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弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

基本の動作ー1.立ち方

2009-06-05 | Weblog
基本の動作ー1

立ち方
 坐った姿勢から立つ場合は静かに気持ちを落ち着け、上体を正しく保ち、
吸う息にて腰を伸ばしつつ一方の足の爪先を立て、次に他の足も爪立て、
息を吐き、
吸う息にて足を踏み出し(踏み出した足の踵はつけない)、
爪先を軸として胴造りをくずさないように立ちつつ他方の足をそろえ、(項を伸ばし)
息を吐く。
 跪坐の姿勢から立つ場合は、すでに両足の爪先が立っているので、その後の動作は前述のとおりである。
[注]
(1)立つときは胴造りが崩れぬように、また腰を曲げて反動で立たないように注意すること。
(2)立つときは十分腰を切り(伸ばし)、体が上方に伸びるような気持ちで、腰で立つように修練のこと。
(3)踏み出した方の足の膝頭が、腰の高さより高いときは腰が抜ける。
(4)踏み出した方の足は、他方の足の膝頭より前に出ないように、その内側で立つこと。
(5)体の重心は両足の中心におき、一方に偏しないこと。
(6)動作は、すべて呼吸に合わせて行うこと。
(7)最初は楷書で行うこと。
(8)弓矢を持って立つときは、弓で体を支えたり、杖にしたりしないこと。

弓道教本第四巻窪田範士が書かれていることも合わせて勉強します。
P238
跪坐からの立ち方(四巻238頁)
①跪坐から立つときも、跪坐するときと同じく足腰だけの動作でなく、きちっと立ってゆく心が添えられていなければ残身は取れない。
②吸う息で上に伸びながら腰を切り(腰から伸び上がる)、吐く息でぐっと下腹を出して吐く息から吸う息になり、その息の流れにつれて左足を踏み出す。
この左足は右膝より前に出してはいけない。
 ③上体を上に伸ばす気持ちで、左足を支えにやや右足で立ち上がると、腰が引けることはない。
④立ち上がっての左足に、右足を送って揃えるが、それは踵を床に着けたままの送り足で立ち上がった姿となり
⑤その姿に伸びを与えて残身の姿勢となる。


教本第一巻と窪田先生とは若干違いますがその両方を生かした体配にすればよいと考えます。
Hさんが、一つ的坐射礼用に書きだしたものがありました。
「12.定座で立つ
 (1)吸う息で、膝を寄せ腰を伸ばし、一方の足の爪先を立て、次に他方の足の爪先を立てて息を吐く、
 (2)吸う息で左足を踏み出し(踏み出した左足の踵は着けない)、爪先を軸として胴造りを崩さないように、重心を爪先にのせつつ立ち上がり、上に伸びつつ右足を寄せて、息を吐く。
注:立った後右足を寄せるのではなく、腰が浮いたら寄り始める。
弓の末弭は立ち上がる最後の10センチで床から離れる。弓の傾きが変わるにつれて矢も傾きを変える。」

「23.射位で立つ
(1)①番は静かに気持ちを落ち着け、上体を正しく保ち一呼吸の後。吸う息で筈を取り、膝を着けて寄せて、腰を伸ばし、弓を垂直に上げ、息を吐く。
(2)吸う息で左足を踏み出し、爪先を軸として胴造りを崩さないように、重心を爪先にのせつつ立ち上がり、上に伸びつつ右足を寄せて、息を吐く。
(3)2番以降の射手は左手を水平に弓を垂直に保ち跪坐したまま上体を正しく保って待ち、前の射手の弓倒しで吸う息で筈を保ち吐いて、角見返しで吸う息で腰を切り立って、前の射手の足を閉じるのと立って右足が揃うのと一致するように立って吐くという間合いで立つ。

注:①立つとき左足を出すが、踏み出した左足の踵は着けない。
②弓は目通りの高さ、両手は体の中央に取る。
③重心は左足爪先に、後ろに反ってはいけない。
④前の射手の足を閉じるのと次の射手が立つのが一致しなければいけない。」

「注:
①男性は膝を寄せる動作が必要なので女性よりちょっと間を要する。女性が1番の場合は少し間を取ること。
②1番は早いと揃えにくいので1番は心して間をとることが肝要である。
③立ったとき本座の線から足が前に出ると射位への距離が短くなるので出来るだけ本座の線に立つよう留意する。特に一次審査の場合は本座から射位まで3歩で第一歩は気合いを込めてやや大きく、しかし進みすぎたからといって3歩目を小さくしてはいけないので2歩めと3歩めは同じ歩幅としなければいけない。一つ的坐射礼は5歩でゆとりがあるが、常に本座と射位の距離を広く取れるようにすべきである。」

となっていましたがこれは第一巻を取り入れた体配になっています。

 私は窪田先生の説明には心が書いてありより詳しいのでこれを生かして行こうと考えています。








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