録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

今日のために

2015-06-08 22:30:24 | in東京
今日の要件を済ませた後、夕方ですがまた秋葉原へ行ってきました。今日、秋葉原へ向かうのが毎年この時期に東京へ来る一つの目的でもあるのです。それは、6月8日があの「殺傷事件」の日だからです。
あの日あの時、たまたま東京は秋葉原に遊びに来ていて、運よく事件の最中には建物の中にいて事件そのものを見たわけではありませんが、まさに直後、数人の人が手当を受け、救急車で運ばれていく様は目にしました。無事だった大勢の人たちが、そんな命すら危うい人々をカメラに収めようと殺到し携帯電話を向けています。整理の人たちが殺気立った様子でそんな野次馬を後ろへ押しやっていく・・・。誰もが正気ではいられない事件直後の様子と立っているのもつらい淀んだ空気は忘れられません。
今年も献花台は立っていました。花を手向けるほどの甲斐性はわたしにはないので、ただ目を閉じて手を合わせたのみです。まだ忘れない人は少なくないんだ、ということを実感しただけでも良かったように思います。

ですが、そんな空気を出していたのはごく一部分の空間だけ。ほとんどの人たちはたいして気にも留めていません。平日なので人通りは一昨日に比べて少ないですが、代わりに駅前近くの大型店の前に、何台もの観光バスが次々と停車していました。おそらくは噂の中国人の爆買いツアーでしょう。この光景は事件のころにはなかったか、あまり目立たなかったものです。店もいくつも閉店し、また別の店が姿を見せています。時は流れてもまだ活気のある街。それならそれでいいのかも知れません。
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