録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

太陽誘電、ついにメディア事業から撤退

2015-06-11 22:21:21 | 次世代ビデオへの懸念
どうも、東京から引き揚げてきたらスカパー録画用のPCがエラー起こしていて3日分くらい録画されてなかったkrmmk3ですorz 再放送で補填できそうな番組が中心なのが不幸中の幸いですが。

ウチ見てくださる方の多くはテレビ番組の録画が好きな方でしょう。そんな我々のかつての友と言えば光学円盤メディアでした。その光学メディアメーカーの中でも高品質で知られていたメーカー、太陽誘電がついにメディア製造・販売から撤退するという話が舞い込んできました。

太陽誘電、光記録メディア事業から撤退
~2015年12月末で製品販売を終了、「That's」ブランドも


わたしもDVDでの保存が中心だったころは、「メディアと言えばThat'sだよねぇ」と太陽誘電ばかり買っていたものです。ただ、DVDからBDへの移行はわたしの中では行われませんでした。理由は言うまでもありませんが、デジタル放送に録画規制が入ったため、一時PCで直接録画することができなかったためです。かと言ってPC以外の、規制だらけでまともな保存ができない録画機を使う機にはならず、一時は当ブログの名物コーナーだった「録画可能キャプチャーボード」を最大限活用する録画体制でした。もちろんSDに変換するしかありませんでしたが、このころはまだDVDに保存していました。そこにあのPV3が登場し、ようやくPCでもHD保存が可能になったものの、ファイルサイズが大きくなりすぎて事実上変換が必須となり、XvidだったりWMVだったり(まだH.264は一般的ではありませんでした)とDVDプレイヤーと互換性のない方式にするのが当たり前になり、自然と光学メディアのことは忘れてしまってしまいました。やがてようやくPCで直接録画できるようになり、やろうと思えばBDへの保存も可能になってはいたのですが、ファイル形式で管理し、録画はもちろん再生もPCのみになっていたわたしにとって光学メディアにオーサリングソフトを使って保存するのは面倒な作業でしかなく、いまさらそっちへ戻る気はありませんでした。

録画用に関しては似たような感覚を感じた人は多いと思います。全くPC録画に傾倒しない人で、かつてアナログ時代にHDDとDVDを自由に移動して編集できる楽しさに魅せられ「面白い!」と思っていた人もデジタル放送になって急速に不便になり、併用をしなくなって結局レコーダーを手放し、外付けHDDによる一時保存だけになってしまい、テレビ放送そのものに対する興味を落としてしまった・・・という人を片手に余る程度にはわたしも知っています。最低でもアナログ放送より便利で面白い保存ができるようにならないと戻ってこないでしょうね。いま4KはHDDへの一時保存しかできない道を歩んでいます。仮に後でBDへ規制だらけの保存ができるようになったとしても、それは「待望」ではなく「今更」になっていることでしょう。

ついでなので、久々にデジタル放送への不満をぶちまけましたが、もちろんそれだけが太陽誘電撤退の理由ではないでしょう。円安による材料費が高騰し、ある程度競争力のある価格を維持することが難しくなった、SDメモリカードの発達によりバックアックメディア需要がなくなったこともそれに負けないほど大きな理由でえあったとは思います。それでも録画用需要が根強ければ太陽誘電も粘っていたでしょう。本来ならユーザーの信頼の証であった「That'sの品質」が、自らの足かせにしかならなくなってしまったのは皮肉な話ですね。

