会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

デイトレーダー「運命の4分間」/8

2009-05-21 14:05:04 | 世界事情
引き続き、COURRIER JAPONから。


乱高下する市場で売り抜けろ!
デイトレーダー「運命の4分間」8

“普通”の投資家なら、混乱する市場から逃げ出してもおかしくはない。恥ずかしくもない。だが、ミルマンは違う。「波に乗る」ほど、痛快なことはないのだ。/FROM ニューヨーク・マガジン


この日の市場はプラスマイナスゼロかと思い始めた頃、上昇がより長く続くようになり、下落が短くなり始めた。市場は上昇と下落を交互に続けるが、新たなパターンが、1分ごとに何度も繰り返し、ついにレジスタンス・ポイントを超える。すぐにS&Pは下落よりも上昇幅のほうが大きいことが判明する。

「複数の買い手が現れた。これはとてもよい兆しだ」とミルマンはいかにもほっとしたように言う。

「今は最高に幸せ」

S&Pをもっと詳しく観察するため、ミルマンはモニターのひとつで、いわゆる“ローソク足チャート”をチェックする。30秒間隔でのトレーディングの方向性を青と赤のバーで示すチャートのことである。上下するバーは、見えないビートに合わせて鼓動するステレオ・イコライザーのようだ。

「みんな、準備ができるまで待てよ。焦って飛び込むんじゃない」

ミルマンは次の上昇の予兆が現れるまで待つように、チームのメンバーに指示す
る。

「これが本当のレジスタンスかサポートか、チャートを見て判断するんだ」と彼は言う。

「保有している銘柄がポイントを超えた瞬間、俺は動く」

彼は指の関節をパキパキ鳴らす。

「頼むぞ」

ブッシュ大統領がテレビ画面に映る。「最後には、自由市場資本主義が必ず勝つ」と言っている。「聞いてる奴、いる?」と、近くのトレーダーが聞いてくる。

「いねぇよ」

別のトレーダーが音量を落とす。ミルマンは大量に買うが、残念ながらゴールドマン・サックスの株価は思った通りには動かない。


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