1月6日と言えばCESです。去年も書いてるし。
CESでは多くの企業から近い将来展開する製品群の試作品や公での新製品の発表の場として使われているわけですが、今回新製品群の代表格と言っていいのがIntelのBroadwellでしょう。
Intel,「Broadwell-U」ことノートPC向け第5世代Coreプロセッサ14製品を発表
4gamer向きのプロセッサなのかなぁと心配になるほど大きく取り上げられていますね。確かにIntelCPUならPCゲーム用として注目せずにもいられないのでしょうが、今回のBroadwellはすべてUモデル、低消費電力を重視したモデルでしかないのです。そのため、下のCeleronから上のi7まで全部2コアモデルです。もちろんHyperThreadやGPUコア、クロックのターボで差別化はされているんですが。同じコアを選別して分けているのかも知れません。その代わりにクロックがUモデルとは思えないほど高く、マルチスレッド化がそれほどでないソフトなら現行の大型ノート向けCPUに負けない性能を発揮しそうです。そういう意味ではゲーム向けと言えなくもないですが、ゲームでもi5よりi7を選ぶ傾向にある日本のゲーマーはこのCPU搭載PCをゲーム用としては歓迎しないような気がします。
個人的な注目は内蔵GPU。従来のHD Graphicに加え、Irisブランドが使用されることになりました。ただし、Haswellの時のように大容量キャッシュはなく、そのせいか"pro"の字もついていません。前評判の割に日本では製品がIntel系としては珍しいほど登場せず、わずかなノートPCと小型PCに搭載されるのみだったIris。正直それほど浸透度は高いとは思えませんが、Intelはこのまま"内蔵高機能GPU"の代名詞としてIrisブランドを育てるつもりなのでしょうか。ただ、IrisブランドのGPU搭載CPUはU型番とは思えないほどTDPが跳ね上がっている(ほかが7.5~10Wなのに対し23W)のが気になります。いくら高機能とは言っても、Intel製ですからベンチのスコアはともかく表現力などに期待する人は少ないはず。これだけTDPが上昇するのならコアを増やした方がいいと思うのですがそれでもIrisを搭載したIntelの思惑は如何に。HD Graphicとは異なる高機能を秘めているのでしょうか。個人的に「高性能GPU」に期待するのはゲームのベンチでスコア云々ではなくてFluidMotionのような動画再生支援とかHDMI2.0対応とかそっちなので、そういう方面での進化を望んでいるんですけどねぇ。
Uシリーズということは、PCは"Ultrabook"を想定しているのでしょうか。一時は終了してしまうのではないかという噂さえあったUltrabookですが、事実上2in1と統合して生き残る空気を見せ始めています。BroadwellをUモデルから始めた
ということはIntelは今後Ultrabookや2in1に力を入れるという意思表示なのかも知れませんが、日本の市場を見る限りもっと上かもっと下が望まれ、Uモデルの市場は中途半端な印象も受けます。ひょっとしたら大本命はMacBookに採用されることなのかも知れませんね。
ソニー、Android TV/4KプロセッサX1搭載テレビを発表
パナソニック、Firefox OS搭載4Kテレビ発表。55型8Kや4K/HDR BDも披露
シャープ、4K Android TVや“8K相当”AQUOS、薄さ0.5インチの4K Super Slimなど
2020年までに目途をつけなければならない8K早くも登場・・・が一見目を引きますが、もっと注目すべきはどこも首をそろえてOS搭載のテレビにしていることです。言うまでもなく総務省の指導である「UHDTVはスマートテレビであることが望ましい」に従ったものです。お役所の「望ましい」="遵守"ですからこうなるのは当然ですね。もっとスマートテレビの概念など誰も知らないので、とりあえずアプリが追加できるようにしておけばスマテだろうということなんでしょう。提案の段階ですら先は遠そうです。
一方いよいよ姿を見せ始めたのがUHD-BD。まだ正式規格にもなっていないのでこれが本当に発売されるのかどうか怪しいものではありますが、少なくとも4K8K世代に新メディアを使う気はなく、そしてこれからも映像ソフトのメディア提供は続くという意思表示でもあります。個人的にはストリーミング配信受信権なんていう向こうの思惑でいつでも価値ゼロにできる方式に一本化されるより歓迎。どうせほかの規格は出ないでしょうから(マクセルのiVDRはありますが)早く正式規格にしてほしいものです。実際買うのがいつになるかはわかりませんが、ある、ということが重要なのです。
