手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

蟷螂の斧/市ろう協の会議

2015-05-29 00:48:02 | 手話
市ろう協会議がコミュニティセンターで開かれることを聞き、押しかけた。

「たいしさん、事前連絡もなしで来られては困ります」
叱られた。

しかし、今までの経験から、会長から、
「しばらく時間をください」
と言われると、数か月待っても何の返事ももらえないと思われ、押しかけた。


「とにかく、急に来られても、会議に参加していただくわけにはいきません」


これも、予想通り。
会議室の前で、会議が終わるまで待った。
終了後、会議室から出てきた会長はぎょっとした顔をした

「ずっと、待っていたんか?」

みなさん、いろいろ意見はあると思うけど、市会議員と直接話す機会などめったにありません。
市ろう協として動くのがまずいなら、誰か、手話通訳者派遣制度を利用している一人のろう者として、一緒に市会議員事務所に来てください。
会長じゃなくてもかまいません。

シーン・・・

婦人部長のMさんがあきれ顔で、
「たいしはいつも勝手な単独行動をする。手話通訳者のみんなも困ってるんやで」

Mさんをちらりと見たが、Mさんと向かい合って話すと言い合いになりそうだったので、一人ひとりの顔をみながら、みんなに話しかけた。

今回、話をする市会議員は、市民の声を聞くことを大事にしている人です。
事務所近辺の市民の家を一軒ずつ自ら訪問して、市政に関する不満を直接聞いている人です。
一人の市民として、市の制度の問題点を、市会議員と話す。
何が問題なのか、わかりません。

会長が大きく深呼吸して、言った。
「今まで、派遣者に話し合いの申し入れをしてきたが、ずっと、無視されたままや。このままではいけないことは確かや。一度、話してこようと思うが、どうだろうか」

Mさんが何か言いたそうな顔をしたが、結局、誰も異論を唱えなかった。

やった・・・

会長、よく決断してくれた。