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23 コメント

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Unknown (774)
2015-06-11 22:48:56
番組をBDに記録し保存する習慣が無くなった視聴者
BDレコが売れなくなった電機メーカー
メディア補償金が入らなくなったSARVH
勝者はどこにもおらず市場だけ消えてしまいました
まさに誰得
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Unknown (岡本)
2015-06-11 22:50:07
日本製の高品質光ディスクといえば他に森メディアがありましたね。
http://www.morimedia.jp/
CD-R実験室を参考に今後の光ディスクを選ぶしかないのかな(最近更新が少ないですが)
http://homepage2.nifty.com/yss/
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Unknown (秋山)
2015-06-11 23:22:48
それと昨日製造子会社のザッツ福島が商号を変更するというニュースをたった今知りました。私も大容量HDDがあれば(先月Seagateの4TBと玄人志向のUSB3.0ボードを買った、USB3.0ボードについてはロジテックのが不調なため)必要な場合以外DVD-RやCD-Rに焼かなくなりました(BD-Rは録画用に頻繁に使う)。
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Unknown (Beep)
2015-06-11 23:45:00
ついに来るときが来たという感じですね。
太陽誘電はCD-R時代から買っていました。DVD-Rは随分買いましたが、BD-RはLTHで買うことがありませんでした。
DVD-Rも自社ブランドのTYG03が余り芳しくなくなって、最後は専らOEMのJVCばかり購入していました。
CD-RとDVD-Rは、最近使用することも少ないので手持ちはありますが、少しだけ買っておこうかな。
CD-RはTDKへのOEM、DCD-RはJVCへのOEMだけ残っていれば、自社ブランドの撤退は左程問題ないのですが...どうなるやら
P.S.
http://jin115.com/archives/52084303.html
GPU???
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Unknown (Unknown)
2015-06-12 04:26:38
いろいろな理由があるだろうけどBDで「That'sの品質」を成し得なかったのが一番の敗因かな
今That'sのBD-RDLを使ってるけど中身はパナからのOEMでパナより安いからってだけだし
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Unknown (アンドロメダ)
2015-06-12 21:21:28
CD-Rの開発メーカーで有る太陽誘電が撤退って寂しいし基準と成る製品が無くなると残念と思うが自分も光学ディスク使ったのは2年くらい前知人のパーティビデオを簡易編集、オーサリングして数十枚作って配った位だよねー。
CD-R出た頃は600M以上のバックアップや音楽CDが出来るのですごいと思った。
SCSI接続でカートリッジ式でメディアも数千円して書込みエラー起きない様に書込み以外の動作をしない様にするなど大変だった記憶。
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Unknown (Unknown)
2015-06-12 22:09:23
森メディア!懐かしい・・。

> 書込みエラー起きない様に書込み以外の動作をしない様にするなど大変だった記憶。

ああ・・これも懐かしい・・私はもうちょっと時代が下ってIDEでしたが、当時のPCではDont't Touch me!状態だったのを思い出しました。

しかしなんの因果か、今月に入って昔とったDVDをHDDに取り込み大量のDVD-Rを片付けたところだったので、このニュースを見て一つの時代が終わったな、と強く思いますね。。
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Unknown (krmmk3)
2015-06-12 22:28:37
>774さん
負の悪循環がキレイに決まったという印象ですけど、誰も責任取りたくないからマイナスが進むままにいってる感じです。

>岡本さん
さしものCD-R実験室さんもかつてほど無茶な実験・ドライブ購入はしなくなりましたね。やはり需要を感じないのでしょうか。

>秋山さん
いまやSDメモリカードやUSBメモリがありますし、音楽再生もファイル管理が当たり前になりましたからCD-RもDVDも居場所がないですね。

>Beepさん
DVD時代まではディスクを100枚単位平気で買っていたものですが、PC管理だとBDは年間数枚買えば多いほうですね。まだ使ってないDVD-R DLのスピンドル50枚が部屋の片隅に転がってます(^^;)
事業撤退とのことですからOEM供給もなしでしょうね。
誰しも思う
GPU搭載オーブン→GPUの発熱で加熱の絶対連想!

