Kurumatabiskyの 野に咲く花に魅せられて Part1

  



     野に咲く花のように風に吹かれて~♪

      晴れた日はフィールドにいます。

ツクバトリカブト

2018年10月16日 | 房総の野の花山の花
ツクバトリカブト (筑波鳥兜)
学名 Aconitum tsukubense
キンポウゲ科 トリカブト属
福島県から神奈川県にかけての太平洋側に自生する多年草で、房総での花期は9月中旬から10月中旬です。













トリカブトには北海道の「カラフトブシ(樺太附子)」、「リシリブシ(利尻附子)」、関東北部に多い「ハクバブシ(白馬附子)」、南アルプスに多い「キタザワブシ(北沢附子)」、近畿に多い「カワチブシ(河地附子)」、西日本に多い「サンヨウブシ(山陽附子)」、四国に多い「シコクブシ(四国附子)」などブシと付いたものがありますが、この「ブシ」はトリカブトの漢方薬成分である附子(生薬名は「ぶし」)から来ています。
根や茎に含まれる成分を毒として使うときは「附子(ぶす)」と呼ばれます。
女性には大変失礼ながら、この「ぶす」は神経毒で摂取すると顔が無表情になることから醜い女性の代名詞「ブス」として使われたという説もあります。
このトリカブトのカブトは戦いに使う兜でなく、平安時代の被り物である烏帽子(エボシ)から来ているようです。
形が似ていますし、漢方薬名では「附子(ぶし)」の他に「鳥頭(うず)」という場合もあることからもわかります。
トリカブトは根塊だけでなく、茎や葉にも猛毒の「附子(ぶす)」があり、かっては狩猟などに、近年では殺人に使われたとのニュースや山菜(セリ・ヨモギ・ゲンノショウコなど)と間違えて食して食中毒を起こしたとの記事も目にしますので注意してください。
生薬としての「附子」は強心作用や鎮痛作用がありますが、食中毒の症状としては、嘔吐・呼吸困難・臓器不全などで、その死因は心室細動または心肺停止とのことです


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