東京では最大級クラブといわれる「エーライフ」(同港区西麻布)の経営者ら二人が14日、警視庁生活安全特別捜査隊に無許可営業容疑で現行犯逮捕された。
店内にDJブースや踊り場を設け、当夜も300人の客がダンスを楽しんでいたというが、逮捕された二人は「客が体を動かしてはいたが、ダンスという認識はなかった」と同容疑を否認。
ところが熊本市では同種の違反施設が何年も放置され、しかも管理指導する側の同市職員関係者も利用しているとあっては、詭弁も正論ということにはならないか。
住民が暮らしやすい、コンパクトな都市構造が希望されているが、無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を図る目的で「市街化調整区域」の設定がある。
道路管理施設はもちろんコンビニ、給油施設など住民が日常生活で必要とされる施設設置は認められ、レストランも駐車場などの条件が整えば認可となるが、その他の開発申請は却下される。
熊本市及び同市近郊では、同市佐土原から空港までのルート36(第二空港線)沿いが有名な同指定区域。
ところが同市街化調整区域内で、同法に地団駄を踏む開発業者を後目に堂々と結婚式場を営むマリーゴールド(熊本市東区佐土原二丁目)。
熊本市都市整備部開発景観課の「違法」という再々の指導に対し、「食事の延長での宴会であって、結婚式の認識にはない」と反論(同課談)を繰り返しているが、同施設は電話帳(タウンページ)やインターネットでの案内、宣伝は「結婚式場」。
生温い話で、国土法を巡っての次元の低い論外な掛け合い漫才。
なぜ建築許可を下ろしたかだが、「当初は異なるオーナーからステーキハウスでの建築申請があって、これが後で売却されて、現在の結婚式場化が図られた」(同市建築課)と、行政的な不手際はなかったと熊本市。
法を盾にして第三者への見解は強気の熊本市だが、意外な噂も一方の施設側にはある。それは『幹部社員と市長とが縁戚関係で、それが市職員関係者にも利用されているという証』という一種の治外法権説。
実はテレビ、日刊紙の中にもこの不可解な情報に取材を試みた社もあった。ところが、この違法とされる施設、営業についての事実は、そのマスコミからは未だ表に明らかにされていないのだ。
同市開発景観課の見解通り『結婚式場のマリーゴールド』が都市計画法に違反しているのは明らかだが、問題なのは明らかにされていない『違法施設の営業』。
それを知って隠しているテレビ局、日刊紙は社会正義という使命の上で、熊本市と同じく大きな責任を負うたともいえる…。