20年前は三ツ瀬によく通っていたが、最近は釣りから遠のいたある先輩の話(^-^)
その先輩と初めて三ツ瀬の夜釣りに行った時の出来事。
夕方から高三ツ瀬(龍神)での釣り。
初めてだったので要領が分からなかったが、ボチボチ 『イサキ』 が釣れていた。
夜中の12時を回った頃。
先輩が大きく合わせを入れて格闘が始まった。
『おぉ~!! でっでかいぞ~((((゜д゜;))))』
と叫びながら踏ん張っている。
『うっうおぉ~!! U>ω<)ノ』
8号ハリス、5号竿でのやり取りが続き、リールのハンドルを逆回転させて頑張っている。
3分が経過。
『てっ!手がしびれてきた!! Σ(゜д゜lll)』
先輩が悲鳴をあげながらジリジリと瀬際に引っ張られ
『がんばれ~ヾ(゜ー゜ゞ)( 尸ー゜)尸』 と私達の声援が響き渡る。
今にも暗い海に落ちそうになったその時!!!!
『あれ~っ ( ・ω・)? 根掛かりば~い (●´―`●)テヘヘ』
『なんでやね~ん (ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻』
『今までやり取りしてたやんけ~( ̄△ ̄;)』
私達は呆然と立ちすくんだ。
20年間内緒にしてきた噂の真実 (  ̄ノ∇ ̄) ̄ー ̄)ヒソヒソ
龍神横から灯台へと伸びている沈み瀬が 『2メートル』 上昇したのは
先輩の 『根掛かり』 が原因である。(σ ̄ー ̄)σ
ある秋の日。先輩とアジの泳がせに出掛けた。
朝から 『ヤズ、カツオ、サワラ』 が釣れ、2時間もするとアタリが無くなってしまった。
休憩しながら先輩を見ていると、ラインが走りだしたのか???
合わせの構えに入り、大きく竿を立てて合わせを入れた。
しかし、反応無し。仕掛を回収した先輩は、ハリスを掴んで何やらつぶやいている。
『どうしたの~(・。・)?』 と近付いてみると。
なっ!なんと~
アジを掛けていた針には 『ベラ』 が~( ・ω・)?
しかも、アジの背掛け同様に『ベラ』の背中にきれいに張りが刺さっているではないか。
この日から先輩のあだ名は 『マジシャン』 になったのは言うまでもない。
( ̄ー+ ̄)
もちろん全てが ノンフィクション である。
三ツ瀬に通いだして8年を過ぎた頃のある朝。
船小屋で出港を待っていると ( ̄。 ̄)y-~~
他県から来た4人の客が 『三ツ瀬は初めてです~』ってミッチャン(光隆丸船長)に
伝えていた。
『そうね~初めてね~』 とミッチャンはつぶやきながら周りを見渡す。
嫌~な予感がした瞬間
『み~っけ(・_・)』 って顔で
『お~、この人に付いていかんね~』 と私を指差した。
でた~ ディフェンダー(常連)の裏を襲う恐ろしい技~ ((((゜д゜;))))
『キラーパス プレッシャーと共に』 である。
しかも、奥様にヘルプ目線でアピールしても~ Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)チラチラ
後を向いて無視~(オフサイドフラッグは上がらな~い)┐(´∀`)┌ ナンノコッチャ~
『マジ~(;°ロ°)』 と思ったものの
『初めての人だとポイントが分からないだろう』 と承諾して一緒に釣ることになった。
('◇')ゞ リョウカイ
向かった瀬は コブ瀬
荷物を降ろして仕掛を準備しながら 『クロ狙いですか~』 などと雑談を交わす。
準備が終わると、南の先端から水道側までの沈み瀬を説明し釣りを開始した。
私は水道側の潮上で竿を出し、4人は南の先端から順番に並んだ。
しばらくすると、足元および沈み瀬の際で1kgクラスのクロを3枚ゲットした私は
