窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

野付湾、コクガンが増えてきてます。

2021-03-31 18:10:21 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

今年は雪解けは早かったのですが野付湾の氷はまだしっかり残っています。

厳寒で氷の厚さが例年以上に厚かったせいです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ 野付湾、コクガンが増えてきてます ★

そのせいか、いつもの年なら3月中旬には増えてくるコクガンが意外に少ない

ようです。

やって来るときは20、30羽の群れが次々にやって来る日があるのですが、

日曜日にしか行かない私には観察できませんでした。

情報によると噴火湾や浜中湾などアマモがたくさん生えているところで見かけ

られており、北上時機を調整しているようなんです。

また、入ってきているのですが湾内の氷の融け方を見て、しばらくすると湾外

飛び出して行く群れを多く見ます。

おそらく今週中に多くの個体が到着するのではないでしょうか。


氷が落ちた河口にオジロワシが集まっている

2021-03-29 20:48:15 | ワシのいる風景

3月も後半。寂しいことだけど凍れが融けていきます。河口に張っていた厚い

氷が少しずつ落ちてきました。干潮になると浅瀬の底が見えてきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

      ★ 氷が落ちた河口にオジロワシが集まっている ★

春の河口は食べ物が多いらしい。オジロワシの成鳥やまだボロ雑巾みたいな羽

色の幼鳥まで集まっています。

狙いは遡上してくるアメマスやヌマカレイなどが考えられます。じっくり観察

しないとわかりません。でも食べ物があるから来ているのでしょう。

水が引いた川底や中州の氷の上、川沿いの木々に止まり川を見ています。川面

の水面が動けば緊張が走ります。素早く飛び出し、魚を狙うはずです。

冬の間、氷に覆われ見えなかった猟場です。凍る前は遡上して行くたくさんの

サケを狙った場所。オジロワシたちにとり大切な場所です。

しかも幼鳥にとっては獲物捕りの練習場所になっています。

低空飛行で飛び出した幼鳥が水面にアタック。水深30㎝ほどのところに入り

ました。素早く出て掴んだのは小さな魚かな。

猟ができる時間は3時間ほどでしょうか。満潮に向かって水位が上がってくる

のはびっくりするほど速いです。


エゾジカ、メスの群れはほっとしています

2021-03-25 20:34:07 | エゾジカの四季

ながーい辛い冬が開けました。バンビを連れたメスたちはほっとしています。

初めて迎えた長い冬をバンビたちが乗り切ったのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

       ★ エゾジカ、メスの群れはほっとしています ★

特に森の中で暮らしていた群れは深い雪に悩まされ、食べ物を探すにも大変

だったはずです。

牧草地が顔を出すとさっそく森から出てきました。待ちに待った牧草の新芽が

出てきだしました。タケノコが土から顔を出すように牧草の新芽がちょこっと

出てきます。

たらふくは食べれませんが、2、3センチほどの小さな新芽を柔らかな唇を使

手繰り寄せ前歯で切り取ります。量は少ないけれど新芽の先に含まれる栄養

冬期に疲弊した体に新しいエネルギーを送り込んでくれます。

森に棲むシカたちは警戒心が強く、人を見かけるとすぐに森の中に退避して行

ます。お尻周りの白い毛を思い切り立てて、警戒していることをいっせいに

仲間に知らせます。

じっと待っていると美味しい新芽に引き寄せられるように出てきて、また食べ

始めます。


キタキツネ、陽春に誘われて

2021-03-23 19:48:33 | キタキツネの生態

日射しがどんどん強くなり、反射する日射しが眩しすぎます。野付湾の氷が

融けだしました。その上をとくとくキタキツネが歩いて行きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★ キタキツネ、陽春に誘われて ★

ペアリングが終わり、交尾も終わったキタキツネが単独で徘徊しています。

ザラメになった雪の中でのネズミ猟は難しいようで、森の中から現れたキツネ

向かうのは海岸です。

サケの定置網に使われた浮き球が干してある砂浜を横切って海岸線に出ていき

ます。

遠くには知床の連山が真っ白な頂を連ねています。その前をキタキツネが横切

って行きます。

海岸線には打ち上げられた流氷の残骸がボロボロ残り、太陽に光で融けだして

います。

流氷とともに打ち上げられたものの中に食べるものがあればいいのですが。


亜種ヒシクイ、第2群が到着

2021-03-21 19:45:58 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

雪解けが進み、根室原野に広がる牧草地が顔を覗かせ始めました。2週間前に

先発隊が姿を見せていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

          ★ 亜種ヒシクイ、第2群が到着 ★

ほんのわずかに顔を覗かせた日当たりのいい牧草地降りていました。原野は広

く、しかも起伏の激しい場所で、窪地になっている場所に降りているために見

つけ出すのが大変です。

この1週間、強い日射しのせいで大地が広範囲に姿を見せました。おかげで亜種

ヒシクイにはこれから1カ月、新芽の牧草をたらふく食べ、栄養を蓄えられます。

ただ、風蓮湖や風蓮川周辺の牧草地に散らばり、ひっそり滞在するので気づか

れず過ごすことが多いのです。

しばらく探し出すために原野を走り回らなければなりません。