こんちはニャ。ワシ、さくらニャよ。
ワシとうめは同胎の兄弟で、生まれてからずっと一緒に居る。そやけんど、普段はお互いそれぞれの好きな場所で寝てるし、その寝場所の取り合いで争うコトかってある。そやから特に仲がエエとかどうとかやなしに、まぁ普通、ちゅうトコなんやろな。
その猫と、ねずみの追っかけあいで昔えらい人気のあったアニメに「トムとジェリー」ちゅうのがあるねん。ソレがこんど映画化されるらしいねんけんど、ソレをきいてかあちゃんはちょいとショックやったらしい。なんでかちゅうと、製作会社がワーナーやからやねんて。
ここでちょっと解説をしとくと、「トムとジェリー」ちゅうのはそもそもMGMちゅう映画会社の看板キャラクターやったそうなんや。日本でも人気になって、テレビ放映もされたそうや。かあちゃん曰く谷幹一さんのナレーションやった時の「トムとジェリー」が一番良かったそうや。ねずみのジェリーは映画スクリーンでジーン・ケリーとミュージカルで一緒に踊った位の芸達者なんやから。アカデミー短編賞も何回もとってる。
で、片やワーナーちゅうと「バックスバニー」を筆頭にいっぱいキャラクターが居る(ちなみにバックスバニーはアカデミー賞はとってないンや)。つまりライバル会社なワケよ。
ワシもかあちゃんも今日びの買収やらそれに伴って権利の移動がどうのこうのちゅう話は知らんし知りたくもない。ただ、単純にライバル会社からの映画化ちゅうのは、ちょいと違和感があるちゅうダケの話や。それにこの映画は実写やねんと。オーバーな表現が命の「トムとジェリー」がいまさら制約の多い映画界でどないなるんやろニャ。ん~、出来たらやめてほしいちゅうのがホンマのトコ。
本宅はこっちニャよ。気がむいたら寄ったってニャ。→
黒猫亭日乗