黒猫亭日乗

題名は横溝氏の「黒猫亭事件」と永井荷風氏の「断腸亭日乗」から拝借しました。尚掲示板が本宅にあります。コメント等はそちらへ

星空

2007年09月30日 | Weblog
季節の変わり目ということで、こちら関西でも、この数日で気温が急変した。先週あたりまでは最高気温が30度をはるかに上回る塩梅だったのに、今日など予想最高気温が22度との事である。その差10度。こうも急に季節が変化すると、年齢と共に体の方が変化に追いつかぬ。
さて、先日私は小さなプラネタリウムを手に入れた。プラネタリウムといってもほんのキーホルダー程度のちっさな物だ。ホームスターピュアミニという奴で、メガスターでおなじみの大平貴之さんプロデュースである。実はこの一週間(多分今日までだったか)あのメガスターが大阪にやってきているのだが、前回(昨年の12月)同様大変な混雑が予想される。この水曜は予定が入っていていけなかったので、今回は見合わせざるを得なかった。ちなみに前回私が並んだ時間が平日昼間で3時間以上。土日ともなれば5~6時間並んだ人もいた模様である。
手の中のちいさなプラネタリウム(星のたまごのサブタイトルがついている)は、それでも夜、電気を消して見たらそれなりに満天の星空を楽しめる。私は都会生まれで田舎がないから、降って来るかのような星空というのは、有体に言えば見たことがない。
しかしながらこの商品、改良の余地もある。スイッチが押しっぱなしでないと見ることが出来ないので、できたらオン・オフ形式にして欲しい。また、上部が回転して空の隅々を見ることが出来る由だが、回転分が硬くて回しづらい。物自体が小さいので、この機能は省いても差し支えがないだろう。それと多分北半球の空かなと思うので、南半球バージョンとか別の空も見てみたいものだ。
写真は、星空を夢に見ながら(?)寝るさくらの可愛い寝顔。

珍道中

2007年09月29日 | Weblog
さて、先日の「人体の不思議展」、行きに乗った電車の停車駅は野田・福島・梅田となる。梅田というのが私鉄でいう大阪駅の事である。私の乗ったのは急行電車なので本来なら福島には止まらないが、今回は臨時で停車である。臨時とはいえ、かなりの確率で本来止まらぬはずの福島に停車する。
野田をでると車掌さんが「次は福島」とアナウンスする。そして福島停車直前で再びアナウンスが。「まもなく野田に停車します」と。逆戻りしとるやないか!さすがに車掌さんも気がついたとみえ、慌てて「福島です」と訂正。そして福島を出るとまたアナウンスのお仕事があるのだが「次は野田に停車します」だと。またまた逆戻りかい!!!
お昼は友人のリクエストでイタリアンの店をリストアップ。その中で会場に近い三番街のあるイタリアンの店をチョイスした。前菜、パスタ(三種類から好みの物を選ぶ)、ドリンク、パンはお代わりし放題というセットにケーキをプラスしてお昼開始である。パスタはトマトソースのアサリのパスタ・ナスとひき肉のパスタ・本日のパスタのうちから選ぶ。私は当初本日のパスタにする積りだったが、今日はサンマとなんとかのパスタ(なんとかの部分が聞き取れなかったのだ)との事だったので、オーダーする時点でナスとひき肉のパスタに変更。
さて、まず前菜がやってきたのだが、ウエイトレスのお姉ちゃんが早口でしかも声がちいさいもんだから、何を言ってるのやらわからない。多分前菜の説明があったはずなのだが、お陰でさっぱりわからない。いくら聞こえなくても、ドリフのばあさんコントみたいに「え~、なんだってぇ?」みたくやるのもさすがにイヤだ。首をひねりながら探り探り二人で食べた前菜はちなみに「魚貝と大麦のサラダ」。パンもやってきて、これは焼きたてでとても美味しかった。ただしほんの少量しか籠には盛ってなかったので、水を入れにやってきたウエイター氏にお代わりを頼んだ。今日はしゃべりながらゆっくり食べたいとのコンセプトだったので、色々積もる話をしながらパスタやパンやらをまっていたのだが、これがいっかなやってこないのですね~。小麦粉買いに行ってたのかというほどまってやっとパスタ自体はやってきた。しかもまたもやウエイターの声が小さく早口で、言ってることが聞き取れない。なんとなくカンで返答して彼は引き下がる。パンの事など知らぬといった体で(パンを頼んだウエイターは別の人だったので多分本当に知らなかったのだろう)。よく、食事で「少量に思えてもよく噛んでゆっくり時間をかけて食べれば満腹なる」といわれたものだが、今回はそれを体感するが如き昼食であった。食べ終わったパスタの皿はさっさと下げられ、ワゴンサービスのケーキがやってきた。それぞれ好きなのを一種類選び、コーヒーがやってきてコースは終わりとなった。とうとうパンは来ずしまいで。

