犬が…

昨日入院したばーちゃんに、どうしても持って行ってあげたいものがあり、今日仕事の帰りにそのまま病院に行ってきた。

手術を明日に控えたばーちゃんは、多少元気が無かったようにも見えたが、昼食はおかずを少し残しただけでほぼ全部食べることが出来たようだ。

病室では、なるだけばーちゃんが笑ってくれるような、病気とは関係の無い楽しい話題をと思った私は先日の地区運動会のことを面白おかしく話したりした。
すると私の話なんかよりもずっと楽しくおもしろい運動会その後の裏話などを逆にばーちゃんの方がしてくれたので私の方が大笑いしてしまった。

そんなこんなで２０分ほどして病室を後にした私は、お金をおろすために院内にあるＡＴＭに並んだ。
前にいたのは６０代？ぐらいの男性で茶色の毛の長い犬（テリア？？）を抱いていた。

（後でよ～く考えてみると、まさか病院に犬なんぞ連れてくる人なんかいるわきゃないんだけど、この時私は考え事をしていて、ココが病院であることを一瞬忘れていたのだ。）

そしてその男性は抱いている犬に向かって何か話しかけていた。
犬に話しかけるというのは全然めずらしくもなんともなく、私だって何度も経験があるし、よく見かけるシーンでもあるのだが…。

その後・・・・・・・・・。

今度はその犬が、かわいらしい声で（何て言ったかは聞き取れなかったが）しゃべった。

？？？へっ？？？ナニ、さっきの？？？

その男性が腹話術のように一人二役で話してるの？？？

それにしても声がかわいすぎる…。

あまりジロジロ見るのもなんだったがジロジロ（犬の方を）見てしまった。

よ～く、よ～く、よ～～～く見てみるとその犬…。しゃべるヌイグルミの犬でした。

ホント、びっくりしてしまったなぁ～。ほんの数十秒の間にハテナが私の頭の中でいっぱい飛びかった。

その後、ご婦人らしき女性と楽しげに三人で…いや、二人と１匹で駐車場に歩いて行かれた。犬に注がれたその夫婦のあったかい笑顔はまるで孫をあやしている様に見えた。

でも良く出来ていたなぁ～あのワンちゃん。

じーちゃん、ばーちゃんにいっぱいかわいがってもらって幸せだね！