起床3時、いつもの嫌な朝、この時間帯が気持的には一番嫌です
いよいよ、待ちに待ったレースだとしても、期待よりも不安が大きく、、ちょっとナーバス
まずはトイレで身軽になって
3時半から朝食、ホテルが用意してくれたお弁当とお味噌汁でささっと済ませ、部屋に戻って、ここでトラブル発生
Garminの設定をしなければと電源を入れても反応しません、、、、家で充電してきたはず、、、
移動中に電源が入ってバッテリーが切れてしまったようだ、、、非常にやばい、焦る、、
すぐに充電を始めるも時間が足りない、、、20分くらいしても40%に満たない、、、フルで20時間、
レースは15時間以内、余裕を持って16時間として80%までにはしたい、、、今回は制限時間いっぱい使う可能性大
ここで助け舟現る、同部屋のEジンさんが携帯充電器を持っていて貸してくれた! 「助かる!」 ありがとうございました
バスでスタート地点へ移動中もずっと充電、スタート地点でいろいろ準備している間も、、、100%充電完了
Garminは今回 auto multisport モードで初めてやってみようと、
スイムからバイクへのトラジションエリアで最終準備、空気入れ、補給食、ドリンク装着、、、
そんな時近くでたけちんさん発見、福岡から参戦、たけちんさんとは不思議な縁を感じます
お互い足を怪我しての出場となり無理できないという状況での参戦
ツーショットで、お会いできたのは去年の佐倉マラソン以来かな?
その後も顔見知りの方と
大分のマツGさん、同じT.Tripウェアです、、、昨年の東京マラソン以来です
山梨のマイケルさん、昨年佐渡のエイジチャンプです
バイク、ランめちゃ強い 昨年のセントレア以来の再会
今回の五島ツアーにカメラマン(いやウーマン)として参加いただいたMKさん
後姿はRへいさん(職場ではMKさんの上司だとか)
スタート前、お天気はうす曇り、お天気良くなるような感じありましたが。。。。
スイムスタートは7時、その前に入水してウォーミングアップで泳ぐ人がほとんどですが、
体力温存作戦、水温を確認しただけで後方へ下がり、最後尾スタートの構え
今回だけは左足をかばいながらのスイムになるのでバトルに巻き込まれたくない
足を叩かれたり、蹴られたり、乗っかられたり、避けなければならない、痛みが出たらそこでレース中止です
スタート5分くらい前になり再度入水、50mくらい沖からフローティングで一斉スタートです。
プウオ~ン
レーススタート!
左手のGarminのスタートボタンを忘れずに押して、右手の時計(アイアンマン)のスタートも押して
ゆっくり、ほぼ最後尾からスタートです
この作戦、スタート直後は成功したかに思えましたが、しばらく泳いで失敗だったと、、、トホホ
前がつかえて、前方を塞がれてしまい思うように、いつものように泳げません
左足が完治ぜずスイム苦手が尚更苦手に遅くなったはずでしたが、上には上がいるように下には下が
僕よりかなりスイム苦手の人がかなり前方を気ままに泳がれ参りました
何度もぶつかりながら、かわしながら、前方の進むべき方向(黄色いブイ)を確認しながら、周りを気にしながらかなり消耗しました
海水も前半で2回程頂きました、ゴクリ、しょっぱ~い!
スイムは3.8km、1.9kmを2周します
1.9km泳いで一度浜へ上がり、水分補給、塩辛くなった口をニュートラルに戻し再び海へ2周目へ
気持をリセットした2周目はやや混乱した泳ぎから幾分解放されたような、楽に感じました。。。人もばらけてきたのもありました
ペースは相変らず、のんびりペ-ス、速く泳ごうなんて思っていない、いかに楽に泳ぎきるか、左足にダメージを残さないこと、ただそれだけ
雨がポツポツ降って来た、泳いでいてもそれは分かります
な~んで?こんなことしてるだろう?
