Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

五度、有明へ

2015-03-29 10:52:51 | 日記
もう既に卒業公演をやったのに、
くろすけが更に公演を行いました。
バクダンオカラ タンパツコウエン
『見知らぬ乗客たち』作:辻野正樹
今回は、学内のホールではなく稽古場での公演でした。
芝居は、約1時間でした。
どのくらい元の台本をカットしたのかは判りません。
お見合いパーティーで知り合った男3人が、
知り合ったときに話題となった代理殺人について
もめるというストーリーです。
男3人の役をすべて女が演じました。
開演10分前から、
役者が順番に観客と一緒に劇場にやってきて
舞台であるカラオケボックスに入っていくという演出は好きな演出です。
3人は、しっかり芝居をしていました。
くろすけが一番大きな台詞のミスをしたけど、
そこはちょっと稽古不足なのかなと思いました。
でも、終始まくし立てる台詞を3人ともしっかり出せていました。
三島役の渡辺さんは、モテる男には見えませんでした、残念ながら。
時田役の森下さんの、厚底靴はちょっと気になりました。あと、前髪も。
くろすけは、『ポリエンヌ』の“まだ小”っぽかったです、悪いという意味ではありません。
森下美香子役を出す必要があったのか疑問です。ウエイターは必要でしょうけど。
これも練習不足が原因でしょうが、もう少し適切な間を作った方が良かったと思います。
台詞に自信がないと、どんどん言いたくなっちゃうものです。
でも、恐怖感を盛り上げるための間と、
段落を区切るための間があった方がよかったのでは。
でも、テキストレジが原因かも知れませんが、
台本にいろいろと穴が散見していました。
時田が女を殺したい理由。(女の家に火をつけたのだし、
懲役刑を受けたのも痴漢ではなく放火だったのに、それでも女を殺したい?)
小林がパソコンを置いていくのも不自然。
三島が文盲という設定も?
時田の殺人が成功していないのもバレバレだし。
3人とも男をうまく演じていました。
それぞれの個性もしっかり作れていたし。
もしかしたら、3人とも女性を演じると照れちゃうけど、
男性なら思いっきりできるのかな?
でもやっぱり女が成人男性を演じるのは、学生演劇という気がしました。
プロは、特別な理由がない限り女が男役につくことはないと思います。
だから、3人ともどうすれば、どんな役なら女が演じられるかに
取り組んだほうがいいのでは?
だから次は、大人の芝居を目指してほしいです。
                        3月30日追記