窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ワシカモメ

2020-02-01 13:29:08 | カモメ類

ワシカモメは高緯度に棲むカモメです。荒くれの海に適応したカモメです。主な

生息域はシベリア東部、カムチャッカ半島、アラスカ北西部の沿岸で繁殖して

います。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★  ワシカモメ  ★

体形もがっちりとして強靭な翼を持っています。荒れた海上で強風に向かい飛ぶ

能力が優れています。そのせいか、繁殖が終っても繁殖地付近に留まり棲息する

個体が多く、一部が南下してきます。

シロカモメに比べると根室海峡で見かけるワシカモメの数は多くなく、シロカ

モメが10羽だと1羽いるかいないかほどしか見かけません。

かといってカモメが集まる港などではオオセグロカモメや、セグロカモメ、

シロカモメに混じり、必ず見かけるカモメです。

生態をしっかり見てやろうと思っても、少ないと観察しにくく、見つけると海岸

岩場で休んでいることが多く、なかなかです。

強風で海が荒れ、海岸に波が激しく押し寄せるとき、多くのカモメが波打ち際

で浮き上がってくる海底の生き物を捕っています。その時は、本領発揮で、

他のカモメに比べるとでかいくちばしが役に立ちます。

水に飛び込み、がっちりと食べ物を掴み、落とさないで飛び上がります。他のカ

モメより落とす確率が少ないと思います。

シロカモメに色合いがよく似ていますが、背の羽色が薄い灰色をしています。

しかも、翼の先、初列風切りと名付けられている羽の色合いが背中の色と同じ

灰色の縞模様になっています。これが他のカモメとの識別点です。

根室海峡で生息しているのはおそらく繁殖地域の環境がにているからなのでしょう。