晃ちゃんの喫茶室

皆さんと語る憩いの場です。

ドラマ 「やすらぎの郷」

2017-09-30 11:20:33 | Weblog
 テレビ朝日放送のシニア向けの帯ドラマ「やすらぎの郷」が、終わった。
約半年にわたって観つづけただけに一抹の寂しさを感じる。

以下 ドラマ批評家(自称)としての感想を綴ってみよう。
まず、なんといってもこの作品は 倉本聰 の脚本が流石だ。
”大人による、大人ための、大人のむけの、”というのがいい。
昭和時代を生きてきた筆者とぼくら同世代の者には、懐かしくも切なく身につまされる物語だ。”生と死”老いと若さ”愛と友情”などがテーマになっている。

 ストーリーは石坂浩二(略役名)を中心に「やすらぎの郷」でかっての俳優たちが暮らす生活が、現在のテレビ批判を交えながら、ユーモラスにあるいはシリアスに描かれている・。個々の出演者については、いずれもベテランぞろいでその名前と演技は書き出したらきりがない。あえてボク好みでいえば八千草薫(倉本は主に彼女のために書いたと思われる)と野際陽子(放映中に亡くなったのは惜しまれる)かな。年配者が多い中での松岡茉優(ハッピーちゃん)は可愛らしかった。彼女の事件はなくもがなだが、作者からいえば、清・濁や表・裏があるのが世の中だの人生観でのエピソードとしたのではないだろうか。

こんな理想郷「やすらぎの郷」にノスタルジーを感じ、あってもイイナと思うのも年の所為か?

 最後に中島みゆきのオリジナル主題歌「慕情」はこの物語にふさわしい素晴らしい曲だった。