会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

デイトレーダー「運命の4分間」/11

2009-05-21 15:38:04 | 世界事情
引き続き、COURRIER JAPONから。


乱高下する市場で売り抜けろ!
デイトレーダー「運命の4分間」11

“普通”の投資家なら、混乱する市場から逃げ出してもおかしくはない。恥ずかしくもない。だが、ミルマンは違う。「波に乗る」ほど、痛快なことはないのだ。/FROM ニューヨーク・マガジン


ここからの彼の独り言はまるで、映画「スター・ウォーズ」の主人公、ルーク・スカイウォーカーがXウィング・ファイターのパイロットたちを引き連れてデス・スタ―へ総攻撃に向かうときのように聞こえ始める。

「S&Pの先物が指標を超え始めたぞ。あとは突撃あるのみ」

彼は金融銘柄が反転すると考え、S&Pもそのとおりに動く。息詰まる数秒が過ぎる。青のローソク足がリズムに乗ってほとばしり出る。どこまでも青だ。

「ああ、神様」

近くのトレーダーがそう眩く。

「運命の4分間」

「ようし、軽く試してやれ。それから思いつきり、突き抜けろ」

彼は、S&P500の指標にそう話しかける。

「しっかりしろよ」

数秒間動きはなく、彼の忍耐が試される。

「マジで?いい加減にしろよ」

彼は同僚にメールする。

「あり得ないくらい、ずっと動かないんだけど……」

ミルマンは、銀行やヘッジファンドが追随し、さらに株価を押し上げるのを期待する。

「さあ、買いが入るか?」

午後3時27分。彼は2万4700ドルの利益を上げていた。

「ああ、スキッフさまさまだ」とミルマンは言う。

「ウソだろ?ああ、神様!」

有名なトレーダーの友人が画面上で彼にメールを送ってきた。

「俺は今日、27万ドル稼いだぜ!」

午後3時45分。

「もっと上に行くぞ!」

ミルマンが吠える。彼の損益指標は2万7000ドルを超えている。指が、キーボード上で踊る。下落する数千株を買い、次の上昇時に100株単位で売るのだ。

クロージング・ベルまで6分。


◆あなたにぴったりの税理士を無料で御紹介致します


最新の画像もっと見る