窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

氷下待ち網の漁師は期待されています。

2020-02-18 15:40:19 | ワシのいる風景

北極方面から強力な寒気が降りてきたせいで、風蓮湖の氷がさらに厚さを増し

ました。割れ目から這い上がってきた水はがっちり凍り、とても歩きやすく

なりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

      ★ 氷下待ち網の漁師は期待されています。 ★

漁師夫婦がスノーモービルに乗り、仕掛けた待ち網を点検にやってきます。すで

朝からやってきて待ち受けているワシたち。氷の上に点在して、視線を送って

います。

今日はどれだけのおこぼれが出てくるのか、ご夫婦の作業を見守っています。

今日は日曜日で、網揚げに来る漁師の数が疎らです。それ故にワシたちの注目度

高いのです。

手馴れた作業で氷を切断し、ロープを引き、網を手繰り上げます。袋状になり魚

入った網が上がってきます。持ってきたカゴに魚を回収します。

ワシたちは魚の量をしっかり見ています。野次馬のように集まり、距離をおいて

ています。

作業中は近寄る様子はありません。真剣にじっと見つめています。再び、網を

ロープで引き、もとに戻します。夫婦2人で声をかけながら、作業はすぐに終

わります。

カゴに戻り、雑魚を外へ投げます。カジカやカワガレイ、ギンポなどの褐色肌

の魚。氷の上に山になって行きます。ワシたちにとり当たりが良くなります。

期待度満載。夫婦は淡々とかたずけ、奥さんは後ろ向きに乗り、スノーモービ

ルは次の網へ。その後の争いは知ったことではありません。