会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

資格はサービス価値を意味しない

2014-04-12 19:21:34 | 会計業界事情


会計事務所と税理士事務所、違いはあるものの、それぞれ顧客獲得競争は年々厳しさを増しています。

インターネットの普及に伴い、月額顧問料の低下が急速に進んでいます。

例えば、YahooかGoogleで「税理士紹介」と検索すると、いきなりリスティング広告で「月8820円から」というフレーズが目に入ってきます。

逆に言えば、今の税理士さんのサービスは“その位の値段の価値しかない”という見方があるということだと思います。

勿論、そうではない会計士、税理士さんも一杯いると思います。


以前、ある若手経営者が語った言葉が、頭に焼きついています。

「いくらで、何をやってくれるのか。それを、事前に示して欲しい」


税金の徴収担当という歴史の背景はあるものの、今や時代は自由競争であり、税務業務もどんどん二極化していくでしょう。

零細及びベンチャー企業は決算業務だけ、中堅企業は数字から見た経営体質強化の提案及び解決策としてのサービス紹介、それより大きな規模の企業は経営改善提案は勿論、合法的節税、M&A、上場準備といったところでしょうか。

事務所のハンコの威光は、どんどん薄れつつあると思います。