晃ちゃんの喫茶室

皆さんと語る憩いの場です。

映画「パッチギ!」

2006-05-22 10:47:36 | Weblog
2004年井筒和幸監督の話題作。見過ごしていたが、当地で上映するというので観に行く。 「パッチギ」=ハングル語(突き破る、乗り越えるの意)時は1968年・舞台は京都。日本と朝鮮の高校生のグループ同士がエネルギッシュに活動する青春群像劇。無軌道な彼らの行動も、そこには社会の不条理への反抗がある。全編に流れる伝説的名曲「イムジン河」はこの映画の象徴ともなり、井筒監督のテーマでもあり、盛り上げている。挿入曲といえば、ボクの好きなザ・フォーク・クルセダースの「悲しくってやりきれない」が流れたときは、思わず目頭が熱くなった。
 暴力シーンが多いが、「国家の暴力」によって、かって朝鮮の多くの人たちが強制連行されたことも忘れてはなるまいと訴えている。
 日本の高校生と朝鮮の女子高生の淡い恋もラストの感動的なシーンで、いつまでも席を立てず、余韻にひたっていた。

婚と葬と

2006-05-18 11:02:17 | Weblog
先の連休の一日 軽井沢の「森の教会」での結婚式に招かれた。厳粛な教会での式とオリジナルなパーティ(ほとんど新郎新婦が語り進行する)は感動的だった。
若い二人の前途の多幸を祈ってやまない。
その前日 大学時代の友人が逝ってしまい、葬式に参列した。還暦以後毎年のクラス会の幹事を進んで引き受け、気遣いの細やかな心優しき友だった。冥福を祈る。この年になると、友人や同世代の人たちがあちらに逝ってしまう。つらいことだ。
「結婚式」は予定があってよいが、「葬式」は突然やってくる。”人生悲喜交々”を二日間であじわった今年の連休だった。

「男たちの大和/YAMATO」を訪ねて

2006-05-03 11:54:55 | Weblog
戦艦大和 旧兵学校
過日、”あの映画の感動を再び”と小学校時代の竹馬の友二人とツアーに参加した。
まず、撮影ロケ地尾道の対岸向島で原寸大の「大和」に乗艦。なにしろデカイ!全長263m最大幅38.9mまた砲がすごい主砲・副砲・高角砲等30門ほどある。正面の艦橋(司令塔)がなかったのが残念。撮影現場のビデオをみて、反町隆史や中村獅童らの活動を思い出す。翌日は呉の「大和ミュージアム」を見学。「呉の歴史」ではかっての軍港 幕末から戦後までの呉の沿革がつづられ、豊富な資料が展示されている。一見の価値ある歴史科学館。映画では鈴木京香がここを訪れるところから始まる。次に軍国少年だったころ、憧憬の的であった江田島に渡る。呉から音戸・早瀬大橋の下を穏やかな瀬戸の波が流れている。あの悲惨な戦争のときも、そして平和のいまも・・・。江田島は桜満開 大理石の大講堂のかなたに古鷹山を望む。かって、若者たちが”同期の桜”として国のため散華していったかと感無量のものがある。桜の花びらが舞っている。平和の有難みをしみじみと実感した旅だった。