窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

嵐の跡は

2021-12-29 19:22:40 | カモ類
今季1番の寒気がやってきた。ずっと暖かかったから、ようやく例年並みの
寒さになってきた。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
               ★ あらしの跡 ★
 
 
北から吹く風は強烈だ。浅瀬の海底をうねりで巻き上げ、海岸に多くの生き物
を運んでくる。
 
 
普段は上がらない大きなホタテやホッキガイが海岸に並ぶ。
 
それを目当てに日ごろは沖合で生活するオオセグロカモメやセグロカモメ、シロ
カモメたちが集まってくる。
 
 
ガッチリ閉じた2枚貝をこじ開け、さっさと食べていく。なんと強いくちばし。
太い貝柱も役に立ちません。
 
 
おっかない強風も恵みを与えていく。日ごろ手にできないものを大量にプレゼ
ントしてくれる。
 
 
ありがたいものである。

 


オオワシ、集合

2021-12-24 15:42:19 | ワシのいる風景
今年はオオワシが集まるのが早い。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
             ★ オオワシ、集合 ★
 
コマイ漁の定置網が入っていたころは1月の初めが多かった。
 
 
入らなくなってから10年近くなるが、喰うものが無ければ来なくなるのは当た
り前。寂しい年が続いたが、今年は多い。
 
国後島や択捉島でのシロザケやカラフトマスの遡上が悪いのか、例年より早く、
多く姿を見せている。
 
 
海岸線で止まり、海を見ている。12月にイワシの大群が来たことと関係するのか。
空中で群れになって旋回してみるのを観察した。
 
 
珍しい光景だった。
 

 


あらしの跡に

2021-12-23 19:27:12 | キタキツネの生態
 爆弾低気圧が通過して行った。根室海峡に突き出た野付半島はもろに強風
の影響を受けていた。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
             ★ あらしの跡に ★
 
北西の風が吹いたようで、北側の海岸にはホタテが多数、打ち上げられた。
 
風下の湾内の海岸には大量のアマモが山なりに打ち上げられた。
 
 
ホタテが打ち上げられるくらいだから、きっと多数の生き物も打ち上げられた
はずだ。
 
それを探しにキタキツネが海岸線を歩いてくる。強風の最中は動けなく、ひも
じい思いをしていたが、あらしの跡はビッグなプレゼントが必ずある。
 
 
ホタテだけではなくホッキガイやアサリ、砂の中に棲むゴカイ、海底のナマコ、
ウニ、ホヤなどたくさんの生き物が打ち上げられる。
 
 
すでにカモメたちがたくさんやってきて食べつくしているが、キタキツネは埋
もれている食べものを探し、とり出すことができる。
 
 
嗅覚という機能はとっても助けになる。出遅れても、それぞれの持って生まれた
能力が役立つ。
 
嗅覚が強い生き物は慌てない。おっとりしたものだ。
 

 


とうとう南下していったかな。

2021-12-19 19:28:27 | オオハクチョウのいる風景
今朝はマイナス10℃近くまで気温が下がりました。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
         ★ とうとう南下して行ったかな ★
 
凍る気配が無かった野付湾。この冷気で氷が張っていました。
 
まだ一部ですが、オオハクチョウが塒にしていたヨシ帯の周りは凍っています。
 
 
寒気を察してか、ほぼ2か月逗留していたオオハクチョウの大半が姿を消して
行きました。
 
 
 
内陸部は積雪で真っ白。餌場にしていた牧草地は10㎝ばかりの積雪で食事が
しにくくなりました。
 
 
1週間前は内陸に飛んで行っていた群れの姿は春まで見ることができません。

コオリガモ、メスがもてる時季

2021-12-17 20:06:36 | 海鳥
暖かいのに今季はコオリガモが多い。反対にクロガモが少ない。
 
おばんです。小太郎でごじゃります。
 
 
         ★ コオリガモ、メスがもてる時季 ★
 
 
 
北極海に面した極北部で繁殖するコオリガモ。冬季はカムチャッカ半島や
アリューシャン列島、千島列島沿岸に渡り、過ごしています。
 
千島列島の端くれになる根室海峡には相当数のコオリガモが滞在しています。
 
 
最近は観ることがむつかしくなりましたが、流氷が海峡に流れ込んでくると
すごい数のコオリガモが先を争うように流氷の周りにやってきます。
 
 
おそらく流氷の下に集まるオキアミを食べに来るようです。
 
このところコオリガモが海岸線に沿って10羽前後の小さな群れでやってきます。
観察していると1羽のメスを囲んで多数のオスが付きまとっています。
猛烈なアピール合戦をやっています。メスは潜ったり、小移動して、オスの
動向を見ています。
 
 
彼女の心をいるのはどいつだ。