ロッタ2度目の誕生日まであと2ヶ月

　シベリアンハスキーが見えている。
階段の下が彼女のハウスなのだろう。そこで彼女は横になっている。薄いタオルを蹴飛ばし時々声にならない鳴き声を漏らしている様だ。それは寝息のようにも聞こえる。多分寝ているのだろう。
彼女は何を思っているのだろう。いや,夢を見ているのかもしれない。
　別れ離れになった両親、兄弟、姉妹のことを思い出しているのだろうか、それとも今日の散歩中の出来事だろうか？
とにかく、彼女はここの、家族の一員として、長く長く生活を共にして行く事になる。

　　あれから2度目の冬がやってきている。