無念

2007年09月28日 | Weblog
若い力士の急死事件が、どうやら刑事事件にまで発展する可能性が出てきた。当初の発表では、稽古中に体調を崩して急死したとの事だったが、集団リンチであった事を、親方自身が認めたのである。私も、息子の同級生がただいま新米力士として頑張っているので、お相撲関係のニュースに無関心ではいられない。もっとも息子の友達は高校生横綱という逸材なので、ある程度の諸心得やら覚悟やらはしっかり出来ているとは思うが。
数あるスポーツのうちでも指折りのハードな世界である(その過酷さは引退年齢を見てみれば判る)。しかも、一度入門すれば親元を離れ、毎日無事な顔さえ確認出来ない。うちの息子も部活の練習はつらく長いし、帰りも遅いが、格闘技でもなく(弓道なので相手は的)遅くなるとはいえとりあえず本人がそのつもりになれば家には帰ってくるのだから、それを思うと角界に入門した子を持つご両親の心配はいかばかりだろうか。しかもリンチの命令をしたのが、信頼していたはずの親方自身なのだから、これは残念無念の言葉しかない。
さて、今回私は彼に与えられたシゴキをリンチと書いた。異論のある向きもおられるだろうが、私はリンチという表現が妥当だと思っている。土俵内での稽古やら諸練習が激しくされていたのならシゴキなんだろうが、ビール瓶やら金属バットをしようして無抵抗の人間を結果的に死に至らしめてしまったのだから。
写真は、若くして逝ってしまった彼をせめて華やかに送ってあげたくて、あえて赤いバラの花を。

終了

2007年09月27日 | Weblog
昨日、阪神タイガースが7連敗目を喫した。10勝つと、10負ける可能性もあるというなによりの証明だ。これで優勝は無くなり、ヘタをするとプレーオフの出場権のある3位もアブナイ。しかしながら、切り札の藤川が打たれたとあれば仕方ないと諦めもつくというものだ。とにかく、阪神の今シーズンは完全に終了した。