余裕で一服( ̄。 ̄)y-~~
再度釣ろうとすると4人の熱い視線に気づいた。
その目は 『そこがA級ポイントじゃね~の~(?_?)』 って感じの疑いの目であった
『どこでも釣れるんだけどな~(^-^;)』 と思いながらも
『こっちで釣ってみますか~』 と問いかけた。
すぐに4人は水道側へ、私は南の先端に移動し釣り再開。
でも… (^-^;)
やっぱり… (^-^;)
4人は釣れない… (^-^;)
私は先端に移動して深いタナでイサキがボチボチ… (^-^;)
『どうすりゃいいの~』┐(´ー`)┌ ヘンナプレッシャーダヨ~
しか~し( ̄ー+ ̄)キラリーン
『何とかして釣らせなきゃ』 と思った私は
『こっちにどうぞ』 って1人を呼んではせっせとマキエを撒き、タナを深くし
仕掛の流し方を教えた。
何とか全員釣れたものの(イサキだけど)、私の釣りは半日潰れてしまった。(>_<)
この日を境に キラーパス
の数が増えたのは言うまでもないが(^-^)
一緒に釣ると、その日から 『釣友』 になる人も多いから意外と楽しかった(^-^)
今では頼まれることはほとんど無いけどね。
(多分 『ヘタクソに頼んでも無理』 って思われてるから)
三ツ瀬に通いだして数年を過ぎた方は~ キラーパス をもらう日が近いかも~
( ̄ー ̄)ニヤリ
これも奥様の必殺技同様、防御策は存在しましぇ~ん (^_-)アシカラズ
もちろん 『三ツ瀬が初めて』 って人は、私でよければ ъ(`―^)いつでもご案内しますよ~ 気軽に声を掛けてくださいね~ ( ̄ー+ ̄)キラリーン
続く…
三ツ瀬に通いだして5年が過ぎたころには常連さんとも仲良くなり
釣り方や仕掛など色々教えて頂いた。
光隆丸の船長&奥様もよく話しをしてくれるようになったが、磯から帰って来ると
『またバラシたとか~ ハリスの細かとやろ~』 とか
『アタリの無かった~? おかしかな~? よか場所に乗せたとに~』 などと
叱咤激励されていた。f(´∀`)テヘヘッ
それでもボチボチ釣っていたのだが、指摘の通り細い仕掛でしかやっていなかったので
大物はことごとくバラシていた。
このころから、私達が6名ほどで予約して船小屋に行くと奥様が近寄ってきて
『今日はお客さんが多かけん、あんた達6人の半分は2番船ね~♪』 などと言われ
『えっ!1番船で予約したけど(?_?)』 と切り返すも
『♪よっろしっくね~♪』 と奥様は笑顔で船小屋に消えて行った。
過去に幾度となく使用されてきた伝説の技
『強制的2番船、笑顔を添えて』 である。
今は封印しているらしいが、防御策は存在しない恐るべき技だ。
※最近奥様と昔話をしたら 『あんた達は頼みやすかったからね~』
って言われました。(^-^)
まあ、奥様に頼まれたら断れないしね~(^-^)
そんな15年前のある秋の日、一人で 『平の池裏』 へと出掛けた時の事。
アジの泳がせをするが、朝から何のアタリも無い。
AM9:00を過ぎた頃、ウキ周辺の海面がもり上がって正体不明の魚の背中が見えた。
(潜水艦が浮上してくるような感じ)
『なんだ~』( ・ω・)? と思っていると再度海面に背中を出す。
背びれが見えないのでイルカ&サメではない。
しかも、見える部分だけでかる~く 1m をオーバーしている。
すると、ウキが上下してアジが逃げ回り、ウキは海中へとゆっくり沈んでいった。
リールから道糸(8号)がパラパラと出始め、次第にスピードを上げだした。
『まじかよ~ しゃれにならん大きさだよ~』((((;゜Д゜)))
恐怖感が私を支配し、合わせを入れるのをためらった。
しか~し!!!
