熊本レポート

文字の裏に事件あり

地元紙の予想とラサの巡礼を賭けた熊本県知事選挙

2020-03-15 | ブログ
蓋を開けて見なければ判らないのが選挙と舌打ちされても、3ヶ月前から現職の圧勝と予想して来た熊本県の知事選挙。
ところが、表に出ない裏調査結果だと、その地元紙の見解を上げて「互角以上の戦いを予想。貴方、信用を失うよ」と、そこまで言われたら、1週間前ながら念を押して「現職の4選」と言わざるを得ない。
要らん世話ながら新型コロナで不安の被さる今日、筆を執る前に倫理観の問われる話題を流すような地元紙の調査能力なんて、信用するから馬鹿を見るとまでは言いたくないが、再びダブルスコアとなるような上限まで予想する程、現職の当選予想は変わらない。


多分、負けたら負けたで「新型コロナで理解が得られるまでに至らず」と、そんな出される敗因まで予想するが、それは取って付けの敗因で、既に勝敗の審判は年末に在った。
即ち、年末頃までは新人の逆転という想定も浮上していたのだが、その戦略、戦術を放棄したのが最大の敗因。厳しい見方をすれば、その理由が新人の政治家資質としての敗因。
新人を担いだのは当初、保守系の議員、経済人。彼らの脳裏には自民党県連VS新人という構図があって、その戦術を整えようとしていたのも事実。その戦術こそ、県民を奮い立たせる大義であった。
ところが、何故か大義を棚に上げ、既存する野党流の教科書通りの選挙運動を選択し、児童らのクラス会長選挙のようなスタンス、パターンに新人陣営側が走り出した。
この県民を揺り動かすだけの大義を捨てたのが、候補者資質の最大の敗因。加えて、黙ってても支持する野党に自ら歩み寄り、公に野党支持候補を名乗り出した点も二分のマイナス。これも敢えて言うなら、政局を読めない負の政治資質。
こうした理由によって、新人及び新人候補陣営は50%の可能性を捨てた。
22日は新型コロナの影響だけでなく、現職の絶対有利という予測から投票率は50%を割ると想定。
それでも現職が初めての4選を果たすという予想で、ダブルスコアはともかく、大差のつくのは地元紙の調査結果とは異なるが、それは明白。
もしも想定が狂えば、筆者は熊本市から天草市西海岸まで、ラサへの巡礼と同ような行動を強いられるが、悔しかったらこの賭けに勝とうと、残り1週間の意地で必殺技でも出してみろ、と言いたい…。