人体の不思議

2007年09月26日 | Weblog
本日人体の不思議展を見に行っていた。私には珍しく友人と二人連れである。これの人体模型はすべて本物の人体から作られている(生前に同意していた献体に限っているとの事)。ぜひ見てみたかったのだが、以前神戸でやっていた時には、忙しさに紛れて見逃してしまった。友人は一緒に行ってくれる人が居なくて見逃したとの事。とにかくこういった展示会は同行の志といくに限る。
友人はなんと三木市からはるばるやってきた。大阪は不慣れとの事なので私が責任を持って、地図など準備したのだが、コレがもひとつ役に立たなかったのである。ホームページの地図から察するにヨドバシカメラなる大型電気店からすぐに地下道があるが如く書いてあったから、油断していたのだが、その地下道が方々さがしてもいっかな見つからぬ。それなら人に聞けばいいものを、私は他人様に道を聞くのはものすごく嫌なのだ。道に迷いめぐっていても、聞くのはとにかく嫌だ。そんな訳でその点は友人が活躍してくれた。道行く人に聞いても要領を得ぬので、もう一度地下に潜って警備の人に聞いて、やっと判明した。ヨドバシカメラ前の道を直進すると工事中の道路がある。その先がやっと地下道に達しているとの事。地図がわかりにくいぞ!新梅田シティ!
さて、肝心の「人体の不思議展」だが、貴重な献体から製作された標本の数々は、リアルそのものであった。特に衝撃的だったのが胎児の標本(模型といっていいのか標本といっていいのかどの表現が適切なのか)。3ヶ月の胎児でもちゃんと人間の形をしていると、話には聞いていたがこれほどとは思わなかった。手のひらに乗る大きさの赤ちゃんを見たときには言葉も無かったものだ。10ヶ月という出産間際と思われる標本もあり、この胎児たちだけでも性教育の一環として中高生にみせてはいかがかと思ったのである。そうすれば、軽軽しい行為の果てに起こる結果がどういうことか、百万べんのお説教よりも効果があるだろう。
それと、やはりものすごかったのが、血管の標本である。骨格やら筋肉はわからぬでもないが、血管のみをどうやって標本化したのか、全くもって私にはその方法がわからない。見事の一言である。
展示の最後に、たった一つだけだけれど触ってもいい標本があった。こんな事はもう二度とないだろうと、折角だから私も触らせてもらった。恐る恐るなでたそれは、プラスティックの如くすべすべとしていた。

思わず

2007年09月25日 | Weblog
テレビを見ていて、時折絶対思わずチャンネルを変えたくなる瞬間というのがある。私の場合、光市母子殺害事件の犯人の例の陳腐な言い逃れと、アークエンジェルス関連のニュースである。どちらを聞いていても胸が悪くなる思いである。アークエンジェルス(こう聞いてピンと来ない方は広島ドッグパークのニュースといえばお分かりかもしれない)の方はまだなんとか怒りながらも見ているけれど、光市事件の方は頭に来すぎて、絶対チャンネルを変えてしまう。いくら法廷戦術とはいえ、被告に嘘を言わせるのが弁護士のお仕事であるのか。
一方、アークエンジェルスの方は、今やボランティアとは縁の無い方向へと話は拡大している。金が人を変えるのか、それとも最初からだますつもりだったのか、今となっては私には判断がつかぬ。

無難

2007年09月24日 | Weblog
とにもかくにも、嫌が応でも福田新総理体制がはじまった。個人的にはなんだか面白みは無さそうだが、アレだけ荒れた内閣の後とあれば無難に流れるのは仕方ないのかも。今朝のワイドショーでは、正体の知れない感がある福田さんの人となりを何とか伝えようと、色々取材を敢行していたようだ。勢いに乗る事の上手かったコイズミさんのいいとこ取り政治の後始末をせざるを得ない現政権だが、まずはお手並み拝見。尚、野党の主張する早期解散は私は反対である。この間参議院の選挙が終わったばっかりで、その一年ちょっと前だったかに衆議院の選挙があったのである。選挙には莫大な税金がかかる。選挙みたいな無駄遣いする暇があれば、様々な困窮者を助ける方が先なのではないか、と思うものである。

恐るべし

2007年09月23日 | Weblog
私は主婦であるからして、毎日の家事は付き物である。食事の世話(土日の朝と昼は各自家にある物で済ませてもらう)と洗濯は欠かせない。まぁそれなりに手の抜き方も知ってはいるが。
さて、その洗濯だが、今息子が運動系の部活動をしているものだから、洗濯物は山の様に出てくる。その一つに私が「切腹裃」と呼ぶ白い筒袖の木綿あるいは化繊の一重の着物型ユニフォームがある。
余談だが、私が白い着物を切腹裃と呼んでいるのはジョークであって、実際の切腹の際は浅黄色という薄いブルーの裃を着用するそうだ。だからテレビで良くやっているあのシーンは、端的に言えば嘘っぱちである。
私は家事がそんなに好きではないから、洗濯だって手抜きである。すなわちあんまり分け洗いとかはやらない。だから通常の洗濯の際はその白着物だって他の色物の洗濯物と一緒くたになって洗われる。先日、洗濯物の一つにインド製のホームドレスがあった。インド製の生地というと、ご存知の方もいると思うけれども、ジーンズ以上に色落ちが激しい。しかもしっかり色移りする。しかしながら、もう数回洗濯を経た代物だから、大丈夫だろうと一緒くたに洗ってしまった。洗いあがった時はなんとも思わなかったのだが、乾いてからどうも変だと気がついた。白着物といい、主人の下着のシャツといい、コレまたクラブで必要な白いズボン下までなんだか薄茶色い。練習用だからかまわない、といっていた息子も、実際着てみるとやはり気になる様子。あわてて漂白剤を購入し、今日洗いなおしてみたが、何か白くなった感が無いのだ。インド製品おそるべし。
写真はちょっと見づらいけれど、良く見るとスズメが行列してとまっています。

