たちはみんな帽子を取って赤ちゃんに敬意を表しました。この時の愛情あふれる彼女を見たリンゴはのちに彼女に結婚を申し込むのですが、ダラスは戸惑います。リンゴはこのあとは刑務所行きだし、プラマー兄弟との決闘も控えているし、喜んでいるどころではないからでしょう。

荒野をずんずん走っていく駅馬車を原住民が馬に乗って襲ってきて、どちらも銃で戦うのですが、次々に馬から転げ落ちる原住民たちがかわいそうになります。駅馬車の乗客たちは銃で応戦しますがみんな弾が尽きてあわやという時 騎兵隊のラッパが響きます。

無事にローズバーグに着いた時、リンゴは保安官カーリーに「10分待ってくれ」と言います。弾を3発残しておいたと言ってカーリーからライフルを借りてプラマー兄弟との決闘に出かけます。3対1の決闘です。