海水を叩くように水を掻く単調な音を聞きながら、いつも思ってしまいます
スイムは楽だけど苦手だなあ、どんなに遅くとも当たり前のことで少しづつ大きくなるスイムフィニッシュ近くの景色、
その雰囲気を感じ始めながら、もう少し、もう少し、、、、手が浜に届くようになるまで泳ぎ、立ちあがり
時計見て、タイム、、、遅い、、、でも1時間40分は経っていない、、、まあこんなもんか
普通なら1時間20分でもガックリなんだけど、、、大きなトラブルなくフィニッシュでき一安心
ああ、いつもながら身体が固い、背中のファスナーが下せない、、、、下手にやると背中攣りそう
シャワーの手前で係の人に「すみません、後ろおろしてもらっていいですか?」
シャワーのところでウェットスーツをゆっくり脱いで、左足をかばいながら、、、
軽くシャワーでウェット洗い流して、着替えのテントへ
着替えもゆっくり慌てない、先は長い、着替えながら気持をリセット、呼吸を整えて
トランジットは重要、タイムもそうだけど、気持ちよくバイクスタートする準備
昔、慌ててバイクシューズ履こうとして足が攣ったことがある、 、身体があったまるまでふくらはぎにダメージが残っていた記憶
しっかり足の砂を拭いて、バイクの時はロングでもソックスは履かない、バイクシューズのストラップもしっかり確認して
今回は天気があまりよくない、雨が降ってきたしクリアのサングラスを選択
ヘルメットを被って、、、ああストラップがはずれてる、、、ちょっと手直しに、、30秒くらいロス、、慌てない
バイクグローブ、、、、20年以上使ったことが無かったけど昨年からまたグローブをすることに、、、ある日手の疲れ方がかなり和らぐ効果があることに気付いたから
そして首にはタオル、これはEジンさんの真似、いろいろと重宝、2月の三浦半島縦断トレイルラン大会から首には長タオル、今回トライアスロン初
1時間45分くらいでバイクスタートか
序盤は快調、、、平坦だし、レースということでテンションアップ、無理していないのに時速30km~35kmくらい
一人練習ではあり得ないハイペース、 抜かれながらも、こんな僕でも抜いて行ける、気持ちいい!
20~30km付近だったか、記憶はあやふや、とにかく序盤、「kumaさん、ナイスファイトです!」と声をかけられた
Rへいさんが猛スピードで追い抜いていった
とてもついて行こうなんて思えるペースじゃないので、マイペース堅持
どこまで行けるか、最後までバイク行けるか挑戦、そんなレベルでしか走れない
4月からまともなバイクトレ-ニングはできなかった、完治していない左足では負担が大きいダンシングはしない、
足を出し惜しみするように軽いギアで回転数で勝負、でも高回転も苦手、平地でもまあ70~80回転、いや60~70回転が心地いいかな
でもでもこの五島のコース、上りと下りの連続、長い平坦はあまりない、今までの経験から180kmを7時間くらいでフィニッシュできそうな
感じで、これならなんとなく最後まで行けるだろうというイメージで、エアロポジションもあまり多用しませんでした
気分転換、ポジションを変えて疲労を取って行く時にエアロポジションって感じでした
ところが50km過ぎたあたりか、エアロバーに取りつけてあったCateyeのサイコン、スピードどれくらい出てんだろうと、ふと見ると
無い! えええ、、
どこかでエアロポジション取った時に腕に引っ掛けて落としてしまったらしい
巡航速度、平均時速が確認できない、、、やばい、、、、Garminはauto multisport モードだからか
スイムからの距離、時間を表示している
このモードは初めてだし、バイクの上では表示を変えられない、、、このまま行こう
5km毎のラップでおよその平均時速をチェック、、、、10分だと30km/h、、、、なので11分から12分だとまずまず
上りが多い5km区間では15分以上、、、20km/h以下だ
コースはこんな感じで坂の連続、、、、でも素晴らしいコースでした
トライアスロンのバイクコースとしては最高レベルです
完全に車両通行止め、下り坂も思いきってコーナーぎりぎりを使って下って行けました
対向車が来ないので理想のラインで下りを走行できます
晴れていたら景色ももっと素晴らしかっただろうと、それが残念でした、
海岸線の景観、晴れていたら、こんな感じかなと想像しながら、そんな気持にもなれる、癒されます
坂の連続するきつい、辛いコースなのに変化に富んだコースに飽きることもなく
あまりだれるような事もなく、まずまず、いやいや予想以上の走りができました
途中、土砂降りの雨になり、、、ウエットスーツで擦れたところに雨が当たり、ちょっと痛い
後半には持病の腰痛、ちょっと腰が重くなり、やばいなあ、、、下り坂でストレッチしながら、、なんとか最後までもちました
1周目までは長く感じたのに2周目に入ると一度走ったコースは楽に感じる、長い坂も短く感じ、アレ?もう終わりって感じに
140km過ぎだったかな、序盤で抜かれずっと先を走っているはずのRへいさんを上り坂の途中でとらえました
そして声をかけて、抜き去りました、逃げるぞ!!!