一方、ついにSAMSUNGのブースからも有機ELが消えました。
Samsungの4K TVは液晶に一本化。量子ドット/Tizen OSでプレステも遊べる
日本のメーカー6が投げ出した以上、もう液晶だけで十分と判断したのでしょう。一応LGはまだ残っているようですが撤退は時間の問題・・・。ガッカリです。
[CES 2015]「FreeSync」対応ディスプレイがCES 2015で一斉公開。BenQやLGなど計5社から計10製品が登場
ゲーム用規格のようにとりあつかわれていますが、わたしは動画向けの24Hzにも自動対応してくれるという点で大変注目しているFreeSync。昨年の時点で対応を表明していたのは日本ではディスプレイを売っていないSAMSUNGだけ、という寂しい状況でした。ただ、ブロガー勉強会のおりに「まだ公表できないが発売を予定しているベンダーはいくつかある」と言う話だけは聞いていて、そこに期待していました。今回のリストにLGとBenQの名があったことで日本でもFreeSync搭載ディスプレイは発売される可能性はグンと高くなりました。わたしは次のディスプレイはFreeSync対応から選ぶつもりだったので一安心。ただ、LGのものはやや変則なので今のところはBenQが最有力候補です。これにHDMI2.0があればさらに良いのですが・・・。実際に市場の登場する時を待ちましょう
CESでは多くの企業から近い将来展開する製品群の試作品や公での新製品の発表の場として使われているわけですが、今回新製品群の代表格と言っていいのがIntelのBroadwellでしょう。
Intel,「Broadwell-U」ことノートPC向け第5世代Coreプロセッサ14製品を発表
4gamer向きのプロセッサなのかなぁと心配になるほど大きく取り上げられていますね。確かにIntelCPUならPCゲーム用として注目せずにもいられないのでしょうが、今回のBroadwellはすべてUモデル、低消費電力を重視したモデルでしかないのです。そのため、下のCeleronから上のi7まで全部2コアモデルです。もちろんHyperThreadやGPUコア、クロックのターボで差別化はされているんですが。同じコアを選別して分けているのかも知れません。その代わりにクロックがUモデルとは思えないほど高く、マルチスレッド化がそれほどでないソフトなら現行の大型ノート向けCPUに負けない性能を発揮しそうです。そういう意味ではゲーム向けと言えなくもないですが、ゲームでもi5よりi7を選ぶ傾向にある日本のゲーマーはこのCPU搭載PCをゲーム用としては歓迎しないような気がします。
個人的な注目は内蔵GPU。従来のHD Graphicに加え、Irisブランドが使用されることになりました。ただし、Haswellの時のように大容量キャッシュはなく、そのせいか"pro"の字もついていません。前評判の割に日本では製品がIntel系としては珍しいほど登場せず、わずかなノートPCと小型PCに搭載されるのみだったIris。正直それほど浸透度は高いとは思えませんが、Intelはこのまま"内蔵高機能GPU"の代名詞としてIrisブランドを育てるつもりなのでしょうか。ただ、IrisブランドのGPU搭載CPUはU型番とは思えないほどTDPが跳ね上がっている(ほかが7.5~10Wなのに対し23W)のが気になります。いくら高機能とは言っても、Intel製ですからベンチのスコアはともかく表現力などに期待する人は少ないはず。これだけTDPが上昇するのならコアを増やした方がいいと思うのですがそれでもIrisを搭載したIntelの思惑は如何に。HD Graphicとは異なる高機能を秘めているのでしょうか。個人的に「高性能GPU」に期待するのはゲームのベンチでスコア云々ではなくてFluidMotionのような動画再生支援とかHDMI2.0対応とかそっちなので、そういう方面での進化を望んでいるんですけどねぇ。
Uシリーズということは、PCは"Ultrabook"を想定しているのでしょうか。一時は終了してしまうのではないかという噂さえあったUltrabookですが、事実上2in1と統合して生き残る空気を見せ始めています。BroadwellをUモデルから始めた