『オリャー』ヽ(`Д´)ノ 次の瞬間には条件反射で合わせを入れていた。
『ウィウィウィ~~~~~~~~ン』
しっかり締めているドラグからモーター音が聞こえ、スプールは触るのがヤバイほど
高速で回転している。(この頃のドラグは回りだすと止まらない)
『ヒェ~~~~~~~~』(>_<)『どうすりゃいいの~』
竿を持っているのが精一杯の状態が10秒?ほど続き
『プチ~ン』
1号ハリスでも切れるような感触で8号をいとも簡単に切って 『奴』 は去って行った。
静寂の中、風になびく道糸を見ている私は恐怖から開放され、
安らぎに満ちた表情であったのは間違いない。┐(´ー`)┌オテアゲ~
続く…
私が三ツ瀬を訪れたのは 24年前の春
釣友の米倉氏と何も知らずに船着場に行くと1番船は出港した様子。
しばらくすると第7照三丸が帰ってきて、浜口省三船長(省チャン)が
『三ツ瀬に行くとか~』 と優しく声を掛けてきた。
荷物を積み込み出港するが、霧がかかっていて前がよく見えない。
30分ぐらい走っただろうか? 霧の中に三ツ瀬が見えた
何とも言えない神秘的な情景
に心が震えたのを今でもハッキリと覚えている。
乗せて頂いた所は キリ瀬 (初回にキリ瀬に乗れたのはラッキーだった)
道具を置いて準備しようとしたら先客の二人が何やら格闘しているではないか!
(私の記憶だと、パイプ氏&峰氏だった)
何だろうと見にいくと、上がってきたのは5kgオーバーの真鯛だった(;゜0゜)
我々はただ驚くばかり
『なんじゃこりゃー、あんなの無理~』┐(´ー`)┌
と話ながら 1.5号竿で仕掛を用意した。(そんな大きな仕掛持ってない)
キリの沈み瀬との間を釣っていると、クロ、チヌがいい感じで釣れたが
何も出来ないまま『プッチ~ン』と切られるアタリもあった。
それから三ツ瀬のファンになり毎週のように足を運んだ。
当時は 光隆丸 と 照三丸 は共同経営で、朝からどの船に乗るかなどの
『もめ事』 が発生していた ((((;゜Д゜)))
土日となれば船着場に40~50人の釣人が目をギラギラさせて ギラギラ
押し寄せていたので収集がつかない
客A : 『俺がコブに行くぞ~( ̄ー ̄)』
客B : 『なんやと~』
客C : 『お前は2番船やろが~』
((((;゜Д゜)))
って感じで恐ろしい オッサン達の怒号 が飛び交う。
(考えてみると当時の磯釣はオッサン達の遊びで、20代の客は珍しかった。)
そこで当時大活躍していたのが饅頭(万重?)さん
だ。
暗闇の中に大きな声が響き渡る。
『お前達はキリか~照チャンの船に乗れ~』
『コブに行く奴はミッチャン(光隆丸 浜口三男船長)の船に乗れ~』
って感じでうまくまとめてた。
新人の我々はと言うと…『お前達は平やな、照チャンの船や』って感じで選択権は無かった。
それでも当時はどこに行っても釣れていたし、新人なので仕方ないと思っていた。
当時はミッチャン&奥様とまともに話した記憶が無い。
『また来たとや~』って感じで相手にしてくれなかった。
最近三ツ瀬に通いだした方は想像もつかないだろうが、ものすごく無愛想だった。(^_^)
瀬に降りる時も、モタモタしてると 『早う降りんか~ヽ(`Д´)ノ』 と怒鳴られていた。
(メッチャ怖かった)
平と長手に通うこと3年、ある朝船に乗って出港を待っているとミッチャンが近づいてきて
『今日は凪ぎやけん、船の前に座っとけ。最初に龍神に着けるけん。』
と小声でつぶやき操舵席に歩いていった。
我々は耳を疑った
みんなで 『今なんて言った?龍神に行くって?降りてよかと?』
半信半疑のまま出港。
もちろん我々は船の前で座っている。
船が龍神へと近づいた
その時
『ほら~前の人~(名前は覚えてないらしい┐(´ー`)┌) 龍神に降りんね~』
とミッチャンの声 このチャンスを逃してなるものかと我々は慌てて降りた
4年目にして始めての龍神 ウヒョー
足しげく通った我々に対するミッチャンからのご褒美
だったのだろう
『これで俺達も三ツ瀬の一員として認めてもらった(^~^)』
と変な自己満足ではあるが、とにかく感無量であった。
続く…
PS. 現在では若船長が各釣り師の要望を聞いて調整するので、釣り場の奪い合いなどでの
揉め事は発生していません。安心して来て下さいね