大好きなあの子

昨日７０枚。
今日５０枚。
計１２０枚。



お風呂大好きなもんで。

脱衣所で服を脱いでいると、
隣に若者が風呂場から上がってきた。
何気にチラリとみると、
右肩にタトゥが入っていた。
最近では刺青も良く見るのでさして珍しくないんだけど、
ワシは２度見してしまった。

「郁恵」
右肩に郁恵って書いてあった。
ワシはとっさに左肩に「榊原」って入ってないか確認したくなった。
ソロリソロリと左肩の見える扇風機に移動するワシ。
チラリ、
何にも書いてなくって安心した。
書いてあったら爆笑だ。

浴槽に入って、
「郁恵」を肩に刻むまでの若者を想像してみた。

「じゃ～んけんポン！」
「あいこでショ！」
「あぁ！」
「幸弘(若者の名前)肩だせよ」
「ええ！マジで！」
「当たり前だろ早く出せよ」
「え～マジかよ(Ｔシャツから肩を出す)」
「お前、誰のファンだったけ？」
「・・・郁恵ちゃん」
「・・・ふ～ん、渋いね」
「うん・・・いてっ！いてててててて～！！！」

・・・ホワホワホワワァ～ン

んなわけねえか。

風呂から上がって、
食事が出来るところに行ったら、
若者が女の子と一緒にいた。
ワシは、
あの子が郁恵ちゃんであることを祈った。