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手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2010年11月)

2010年12月18日 | 会員の作品
三谷和夫:千体地蔵をまつれる堂に夏の夜を友らは踊る老も若きも(新アララギ2010.11)
佐々木フミ子:あひ光る彦星織姫見守れるデブネかと仰ぐ夏の大三角形(新アララギ2010.11)
関澤喜久子:老いし姑の帰りし後に気付きたり割りばしの袋に「ありがとう」と書きしに(新アララギ2010.11)
細田雄子:潮引けば岸に芥の残る川親しくもあるか君住まひゐて(歌会2010.11)
小口勝次:母の里の二階にありし蚕室を懐かしみつつ今桑食む音聞く(新アララギ2010.11)
松本ゆき:くもる空うつして川面波立てり小堀(ををほり)の渡しに人影のなく(歌会2010.11)
木村和子:羽化をしてひと日限りのいのちと言ふ水面被ひてかげろふは舞ふ(新アララギ2010.11)
千葉照子:筆跡を残す狙ひの絵を描(か)くわれ指さばき消すピアノ演奏聴く(歌会2010.11)
須田博:ふらり来て愚痴を竝べて去りて行く友には誰も待つ人のなし(歌会2010.11)
今村和平:百花園に吟行中の「ロダン」たちあれやこらやと考えあぐねて(歌会2010.11)
今野英山:城壁を緑樹に替へし王ヨーゼフの決断すぐれてウィーンは栄ゆ(新アララギ2010.11)
高橋毬枝:去年に見し雉の子ならむか畦道を渡るあをき背青田に紛る(新アララギ2010.11)
小熊宗克:秋海棠(しゅうかいどう)炎暑に葉を焼かれしに耐へつつ紅く小さき花つく(歌会2010.11)
山崎日出男:國男見し間引きの絵馬をわれは見て胸痛ましく鐘撞き帰る(歌会2010.11)



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