TTバイクはやはり上りに弱いのかな、でもすぐに下りや平地でビューンと追い抜かれます、はんばなスピードではない、ついていけない
でも次の上りで追い付き追い越す、その後かなりの間その繰り返しでした
最後まで何度も、何度も坂がやってきました
長崎の一口餃子のお店でえびぞうさんが言っていたドリカムの歌「何度でも何度でも」を思い出しながら走りました
「なるほど!」これがあの坂の連続だ
街にはいると平坦基調の下りだけ、一気に気分も楽になりバイクフィニッシュへ
ボランテイアの男の子にバイクを渡し、ランバッグをもらい着替えテントへ
中は超満員で熱気ムンムン、暑苦しい
地べたはぐちゃぐちゃ、 適当な場所を探す、、、あああった! 椅子が空いてました、ラッキー!
腰を「よっこらしょ」と下ろして窮屈なバイクシューズから解放され、左足の具合をチェック、、、思ったほどのダメージ無し
ここでも慌てず落ち着いて着替えて、この距離のランでは必ずソックスを履きますよ
裸足で擦れて痛めたら42kmは辛すぎますから
着替え終えた頃、ふと気がつくとRへいさんがKとうさんだったか、目の前に、テントに入ってきたとこかな?
さあ、これからが大変、これからが本番、、、走れるかな????? 超疑問????
多分最後までは無理だろう、、、カメラ持って行こう、、、ちょっとためらいもあったけど、足が痛みだし完走無理と判断したら
残りの距離を思い出に写真でも撮りながら走ろうか、歩こうかなと
トライスーツの後ろポケットに、ちょっと重いけど、、、、
ラン42.2km スタートした時すでに残り時間は6時間を切ってました
もうここまで来たら行けるところまで頑張るだけ、完走は無理でも、最初から全力で行こうと決めてました
とは言うものの、この左足ではキロ7分台が精一杯、6分台後半ペースでも1kmが限界みたいだった
片道7kmのコースを3往復、途中大きなうねるような坂が2回くらいあったかな、、往復4回、、上って下る
3往復、42kmで12回
坂道は大好き、きついけど、平坦で単調なコースよりずっといい
最初の2,3kmで前を歩いているぺぺさん発見、Bタイプ、2周目だったのかな、膝を大怪我して完治しないで参戦、
人のこと言える立場ではないが、みんな怪我してるのによくやるよ
「膝が痛くて走れない、ゴール間に合うかな?」って、、、膝にはしっかりテーピングされてました。 頑張れぺぺさん、僕も頑張れ!
僕もどうなるか分からない、足が動く前半に距離をできるだけ稼ぐ、できるだけ時間を貯金しておかなくては
走り出しから雨でした、、、カメラ濡れてやばいなあ(途中でジップロックにしまいました)~左足もやばいなあ~
7kmの折返しエイドでロキソニン投入、、、これは完走を諦めない気持のあらわれ
五島の街に戻って12km付近か、カメラ構えたMKさん、元気一杯に写真撮ってくれていました
早朝からネットでみんなの通過タイムをチェックしながら、移動しながら、この雨の中を一日中、、、感謝です、、、ありがとう!
13km過ぎ、応援しているたけちんさん発見! ええっ、、、フィニッシュ?? 早!????
後でバイク150km過ぎで足の痛みでリタイアしたこと聞きました、残念 勇気あるリタイアです
彼もやはり直前に足を怪我して無理を承知で参戦されていました
僕はリタイアする勇気というか判断もつかないまま、これきっと無理してるような
なんとか1周を終え、右腕に周回チェック用の白のテープを巻かれ、、、2周目へ
腕に何も巻かれていない最初の7km、、折返してすれ違う多くの選手がすでに腕にテープを巻いていた
そのテープが眩しく見えた、、、羨ましく思えた
1kmごとにGarminがラップを知らせてくれる、、、7分台を維持することを目標に懸命に走る
左足40、右足60くらいのびっこ状態で懸命に走る、、、左足をかばうので右足の太ももがパンパン、、、エイドでエアサロンパスを吹きつけてもらう
エイドステーション以外では立ち止まらない、歩かない、たとえ歩くような速度でも気持とフォームはラン
バラモンのランコース、、、ちょっとエイドステーション多過ぎる、、、1km毎にあったから、全部寄るともの凄いロスタイム、
でもついつい寄ってしまう、、、エイドでゆっくりしすぎるとキロ8分から10分くらいにまでペースダウン
途中、Eジンさん、マイケルさん、世界のMダさん、と何度かすれ違い、声かけて、時にはハイタッチして
下向いて走っていたら声かけられて、、、元気をもらいながら
長崎で友達になったえびぞうさん、Kトウさんともエールを交換しあい、、、苦しさの中にも楽しさがあり、、やっぱりレースっていいなあ
気がついたら予想以上のペースで28km通過、3周目に突入、腕に黄色のテープを巻かれ、泣いても笑ってもあと14km、、、もう目指すは完走!
