熊本レポート

文字の裏に事件あり

下着泥棒、イクメン代議士と東京地検特捜部

2016-01-19 | ブログ

 週刊誌の報じた「30年前に高木復興相が下着泥棒」について国会では、安倍総理も顔を背けるほど同相は「事実無根」と否定を繰り返しているが13日、とうとう同相の地元紙が『窃盗は事実』と当時の捜査関係者(福井県警)の証言を載せた。女性宅のベランダで、下着を抱えているところを通報で駆け付けた敦賀署員が取り押さえたというが当時、市長の息子と判って女性は被害届けを出さなかった。同元捜査関係者は「立件されなかったので否定しているのだろうが、事実は事実」と語っている。
 また12月、当選同期の自民党代議士と結婚した同党の宮崎謙介代議士は、2月に第1子が生まれる予定ということで、約1ヶ月 の育児(イクメン)休暇を申し入れた。安倍総理も幼児、少年期は故父の元外相が留守がちで一緒に遊んだことはなかった(家庭教師の平沢勝栄代議士が代役を務めた)と語っているが、政治家のほとんどが家庭を顧みる余裕などないと、国民の多くが観ているのも確か。
 同党同僚議員の中から「衆院議長と雇用契約を結んでいるわけではなく、報酬は賃金ではない」と宮崎議員を擁護する声も挙がっているが、その通り「国民の代表として国政を担っている重責」にある。それだけに歳費とボーナスで年間2100万円、その上に月額100万円の滞在文書通信費が用意されている。
 夫人の産休は当然だとしても、二人揃って政治家としての仕事を放棄して、その特権だけは享受するというのはどうだろうか。そのイクメン代議士を称賛する国会のムードにも違和感を覚えるが、政治家の品格を自らも下げていく時代とはいえないか。
 だが前者、後者と似たり寄ったりというか、それ以上の児童買春で逮捕された議員、研修旅行をプライベートで終えて、それを隠し通そうとする議員が揃って存在する熊本県内の議会を思うと、問題なのは無見識、過剰に懐の深い(寛容)市民ということになる。倫理観、志まで軽くしてしまった背景でもある。
 東日本大震災の復旧工事を巡って昨年1月、公正取引委員会が強制調査に入った舗装業者の談合疑惑で、入札に参加した業者から「我が社の受注した工事以外では詳細な積算をしなかった」という証言の得られたことが分かった。
 該当業者はNIPPO、日本道路、前田道路等だが近日、公取とともに東京地検特捜部が「独禁法違反」不当な取引制限)容疑で捜査に入る予定・・・。