クルマ好人雑記帳(移転しました)

速いだけがスポーツカーじゃない、小さいだけがコンパクトカーじゃない。新しいクルマの価値を模索するメモ帳です。

ミネラルウォーカー

2010-03-14 20:42:51 | クルマ

今更ながらクルマ好きが待ちに待ったCR-Zが発売された。もうCMもやっているし、何かと目に触れる機会も多いだろう。ホンダのグリーン・マシン3号として出たCR-Zはハイブリッドであるという点が大きな特徴。別に今はハイブリッドカーといっても珍しい時代ではない。ハイブリッドという機構をスポーティなボディに搭載したということがホンダらしさというか、これこそ「Power of Dream」だ。2ドアハッチバックのスタイルはいまやファミリー・ハイブリッドとして開発しなおされたインサイトの初代に似たスタイリングをとっている。もともと空気抵抗を減らすように設計されているスポーツカーは、その分燃費もよくなる。(多くのスポーツカーは馬力も大きいから燃費は期待できないけど。)このCR-Zは過激でハイパワーな性能を求めたのではなく、環境を考えなければいけない現代に強制されてしまっている環境性能と忘れ去られようとしている情熱と理念を詰め込んだドリーム・カーといえる。
なぜホンダがこんなクルマを作ったのかがわからない。ホンダの「ないモノをつくれ。」という考え方は非常にカッコいいt思うのだが、ハイブリッドスポーツという形でそれを具体化する必要はあったのだろうか。
先週TV番組「ガイアの夜明け」のテーマがこのCR-Zに関する内容だった。当たり前といえるが、新車売り上げが低迷しているその中でも最も売れないジャンルであるスポーツに挑戦した。会社は上手くいくのだろうか。若者にもなんとか興味を持たせようと色々なアイディアを駆使しているホンダ社員の人が大変そうにみえた。番組がやっている中、掲示板2chにいってどのような反響があるか調べてみるとやっぱりクルマへの興味はあまり無い。と、いうのは嘘だ。ガイアの夜明けではジュネーブショーのシーンにおいて、BMW、VW、ポルシェ、フェラーリなどのハイブリッドカーが紹介されたときの盛り上がりようはすごかった。いくら僕らのようなクルマ好きがCR-Zで騒ごうとも世間の人にはただの国産車でしかないのである。
では、クルマ好きとしての僕の意見はこうだ。
今あるハイブリッドカーの中で最高の存在である。
商品ではなく存在ということが重要だ。商品としてかある意味最悪かもわからない。実質2人乗りのクーペは実用性に乏しい。「子供が成人した団塊世代向け」というのもピンポイントすぎる。若者に活力を与えないでどうするんだ?CR-Zは養命酒じゃない。もっとクリエイティブ、アグレッシブに挑戦してもいいのではないか。残念ながら、ハイブリッドカーはグリーンなクルマかと聞かれれば、ノーと答える。CR-Zはグリーンなクルマかと聞かれれば、それもノー。クリーンなクルマかと聞かれれば、YES。フォーlinうんたらかんたら。
デザイン、走り、燃費、ほぼ全ての要素にイヤみがなく良い意味で日本車らしい。クリーンで澄み切っていて、ミネラルウォーターのようだ。
燃費はいいので維持費は他のクルマに比べて多少安くなっているし本当に良い車だ。燃費を気にしてクルマを手放し、駅まで歩いているウォーカーの人にはおすすめしたい車、かもしれない。




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