手話通訳者のブログ

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地元手話通訳者派遣制度の運用ルール

2015-05-23 22:37:33 | 手話
手話通訳者派遣制度が始まった頃は、派遣者(行政側)と手話通訳者のコミュニケーションがあった。

派遣者「○月○日なんですが、通訳、お願いできますか?」
通訳者「場所はどこですか?」
派遣者「○○市です」
通訳者「ええっ! 遠い! お断りします」

派遣場所が遠い場合、通訳者に断られてしまうケースが多く、派遣者は苦労していた。
ただでさえ、通訳者が少ないのに、派遣場所が遠いと断ってしまう通訳者が増えてきて、申請者も派遣者も困り果てた。
そこで、派遣者は運用ルールを作ることに決めた。
以後、派遣者から通訳者への連絡は、冷たい、事務的なものになった。

派遣者「○月○日、通訳をお願いしたいのですが、いかがでしょうか?」
通訳者「場所はどこですか?」
派遣者「お答えできません。お受けいただくという意思表示をいただいてから、場所等の内容をお話します」


上記は、ある地方の例。すべてがこのようになっているわけではない。
それに、運用ルールというのは、制度を動かす人そのもの。
つまり、行政側の責任者が変わると、運用ルールも変わる。