ということはIntelは今後Ultrabookや2in1に力を入れるという意思表示なのかも知れませんが、日本の市場を見る限りもっと上かもっと下が望まれ、Uモデルの市場は中途半端な印象も受けます。ひょっとしたら大本命はMacBookに採用されることなのかも知れませんね。
ソニー、Android TV/4KプロセッサX1搭載テレビを発表
パナソニック、Firefox OS搭載4Kテレビ発表。55型8Kや4K/HDR BDも披露
シャープ、4K Android TVや“8K相当”AQUOS、薄さ0.5インチの4K Super Slimなど
2020年までに目途をつけなければならない8K早くも登場・・・が一見目を引きますが、もっと注目すべきはどこも首をそろえてOS搭載のテレビにしていることです。言うまでもなく総務省の指導である「UHDTVはスマートテレビであることが望ましい」に従ったものです。お役所の「望ましい」="遵守"ですからこうなるのは当然ですね。もっとスマートテレビの概念など誰も知らないので、とりあえずアプリが追加できるようにしておけばスマテだろうということなんでしょう。提案の段階ですら先は遠そうです。
一方いよいよ姿を見せ始めたのがUHD-BD。まだ正式規格にもなっていないのでこれが本当に発売されるのかどうか怪しいものではありますが、少なくとも4K8K世代に新メディアを使う気はなく、そしてこれからも映像ソフトのメディア提供は続くという意思表示でもあります。個人的にはストリーミング配信受信権なんていう向こうの思惑でいつでも価値ゼロにできる方式に一本化されるより歓迎。どうせほかの規格は出ないでしょうから(マクセルのiVDRはありますが)早く正式規格にしてほしいものです。実際買うのがいつになるかはわかりませんが、ある、ということが重要なのです。
一方、ついにSAMSUNGのブースからも有機ELが消えました。
Samsungの4K TVは液晶に一本化。量子ドット/Tizen OSでプレステも遊べる
日本のメーカー6が投げ出した以上、もう液晶だけで十分と判断したのでしょう。一応LGはまだ残っているようですが撤退は時間の問題・・・。ガッカリです。
[CES 2015]「FreeSync」対応ディスプレイがCES 2015で一斉公開。BenQやLGなど計5社から計10製品が登場
ゲーム用規格のようにとりあつかわれていますが、わたしは動画向けの24Hzにも自動対応してくれるという点で大変注目しているFreeSync。昨年の時点で対応を表明していたのは日本ではディスプレイを売っていないSAMSUNGだけ、という寂しい状況でした。ただ、ブロガー勉強会のおりに「まだ公表できないが発売を予定しているベンダーはいくつかある」と言う話だけは聞いていて、そこに期待していました。今回のリストにLGとBenQの名があったことで日本でもFreeSync搭載ディスプレイは発売される可能性はグンと高くなりました。わたしは次のディスプレイはFreeSync対応から選ぶつもりだったので一安心。ただ、LGのものはやや変則なので今のところはBenQが最有力候補です。これにHDMI2.0があればさらに良いのですが・・・。実際に市場の登場する時を待ちましょう
「WindowsUpdateで、見たい番組が見られなかった」とか、
「ウイルス感染でテレビが見られないとか」ありそうで。
テレビチューナーを搭載したPCってほとんどそのWindowsを使ったスマートテレビじゃないですかね。それを否定されちゃうとわたしの立場も・・・。
まぁ日本のメーカーですからテレビ、として売るものにWindowsは入れさせないと思いますよ。PC排除は普及よりも上位の最優先ですから。
モニタに必要なのは入力された映像信号を正しく高品位に表示する能力であって、凝ったOSとか求めてないですな。
むしろ外部接続機器で処理するのでチューナも要らないと。
敢えて画素数を減らすことで暗所での性能を大幅に引き上げたカメラなんてのも存在する時代ですから、モニタ方面でもそういう特殊な路線を期待しています。もちろん液晶以外で。
スマートテレビというより欲しいテレビ、の概念ですよね、良いモニタになるというのは。わたしも以前から「スマートテレビではなく、余計な物は付けずに高画質だけを追求したスマートなテレビが欲しい」と要望してはいるのですが、日本では官民一体となってテレビの高画質は数字で表現されるカタログスペック、高性能とは内蔵させなくてもいい多機能のこと、もちろん画面は液晶という流れがテレビだ、という方向にもっていってしまっているのです。オールジャパン体制でこうなるように、と指導が入っているのですから、わたしらの望む方向に行くことは決してないでしょう。