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日本が導入するトマホークの調達前倒しは台湾危機激化が背景

2023-10-10 00:00:00 | 防衛
10月10日は、「体育の日」でした。

祝日法の改正により、10月の第二月曜日が「体育の日」となり、今年は平日です。

行楽シーズン、運動会等のスポーツシーズンですが残念無念。

さて、こうしている間にも国際情勢はその善し悪しはともかく時間と共に冷酷にもドンドン進んで行きます。

台湾海峡危機、台湾危機の激化もその一つです!!


10月5日、防衛省・自衛隊はHPにて、「スタンド・オフ・ミサイルの早期整備について」の題で次のように公開しました。

『防衛省・自衛隊は、我が国への侵攻部隊を早期・遠方で阻止・排除するため、スタンド・オフ防衛能力を強化することとしています。この度、より厳しい安全保障環境を踏まえ、スタンド・オフ防衛能力の構築の更なる前倒しを行うよう木原防衛大臣の指示がありました。
これを受け、国産スタンド・オフ・ミサイルについて、より早期の取得に向け検討を行っているところです。

また、その補完であるトマホークについても、米側と取得時期を早めるべく交渉しました。

その結果、2026 年度及び2027 年度にブロックⅤを取得しつつ、ブロックⅤの一部をブロックⅣに変更することにより、当初予定より1年早く2025 年度からトマホークを取得することとしました。今後米国政府において議会承認の手続きがとられることとなります。』

この裏付けとして、同日、読売新聞がmsnにて、「日本の反撃手段「トマホーク」、1年前倒し25年度自衛隊配備で一致…日米防衛相会談」の題で次のように伝えました。

『【ワシントン=深沢亮爾】木原防衛相は4日午後(日本時間5日未明)、ワシントン近郊の国防総省でオースティン国防長官と会談した。日本が導入する米国製巡航ミサイル「トマホーク」について、1年前倒しして2025年度から取得し、自衛隊に配備することで一致した。日本の反撃能力を早期に整え、中国や北朝鮮に対する抑止力の強化を図る。


 両氏の対面会談は初めて。オースティン氏は、中国の威圧的行動や北朝鮮の挑発行動、ロシアのウクライナ侵略に言及し、「私たちは共通する大きな課題に直面している」と述べた。木原氏は「力による一方的な現状変更の試みはインド太平洋を含めた、どの地域でも許容してはならない」と応じ、日米同盟を強化する必要性を訴えた。

木原氏は、防衛力強化を早期に進めるため、反撃能力の手段となるトマホークの前倒しでの取得を提起し、オースティン氏は理解を示した。日本は26年度から最新鋭のトマホークを計400発導入予定だったが、このうち200発を既に米軍が運用している従来型に変更し、配備を早める。性能はほぼ同等で、十分な機能を有していると判断した。

 会談では、日本の反撃能力の効果的な運用に向け、日米の役割分担の議論を加速することを確認した。日本のサイバー対策が遅れていることを踏まえ、情報保全とサイバーセキュリティーが「同盟の根幹」との認識も共有。木原氏は、米国とともに抜本的強化に取り組む決意を表明した。

 両氏は、防衛省が陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合司令部」を24年度末に創設することを見据え、日米の連携要領のあり方を議論することも申し合わせた。ロシアとの連携を含む中国の軍事活動の活発化を踏まえ、日米の連携を強化することも確認した。』



米国で開発・製造されている巡航ミサイルの草分けとも言えるトマホークミサイル。
「最新型のブロックⅤを取得しつつ、ブロックⅤの一部をブロックⅣに変更すること」そのものは、急速に脅威を増しているロシアや中国、緊張高まる朝鮮半島情勢を鑑みるならば、当然の措置と言えるものです。

また、ブロックⅣは部品やソフトウェアの交換によりブロックⅤへバージョンUPさせる事も可能ですから、日本にとっても決して損をする事はないでしょう。

更に、導入が決まっているJSM、JASSMの調達や、純国産ミサイルである12式SSMの対地化やその改良型・発展型の開発、島嶼防衛用高速滑空弾等の研究開発加速等はミサイル防衛体制強化と共に喫緊の政治課題、防衛課題でもあります。
それらの課題を迅速に解決すべく今、日本政府などは対応を急いでいます。


日本が導入するトマホークの調達前倒しは台湾危機激化が背景
自主防衛力の強化と確立を急げ!!




10月4日に公開配布された防衛省・自衛隊の防衛力整備方針パンフレット画像の一つ
出典:防衛省・自衛隊X(旧ツイッター)


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