ここで本気で意識、、、、、マラソンは30kmから35km過ぎてガクンとくる、、あと7kmはこのペースで行きたいぞ
最後の折返し35km、ここのエイドはもう来ない、、お礼を行って最後の片道7kmへ
もう完全に真っ暗闇、おまけに雨も降り続いているのに沿道で応援してくれる
ゼッケンナンバーでチェックしてるんだろうな、、名前を呼んで声援をくれる、、ものすごく元気になれる
途中「ここまでよく頑張ったね、 五島を走ってくれてありがとう!」って年配の女性から声かけられた
走りながらジーンときて目がしら熱くなった、、、、こちらこそ、ありがとう! です
このランコース最高!
最後の7kmはもうここには戻ってこないから、沿道にお礼を言いながら、お礼をせずにはいられなかった
もう足が痛いとかはそんなに気にならない、アドレナリン大放出! きっと普通なら痛くて走れない状態だろう
ここで完走を確信、初めて絶対フィニッシュできるって、、、、残り半分歩いてもなんとか22時までにはフィニッシュできる
残り3km、もうここからはエイドには寄らなかった、、ラスト2kmは残る力をふりしぼり、全力で走る、、、いつもならキロ4分台なのに
キロ6分台が精一杯だったけど
最期の2kmで前を走る選手かなり抜いた、、、、見えたら射程範囲、全員抜くつもり、、、最期の2kmでやっとレースをしたな
42kmを過ぎてラスト200mはもう無理には抜かない、フィニッシュは素顔で
メガネをはずし、サンバイザーもとって、ラスト100mは花道、赤いじゅうたんのような上を走る
両側には観客、応援の皆さん、、、最高に気分がいい、頑張って戻ってきて良かった
アナウンスで名前が呼ばれて「ゼッケン番号89、千葉県から、kumaさん、、、、」
頭の中はもう真っ白、もっと格好良くポーズを決めてゴールしようと思っていたのに忘れて、いつもこんな感じか
ああああ、完走しちゃった! 自分でもまさか、本当に完走するとは、驚きの結果
14:12:09 394位 エイジ 27位
Swim 3.8km : 1:31:38 409位
Bike 180.2km : 7:27:31 421位
Run 42.2km : 5:13:00 372位
ゴールしたら、とっくにゴールして着替えた世界のMダさんがみんなのゴールを見守っておられました
そしてぺぺさんも待っていてくれました
Bタイプのぺぺさん、さすが最期まで諦めない、、、しっかり表彰台に
そして先にゴールされていた僕と同じ名字のクマパパさんも、、、3人でフィニッシュゲートをバックに記念撮影(3人ほぼ同年代)
1992年以来のアイアンマン・ディスタンス、、、直前3カ月まともなトレーニングがほとんどできないまま、怪我が治らないまま
無謀と思われたこの226.2kmへの挑戦、、、長い一日だった、苦しくもあり楽しくもあり、終わり良ければすべてよし
翌日まともな歩行ができなくなったのは想定内、筋肉痛が原因ではなく、やはり左足のダメージ大き過ぎました
足首わからないほど腫れてしまいました、、、、1ヶ月ほど過去の足の状態に逆戻り
覚悟していたこととは言え、いろんな意味で痛いです、、、、帰宅後、翌日病院行ったら笑われました、、、えええっ完走しちゃったのこの足で?!
次のレースに向けて早く怪我を完治させ、トレーニングを再開せねばです
8月31日の洞爺湖、アイアンマン・ジャパンもあっと言う間に来てしまう
次はしっかりレースをしたいです
バラモンキング2013
See you next time!
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トライアスロン仲間のブログへGO!
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