暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

不便な

2022年01月23日 | 古民家
 庭先で、ズクズクこねくり回す土を見ていると・・・腰をかがめて田んぼに映る姿と・・・
無造作に転がる、あぜ道のランドセルの先に・・・腕まくり姿を田んぼに移す子供達と・・・
荒壁の土造りに足踏みする姿とが・・・なんだか重なりあって・・・
何度も繰り返し使い続けられる土との対話が・・・生活に、遊びや仕事の中みんなで交わされているような気がします・・・。

山のように積まれ廃棄される毎日に・・・人の暮らしの豊かさを感じて・・・
いくつも生まれる建物にも・・・廃棄される山が取り残されて・・・
木材に竹・・・土で造られて来た住まいには、役立たずになるモノも少なく・・・
どれだけ無駄なく・・・不足なく手当出来るかを考えて、大切な資源を残して・・・
次の世代にも残せる暮らしを造って来たんだと思います・・・。

伐採されてから強度が増す木材・・・カチリと固まった土も、水に浸かれば、またネチリとした土に戻り・・・
石はそこそこ元気で、竹もそれなりに使い廻せる素材です・・・。
自然と対話しながらの住まい造り・・・
不便な時間も楽しめる・・・そんな心の余裕が生まれる暮らし方と住まい造りを、知ってほしいと思います。


コメント
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