会計業界戦線 異常アリ

インターネットの登場によって、顧客の流動化が進む会計業界。このブログでは、会計業界の変化を綴っていければと思います。

リーマン破綻のドキュメント1/ウォール街の超エリート ポールソン

2009-05-24 01:58:05 | 世界事情
最新のニューズウィークに、リーマンブラザーズの破綻までの経緯を報道した記事が掲載されていました。

先日テレビ東京で放送された内容とほぼ同じですが、より人間くさいかつ生々しい言葉に満ちています。


リーマン破綻のドキュメント1

崩壊を招いた「実行犯」とされたポールソン前財務長官が本誌に真相を激白。放漫経営に最後通牒を突き付けるまで/エバン・トーマス(ワシントン支局)


この間まで金融市場の支配者だったヘンリー・ポールソン前米財務長官が、これといった特徴のないワシントンのオフィスに座っている。

回顧録を書こうとしているのだが、なかなか筆が進まない。

フットボール選手だった大学時代は、アイビーリーグ一のタックルとして活躍。ハーバード大学経営大学院でMBA(経営学修士)を取り、最強の投資銀行ゴールドマン・サックスのCEO(最高経営責任者)から財務長官にまで上り詰めたウォール街の超エリートだ。だが今はとてもそう見えない。むしろ、試合に負けてバスやシュートの失敗を悔やみ続けるスポーツ選手のようだ。

ポールソンは、08年9月のあの週末をどう説明したらいいのか苦しんでいる。証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻し、金融界全体が倒壊したあの週末だ。

リーマンを見殺しにしたのは政府の失敗で、責任はひとえに財務長官だったポールソンにある。それが世間の評価だった。

リーマンが連邦破産法11条の適用を申請した9月15日、ポールソンはいち早く自分なりのストーリーを世間に売り込もうとした。リーマンが自力で生き残れなくても、「税金を危険にさらすのは不適切だと考えた」と、ボールソンは報道陣に語った。

政府はもう経営危機の企業を救済しないと、彼は言った。

支援を当てにしてますます無謀な経営に走る「モラルハザード(倫理観の崩壊)」を招いてしまうからだ。

だが周知のとおり、リーマン・ブラザーズの破綻後に政府は数千億ドル単位のお金を使って多くの銀行や他の金融機関を救済してきた。ではなぜ、リーマンは救わなかったのか。救済していれば金融パニックは回避できたかもしれないと、一般には思われている。

ポールソンの説教めいた会見もむなしく株式市場は崩壊し、議会で証言したリーマン・ブラザーズのリチャード・ファルドCEOはポールソンを裏切り者のユダと呼んだ。マイクに顔を寄せ、ファルドは言った。

「私が地中に埋められる日まで疑い続ける」


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