>2015-06-12 04:26:38さん
BD製造はDVDまでのノウハウが使えませんでしたから、製造ラインをうまく乗せることができなかったのでしょうか。個人的にはHD DVDが普及していれば違っていたかも、とも妄想してしまいます。

>アンドロメダさん
まだあまり詳しくない人だとファイル渡しを嫌がって「DVDとかにしてくれ」って頼まれますからね。そういえばわたしもそれが最後の焼作業だったような。
初期のCD-Rってメディア買うのに誓約書とか必要じゃなかったでしたっけ(^^;)コピー作らないように。

>2015-06-12 22:09:23さん
高品質をウリにテストにも使われてましたね、でも完全に森メディアの名は今まで忘れてました。
わたしはDVD+RWが出るまで光メディアはSCSIしか信用してませんでした。それでもOCしてたの忘れててメデァイを数枚ムダにしましたが。それ以来OCが嫌いになりましたが(^^)もはやそんな話は笑い話にもならない時代になってしまいましたね。
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Unknown (Beep)
2015-06-13 01:55:02
DVD-Rは、ほとんど50枚単位で購入でしたね。
TSまま放り込むならBD-R DLの方が嵩張らないので、ROM化して渡すときだけになりました。
DVD-R DLも買ったけど、DVD-Rで一寸足りない時に補助的に使う程度なので、10枚毎ばかりでした。

やはり皆さん、昔から使われていたのですね。>CD-R
自分は、仕事でJVCの2.6倍速とかYAMAHAの4倍速ドライブを使ったことはありましたが、メディアを無駄にしたくなくて
結局、自宅用に買ったのは随分後でBURN-Proofが付いたPX-W1210TA/BSでした。
(最初に買ったのが↑のせいで、SCSIじゃないとってアレルギー的な物は無かった)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000623/plextor.htm
初期のキャディアタイプ、SONYとか高くて買えなかった。(SCSIばかりだったし)

その後は、暫く不満なかったけど、ぁゃιぃ銀色円盤とかでLTR-52327とかプレプリ白/黒買ったり
うっかり特価のDVD-RAMなんて買ってしまったせいでDVD-RもLGの4082辺りまで使ってなかったり。

CD-R実験室もPT1の導入まで随分参考にさせて貰いました。

無茶という意味では
http://dvd-r.jpn.org/index.html
こちらの鬼読みとか、メディアとか参考になりましたね。

大量消費しなくなったせいで、メディアのお店も秋葉原からは少なくなりましたね。
あきばおー と並んでいた あきばんぐ もアナログカセットやVHS時代から世話になっていたエフ商会も今はなく。
残っているのは、あきばおー とエックスくらいでしょうか。
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Unknown (makita)
2015-06-13 09:35:38
太陽誘電が光メディアから完全撤退という時期がきたのか。
ひとつの時代が終わって寂しくもありますが仕方ないですね。
私が最初に使ったCD-RWドライブはPowerMacG4に搭載されたSONY CRX140Eになりますね。
CD-R 4倍速書き込み対応でパソコンに詳しい友人から「CD-Rは太陽誘電一択や、間違っても海外製のよくわからん格安メディアなんか買ったらあかん」と断定口調で教えられたのでThat's CD-Rをたくさん買ってオリジナルの音楽CDをつくってCDウォークマンで聴いていたのを思い出しますよ。
当時焼いた音楽CD-Rは14年経った2015年の現在でも読み取る事はできますね。

その後はヤマハのCD-RWドライブCRW-F1DXを購入しPowerMacとはFireWire(IEEE1394)で接続しておりました。
その後初めてWindowsマシンを組み立てた時はパナソニックのDVD-RAMドライブ(カートリッジ対応)を購入しました。
2006年にはパナソニックのBD-RWドライブを約7万円で購入し、その後はパイオニアのBDR-S05Jに買い換えて、それから2年ほど前にBDXL対応のBDR-XD04を購入して現在に至ります。
肝心のBDXLメディアはつい先日になってソニーのBDXLメディア3枚入りのものを3つ、約8000円で初めて購入しました。
HDDやBD-R DLと比べると割高ですが2台のレコーダーに沢山たまってる番組を一気にまとめて1枚のメディアに納めることが出来たので使い勝手は悪くはないと思いました。

余談ですが最近になって絶対に無くしてはいけないデータをDropbox、ローカルHDD、SDカード、CD-R、DVD-RAMと多重にバックアップする習慣をつけるようにしました。
録画した番組を保存するメディアとしてCD-RやDVD-Rは全く容量が足りなくなってしまいましたからね。

結論としてやはり異常な迄に厳しい録画制限は駄目ですね。
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