プチ憤懣

2007年09月22日 | Weblog
我が家には駐車スペースがない。惜しいといえばそうだが、賃貸住宅を借りるよりも毎月のローンの支払いがお徳という安価な家なので、仕方ないといえばそうである。私は不動産屋に勤めているのでよくわかるのだが、余りに御買い得な家は、実は御買い得ではない。家というのはほどほどの値段の物が一番なのである。なぜなら余りに安すぎる家は何かそれなりの理由があるからだ。話を元に戻す。であるからして、我が家は駐車場を借りているのである。その駐車場が実は11月一杯で閉鎖となる。
9月に入ったある日、仲介の不動産屋から手紙がやってきた(今お勤めしている会社ではない)。それが上記の11月一杯にて閉鎖のお知らせなのだが、私たち借主が駐車場を出れるのが10月末なのである。11月の駐車料金をタダにするから、その代わり精算を10月末にしてくれというのである。つまり知らせをもらってからすぐに別の駐車場をさがしたとして、10月すぐには契約できないのだ。それをすると10月分を二重に支払いする事になる。だからといって12月とかから契約なんて言っていると、ヘタをすると目星をつけた駐車場が借りれなくなる。だからといって、前述の不動産屋は近隣の駐車場を紹介してくれるとか何か、一つとしてバックアップしてくれないのだ。余りに不親切なやり方に、少々憤慨しているものだが、勤め先の不動産屋の社長によると、店舗の経営者が代替わりしてから評判が良くない、との事なのでそれも納得、である。なんとなれば経営者が変わってから、長く勤務していたおばちゃん事務員さんが急に辞めてしまった。その後、二人女性事務員さんがやってきたが、いずれも一ヶ月以内に辞めてしまったものである。
ちなみに、我が家は12月から契約できる駐車場を歩いて5分程度の場所に確保済みであるが。

好物

2007年09月21日 | Weblog
人には誰でも、何かしらの好物というものがあると思う。俗に言う「好き嫌い無し」というのは、ただ単に嫌いな食べ物が無いのだと私は考える。
さて、好物ではあるが、長年食べていない物に「レバ刺し」がある。焼肉店などでよくある代物だが、我家はバイキング形式のお徳な焼肉店しか行かないから、とんとこのレバ刺しがあった試しが無い。それに最近は商店街の肉屋さんそのものが少なくなっているから、新しいレバーを購入する機会もまれとなる。しかしながら、息子がまだ幼かった頃には、枚方市に住んでいて、近所に市場などあったから、気をつけていると刺身でいただけるレバーをたまに購入する事も可能だった。そんなワケで、ある日刺身用のレバーを買ったのだが、対面式購入の市場の肉屋で、100グラムください、というのは実はかなり勇気が要る。そんなワケで買ったのは200グラム。とはいえ、実はコレを食べるのは私一人なのだ。当時の主人は生のレバーは苦手、息子は幼児(イヤ、青年となった今でも生レバーは多分食べないだろう)。口当たりが良いのでナメていた生のレバー200グラムは、一皿に盛るとさながら血の塊のごときものであった。止せばいいのに、私はこれをのこさず食べきった。それ以来、生レバーを私は食べてはいない。別にキライになったワケではないが、あれ以来生のレバーというとあの光景が、ちょっとは浮かぶ。