串本の風!

串本中学校の毎日や学校行事の様子をお伝えします

立志式

2013年02月04日 17時42分20秒 | 日記
 2月4日立春の日に、串本中学校1年生では立志式が行われました。

 1年生の子ども達はもうすぐ14歳を迎えます。この年齢は今の世の中ではまだまだ一人前の大人として認められないもの、法律的には「責任年齢」とみなされ、少しずつ責任を負わねばならない歳になってきています。その大切な時期を迎えるにあたって、子ども達が大人の仲間入りをすることをお祝いし、自分の将来や大人になることへの自覚を持ってもらおうとする儀式が「立志式」です。人生の節目となるこの時期に、大人の仲間入りをするんだという自覚と、自分の将来に向けての決意をしっかりもって歩んでいってほしいと願って行われました。

 まずは校長先生のあいさつから。本校の沿革史をひもときながらのお話でした。


 続いて、串本西小学校の川口文生先生から「深く考える」というお話をしていただきました。先生は本校卒業生でもあり、中学時代にはご自分も立志式に出席された経験のある、生徒諸君の大先輩です。








 この立志式を迎えるにあたり、生徒諸君は、これから大人になっていくために自分は何を大切にしたいかを考えました。そしてこの立志式で一人ずつその決意を発表しました。













 立志式を記念して1年生全員で『Let's search fo tomorrow』を合唱しました。




 最後に、育友会長さんからご自分の中学時代の思い出を交えて、閉会のごあいさつをいただきました。



 この「立志式」、元々は社団法人日本児童文芸家協会の提唱したもので、「自覚」「立志」「健康」を目標に掲げて、14歳を迎えた少年少女達に、14歳という年齢が個人的にも社会的にも重要な年齢であることを自覚してもらい、明るい祝祭を催し、希望を与え、前途を祝福し励ます行事として昭和40年代初めに実施された「14歳立春式」がその始まりなのだそうです。
 青少年の非行問題が大きく取り上げられていた当時の時代背景もあって、この行事は全国的に広まりをみせました。この串本中学校でも昭和41年2月4日の立春の日に、「第1回青年式」という名前で第1回が実施されています。沿革史をひもといてみると、大勢の保護者のみなさんが見守る中、当時の町長・教育長をはじめ町内の小学校・高等学校の校長先生などから祝辞を頂くなど、盛大に催されたようです。また、翌年の第2回青年式はNHKテレビで実況放送されたとも記されています。
 その後、「自覚」「立志」「健康」のみが校訓として遺され、昭和46年を最後にこの行事は途絶えていましたが、平成22年に40年ぶりに復活しました。「立志式」と名を変えたこの催しは、平成12年に少年法が改正になり、刑事罰対象年齢が「16歳以上」から「14歳以上」に引き下げられたことをうけ、14歳になる前の中学1年生で実施することにしています。