熊本レポート

文字の裏に事件あり

解散風が吹き始める中で西野大亮ッて知ってますか?

2016-10-09 | ブログ

 臨時国会が始まったばかりの永田町で衆院の解散風が吹き始めているが、その背景は「12月の日ロ首脳会談で北方領土問題を前進させ、その信を国民に問う」という安倍首相の政治決断というのが第一で、「来夏には国政選挙よりも重要な都議選を迎える」という創価学会の事情で、その「解散するなら早い方が良い」という理由が第二。
 だが、それだけ「勝てる」と与党に自信を持たせているのは何かというと、それは野党の体たらく。かって民主党支持で期待した官僚、政治学者らが揃って「民進党になってもレベルの低い政策から何ら魅力を感じさせない人材まで労組頼りでは、やがて社会党と同じ運命を辿る」と語るが、「万年野党」と冷ややかな目を向け始めた国民の分析も同じだ。
 そうなると小選挙区制度とは何だったのかとなるが、いち早く保守二党論を見せたのが熊本第二選挙区。
 現職は旧姓小立で、日中協会長を務めた野田毅代議士。自民党税制調査会長 、社会保障制度に関する特命委員長を歴任するなど政界屈指の政策通といわれ、一貫して自民党改革推進派のバックボーン的な役割を果たしてきた。
 それだけに中央官僚にも「野田代議士の紹介状は高値」の時期があって、秘書の二子石氏はそれを背景に「熊本6番目の代議士」とゼネコンはもちろん、福岡政財界にも高く評価されていたのも確か。
 ところが、それが永遠に続かないのは政治権力も同じで、同代議士に定年説が飛び出すほど総理官邸筋が距離を置き始めた。
 関係者からも次選挙までと勇退話が出て、それを裏付ける形で後継には二子石秘書の子息(三菱UFJ系証券マン)が指名されたと話が出回り始めた。
 だが、その後継者に先じて「引導を渡すのは私だ」という人物が現れた。それは野田代議士の後輩(東大・財務省)でもある西野大亮氏(だいすけ・平成15年財務省入庁・大臣官房前秘書課長補佐)。
 西野氏は熊本市旧飽田町の出身で、反野田・二子石氏の熊本第二区選挙区を地盤とする自民党市議、県議らが同氏の担ぎ出しで積極的に動き出した。
 新春の解散説を睨んで「最後の野田、そして二子石子息への禅譲に支援」の動きをとるか、それとも「熊本が生んだ新進気鋭の財務省キャリアに期待」とするのか、選挙区外の県民でも注目を引く一戦になることは明らか…。


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