浅田次郎原作・鎌田敏夫脚本のテレビドラマ 「シューシャインボーイ」 を観た。少年時代に戦争を体験し、戦後の復興期の「昭和」を生き抜いてきたボクら世代にはジーンとこころにのこるドラマだった。ストリーやキャストはURLを見てください。
戦災で焼け野が原となった新宿の街が、戦後の復興で高層ビルが林立し、「建物は高く大きくなったが、人間は小さくなった」の科白には、確かにバブルで物質的には便利で豊かになったが、人として何か大切なものが失われているのではないかと、問いかけている。
戦災孤児が一代にして食品会社の社長となり、銀行を辞めその運転手となったふたりが、海辺で焼き芋を周りの人々に分けているシーンに、仕事には厳しいが周りの人々に安らぎを与えてきたという社長の生き様を見ることができる。豪快・単純・繊細な社長役の西田敏行の好演。いつもながらの渋い靴磨き役の大滝秀治もいい。
浅田次郎の小説はほとんど読んでいるが、「地下鉄(メトロ)に乗って」「天国までの100マイル」「鉄道員(ポッポヤ)」等にはペーソスがあり、読んでいて思わず涙腺が緩んでくる。もちろん「蒼穹の昴」「中原の虹」は彼の代表作となろう。
浅田次郎 は好きな作家のひとりである。
戦災で焼け野が原となった新宿の街が、戦後の復興で高層ビルが林立し、「建物は高く大きくなったが、人間は小さくなった」の科白には、確かにバブルで物質的には便利で豊かになったが、人として何か大切なものが失われているのではないかと、問いかけている。
戦災孤児が一代にして食品会社の社長となり、銀行を辞めその運転手となったふたりが、海辺で焼き芋を周りの人々に分けているシーンに、仕事には厳しいが周りの人々に安らぎを与えてきたという社長の生き様を見ることができる。豪快・単純・繊細な社長役の西田敏行の好演。いつもながらの渋い靴磨き役の大滝秀治もいい。
浅田次郎の小説はほとんど読んでいるが、「地下鉄(メトロ)に乗って」「天国までの100マイル」「鉄道員(ポッポヤ)」等にはペーソスがあり、読んでいて思わず涙腺が緩んでくる。もちろん「蒼穹の昴」「中原の虹」は彼の代表作となろう。
浅田次郎 は好きな作家のひとりである。