こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

京都朝鮮学校事件高裁判決―日本の裁判所はなんと言ったの?(イラスト付リーフレットWEB連載第1回)

2014-09-07 13:50:19 | おしらせ
ふくろう博士に聞いてみよう!

京都朝鮮学校事件高裁判決
日本の裁判所はなんと言ったの?
~ヘイトスピーチ・ヘイトクライムのない社会を!~

公開フォルダURL
https://drive.google.com/folderview?id=0B60d_nhxt-QfajloR24wNEVHLUk&usp=sharing

2009年12月4日、2010年1月14日、3月28日、の三回にわたり行われたヘイト街宣に対し大阪高等裁判所は、過日の2014.7.8判決で1226万円あまりの賠償を明示した京都地裁判決を維持しました。特に、高裁判決においては、被告らとなった在特会の違法性、悪質性が認定されるとともに、民族教育を行う利益を法的保護の対象として位置づけるなど、これまで民族教育の充実に尽力してきた教員、父母、その他学校関係者の方々に対して将来の明るい展望を与える、有意義な判決内容となっています。その内容を理解・周知させることで、本件学校の社会的名誉の回復につながり、偏見を軽減していく大きな助けとなると考えています。

もっとも、本件の最大の被害者といえる子どもたちが理解するには、判決文の表現は難解です。本件での「こんなの学校ではない。」「スパイの子どもの学校」「朝鮮学校を日本からたたき出せ」など、学校を侮辱される言葉を浴びせられて最も傷ついたのは、心身ともに繊細である子どもたちでしょう。自らが通う学校が、特にその民族性がゆえに差別攻撃の対象とされ、社会的評価(名誉)が傷つけられたことは、子どもたちの内心に多大な不安を与え、学校における民族的自尊心の醸成の作用も半減させうる脅威となったことは想像に難くありません。こうした影響は、本件学校に通っていた子どもたちに限られません。中高級を含めた全国の朝鮮学校の生とも同じ思いを抱いているなか、判決文の内容をわかりやすく説明して、こうした不安を軽減する必要があります。

 そこで、京都朝鮮学校襲撃事件裁判を支援する会「こるむ」及び朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋「こっぽおり」は、判決文の内容とその社会的意義を、被害にあった子どもたちに伝えるために、子ども向けの冊子を作成することにしました。当時、被害に遭った子どもたちも、事件から4年がたち、高校生になっている生徒もいますので、説明を工夫すればかなりの理解が期待できる年齢に達しています。この冊子においては、子どもが自発的に読みたいと思えるように、イラストを多数盛り込んだ、分かりやすい内容を心がけました。また、大人でも広く判決の社会的意義を発信しやすいように工夫を凝らしました。今後、隔週を目安にWEB連載を続け、一定の分量に なったと ころで、年内には冊子化したいと考えています。ぜひ、上記、URLにてご通読ください。

★民族教育が大切にしている子どもたちの母国語・ハングルでの翻訳版も鋭意、準備中です★


最新の画像もっと見る