手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

外国人ろう者の手話

2015-10-01 09:03:06 | 手話
今日はちょっと長文になるので、忙しい方は読まないでください。

外国人ろう者の手話を読み取るのは非常に難しい。
日本人だって難しいのだ。外国人となると、お手上げに近い。

もし、
「韓国の手話なら私に任せて!」
なんて人がいたら、是非、ご指導願いたい。

残念ながら、わしらのような田舎町には、そんな人材はいない。
もしかしたらいるかもしれないが、会ったことはない。
自分でなんとかするしかない。

以前、ベトナム手話「保証人」を紹介した。
この手話をどうやって読み取ったか。

外国人ろう者たちは、同じ境遇にある人たちと情報交換している。
この時も、外国人ろう者の集まりに、運よく参加することができた。

日本での生活の苦労をいろいろ話している時に、ベトナム人ろう者のRさんが発言した。
「随分前、日本、来た。×××いない。家、借りる、難しい」

すると、中国人ろう者のHさんが発言した。
「そう。最初に住む場所を確保するのに苦労した」

読み取れなかったのは上記の×××だけではない。
正直なところ、ほとんどわからなかった。
どうやら、アパートに入居する時の苦労話をしているらしいことがやっとわかった。

どうやら、Hさんも、Rさんが表す×××の手話がわからなかったようだ。
それでも会話は続いていく。
×××の意味がモヤモヤと解り始めた。

それって、「保証人」のこと?

Rさんはスマホを出して、
「ここに日本語を入力して」

Rさんは「保証人」という日本語をスマホで翻訳して、うんうん、とうなずいた。


こんな感じである。