戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

 医師免許を持たない医者“医介輔”

2010-12-10 17:02:44 | Weblog
 医師免許を持たない医者“医介輔”という名も初めて聞いたし昨夜は堺雅人主演の感動的なドラマを見て久しぶりに目頭が熱くなった。沖縄で「最後の医介輔」と呼ばれ、'08年に87歳で引退した実在の人物・宮里善昌氏をモデルに描かれたくヒューマンドラマで、医師免許とか、いろいろな種類の職業で必要とされている免許とか免状というものについて深く考えさせられるものがあった。'59年、アメリカ統治下の沖縄で、医師免許を持たない代用医師・医介輔の宮前良明(堺)は、満足な薬も治療設備も持てない医介輔という立場に無力感を抱えながら、病や怪我に苦しむ村の人々のために診療を行っていた。専門の医師よりも患者を良く知り、病状に詳しく、慕われていながら免許を持たないが為に本物の医師に罵倒される。免許とは何か?1度取ってしまえば未来永劫それは生きているものなのか。免許を持たずとも、日々研鑽して本物以上の腕を持つ場合、それでも偽医者なのか?現代は免許時代、取ってしまって爾後何もせず、腕は衰えてもそれが本物か?どんなに腕の良い水道工事士でも電気工事士でも彼らがやった工事は違反だという。何処かに1本線を引かなければならないのは分っているけれど、“医介輔”はつくづく考えさせられるものがあった。ドラマを見て久しぶりに目頭が熱くなった。

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