ある晴れた日の朝、いつものようにすし詰め電車でぎゅうぎゅうに押し込められ、へとへとになって勤務先の最寄駅に到着、茫然と信号待ちをしていたその時、背後で、
「おはようございます!」
と、快活な若い女性の声がした。
振り返った。
若い女性と目が合った。
誰や・・・
こんな若いねーちゃんに、知り合いはおらんぞ。
何かのセールス? 宗教の勧誘?
一瞬の間に思考を巡らせていたら、なんと、このお姉さんが、手話で話しかけてきた。
「私、去年、手話講習会、受講しました。先生、最後に約束。どこかで会ったら、手話で挨拶」
あ!
約束、覚えててくれたんや。ありがとう・・・
彼女はにっこり笑って、颯爽と去っていった。
いつもなら「先生」なんて呼ばれると、背中に毛虫がくっついているような嫌な気分になるが、この時だけは嬉しかった。
「おはようございます!」
と、快活な若い女性の声がした。
振り返った。
若い女性と目が合った。
誰や・・・
こんな若いねーちゃんに、知り合いはおらんぞ。
何かのセールス? 宗教の勧誘?
一瞬の間に思考を巡らせていたら、なんと、このお姉さんが、手話で話しかけてきた。
「私、去年、手話講習会、受講しました。先生、最後に約束。どこかで会ったら、手話で挨拶」
あ!
約束、覚えててくれたんや。ありがとう・・・
彼女はにっこり笑って、颯爽と去っていった。
いつもなら「先生」なんて呼ばれると、背中に毛虫がくっついているような嫌な気分になるが、この時だけは嬉しかった。